明日はひな祭り。

一宮神社参拝の後は、甘酒でも飲んでノンビリ過ごしたい。

ということで、続きをどうぞ。


<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第25話




原作:ドラゴン  編集:FUKATI




これまでの主要登場人物




主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。

   (現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)

リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。

ターシャ:二人の姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。



フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長

   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)



・コーン提督:アトランティス帝国、王室の一員で次期皇帝の座を狙う野心家。

・宮廷長官ヨーシ:密かに帝国乗っ取りを企む、前王家の一員。

・その部下ヒーロ、ローキ

・宇宙観測所所長スーズ

・同観測員デープ

・官房室長・広報室長ロミ

・その部下ミチ・・秘密情報員、巫女を装う。

・秘密警察長官ターナ

・取調室長マーク


・警護官長マーサ


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飛び立った コーン提督閣下たちを乗せた 大型シッブは、以前、敵国として 戦った ムー大陸の上空にさしかかった。




今となっては、大陸は沈み 点在する島々としてかろうじて残った風景が、如何に凄まじい 戦争であったかを物語っていた。




コーン提督が妻のラミー妃に、


 「見よ あの島々を。我が 偉大なる アトランティスと言えども、采配を誤り勇気を失い、下手をすればあのような 姿になろうぞ!」




ラミー妃「なんて恐ろしや 。私は、悲しくて 胸が 張り裂けそうです。あなたが いずれ あのような姿に成らない事を、 天に 御祈りしますわ!」 




コーン「なんて やさしく 麗しの 妻よ。私は、誰にも 敗けはしない 誰にも! 」




暫くすると シッブが 揺れた。 




ラミー妃「あなた どうしたかしら!」




コーン「何かあったようだ! 」




副操縦士「申し上げます。シッブに故障らしき事態にて、 取り敢えず小島に緊急着陸します!」




コーン「分かった。修理をしっかり頼む!」




「は、はっ!」




副操縦士からのコーン提督への報告によると 、修理には2時間ほど要するとのことだった。




ラミー妃「あなた 退屈だわ!」




コーン「よし、シッブを降りて浜辺を 眺めよう!」




ラミー妃「嬉しい。 貴方と 二人で 海辺の散歩とは、何年ぶりのことでしょう! 」




直ぐさま 警護官長の マーサが 来て、




 「閣下、 浜辺は、危険です。何者に出逢うか知れません。 退屈かも知れませんが この シッブでお待ちなされ! 」




コーン「かまわん 。シッブの見える範囲内なら かまわないだろう!」




マーサ「は、はっ。それなら剣の他に、この 最新の光粒子銃を持って行きなされませ!」 




コーンと妻ラミーはシッブを降りた。


浜辺で無邪気に戯れる二人の姿に、忍び寄る不穏な影が あった。 




「危ない、 伏せろ!」コーンがラミーに向かって叫び、 彼女の背中に覆い被さった瞬間の出来


事だった。




無情にも 一本の鋭い 矢が コーンの背中を貫いた。




ラミーが叫んだ。


 「あなた 、あなた 、どうしたの 大丈夫? あなたしっかりして。誰か 、誰か!」




気が狂ったように 叫んだ ところに、島の住民らしき 原住民の姿をした 者たちに囲まれた。




ラミー妃「あなたがたは、誰なの。いったい 何ていうことをしてくれたの。 このお方は、アトランティスのコーン提督閣下よ。 皆 御下がり。 御下がり 。跪くのよ!」




 ラミーは、発狂していた。 




原住民らしき 背の高い男が 、「なに コーン提督だと! 」表情が険しく変わり、




背の低い原住民の一人が いきなり 腰紐に下がっている 剣を 抜いた。


 


「おまえら、 ここはあんたらに 沈めさせられた ムー帝国の一部だ。 我らは生き残りの戦士だ。


これは、これは、 願っても無い 天からの仇討ちのチャンス。


 この剣で タップリ 可愛いがってやる!」




その時 コーンは、気絶から 回復してマーサに 、


「脇に落ちている光粒子銃を私に渡してくれ。」とかすかな声で呼び掛けた。 




ラミー妃「あなた 大丈夫 生きているのね! 」




コーン「これくらいでは、死なない 。大丈夫だ 早く 銃を!」




コーンは、ラミーから 銃を受けとり、 原住民目掛けて引き金を ひいた。


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第25話終了


明日の更新はお休みいたします。


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