<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第32話




原作:ドラゴン  編集:FUKATI




これまでの主要登場人物


主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。
   (現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)隕石落下により最期を遂げる。
リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。
ターシャ:二人の姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。

フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長。ヨーシ政権となり辞任。
   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)

・コーン提督:アトランティス帝国、王室の一員で次期皇帝の座を狙う野心家。首都脱出途中、ヨーシの計略により暗殺された。


・ラミー妃:コーン提督の妻。夫コーン提督とともに暗殺された。
・宮廷長官ヨーシ:密かに帝国乗っ取りを企む、前王家の一員。陰謀成功し摂政の座に就く。
・宮殿室長ヒーロ、その部下ローキ
・宇宙観測所所長スーズ。隕石落下により落命。
・同観測員デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員、巫女を装う。
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク

・警護官長マーサ

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宮殿からは、ヨーシ総統閣下のによる反対分子狩りの指示が毎日の様に 出された 。




逮捕者や処刑者が 後を絶たなかった反面、能力と実力のある人間の抜擢もまた目を見張る出来事だった。




そんな中 首都は見事な 復興を果たし、 観測所も 真新しく 建設され デーブが観測所長 として 迎えられていた。




そこに ロミ広報室長が 訪ねて来た。


デーブ観測所長 久しぶりですね!」




デーブ「これは、ようこそ ロミ様!」




ロミ「 あなたを観測所長にヨーシ政権が 抜擢した 点には、ヨーシ様も ある意味では、 あの当時の観測員たちの働きが如何に 素晴らしかったか評価しているのですね!


また 如何に勇敢に 公の為に 尽くしたかにつきますね! 」




デーブ「そう言ってもらうと 僕も 仲間を誇りに 思うし、 また 彼らの分まで やらなければと 使命感に 僕自身に 力が 入りますよ。


所で ミチ様は、お元気ですか!」




ロミ「あなた ミチの事が 好きなのね。


男らしく ハッキリ 言ったら。 顔が 真っ赤  よ!」




デーブ「ロミ様 いくら 私が 独身だからと 言って、 からかわないで下さいよ!」




ロミ「あなたに 良いことを お教えしましょうか!」




デーブ「何ですか、 良いこととは! 」




ロミ「ターシャ様が、亡くなった二人の弟たちの ヨーシ政権下での赦免と 名誉回復が出たので、 近々 フーカ様とミチ初め 式典に 参加しますので あなたも 都合をつけ 参加なさったら! 」




デーブ「あの最後 、トル博士 とか 言う人なら あの悲劇を目の前で見て 知っていますが、 もうひとりの弟さんとは、、!」




ロミ「 私も 直接会ったことはないですが、 生物学者としては素晴らしく 、何でも 敵味方無しにムーの被災者を救った 温情深い人だったそうで。


その後、捕われて病院送りとなり 、トル博士が 亡くなると 後を追うように 天に召された、リル博士です!」




デーブ「まぁ考えておきますよ ロミ様!」




ロミ「まぁ 素直で無く 可愛くないわねぇ!」




二人の会話に笑いが出る程 アトランティスにひとときの 平和に満ち足りた 時間だった。







 一方、宮殿内でも ヨーシ総統閣下が ヒーロ宮殿長に、




「 宮殿長、今は、このアトランティスの発展の為には無駄な戦いは内外に於いて 避けなければならない 。


その為にも 恩赦を だし、 今までの罪大き人々まで救う事になったが、


 儂はそれで良いと思うが、! 」




ヒーロ「総統閣下がそのように おしゃるなら 、その通りに 従う のみにて! 」




ヨーシ「ん~ ヒーロよ、 天下を いざ 取って見ると、 後は何が 残るのかねぇー!」




ヒーロ「わたしの 頭では、サッパリ 解りません。


 上が無い分 下がる だけですかねぇ! 」




ヨーシ「ヒーロよ 、お前も 随分 ハッキリ 言うでないか! 」




何故か 二人とも 笑って話していた。

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第32話終了




          



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