今年初め、オーストラリアの観測所で発見された
彗星”C/2013 A1”が、
来年2014年10月、火星に衝突する可能性ありと発表された。
ロシアの天文観測所ISONーNMによるとこの彗星は2014年10月19日に、
火星へ109,200kmまで接近するものの、軌道計算はまだ確定していないため火星衝突の可能性は除外できないという。
衝突する場合、彗星2013 A1は秒速56km(マッハ20)という速度で火星に突っ込み、
2千万メガトン相当の爆発で深さ2マイル、直径500kmのクレーターができるという。
2014年は火星小接近の年なので、地球に何らかの影響あるかも知れない。
彗星2013 A1 火星接近想像図
Australian Observatory Siding Spring
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第23話
原作:ドラゴン 編集:FUKATI
これまでの主要登場人物
主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。
(現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)
リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。
ターシャ:二人の姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。
フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長
(現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)
・コーン提督:アトランティス帝国、王室の一員で次期皇帝の座を狙う野心家。
・宮廷長官ヨーシ:密かに帝国乗っ取りを企む、前王家の一員。
・その部下ヒーロ、ローキ
・宇宙観測所所長スーズ
・同観測員デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員、巫女を装う。
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
デープは、観測所長の命を受け 神殿に急いだ。
途中、デープの乗った小型シップが 何者かに 追跡されたが、 森の中に入り そこで 一旦尾行をまいた。
神殿前の林にシップを置き、神殿の柵を登って何とか 中に 侵入した
まともに正門から 行ったら 秘密警察に 捕まるのが おちだとの 判断は、正解だった。
首尾良く 中に 入ったデープは、御用達の車両が入門受け付けで 係員と話しいるうちに、その荷物の中に身を沈めて隠れた。
車両は、裏の倉庫まで行き止まった。
その隙を見て 倉庫の中に入り様子を見た。
荷物を降ろし車両が出て行き、神殿の係が 荷物のチェックをしていた所に デープが現れた。
神殿係員「何者か!」
デープ「怪しい者ではない 。人を探している。ミチという巫女を探している。心辺りないか。頼む、 教えてくれ 。帝国の一大事だ!」
神殿係員「何が帝国の一大事なんだ!俺に話して見ろ! 」
デープ「それは! 」
神殿係員「ほら 、話せないなら ただの泥棒じゃないか!」
仕方なくデープは、係員に 隕石落下を話したとたんに、係員は血相を変えミチどころか 祭司の一人を呼んで報告した。
その事の重大性に 祭司長のフーカの部屋まで 通され、ミチとターシヤも呼び出されて、 デープより 観測結果内容を知らされた。
思いもよらない深刻な事態に、フーカは神殿内の学者を呼び集め、直ちに デープの情報を基として迎撃の準備作業に着手した。
数時間が経ち、若い学者の一人が フーカに、
「祭司長 もう時間がありません !
最悪2日以内に 大気圏外の座標Xで 迎撃しなければ!
前回のような日数に余裕がない上、今回は、何故か前回と異なりスピードが速すぎます。
何か別の力が働いているように思えます。
従ってもう手遅れです!
迎撃準備にこれからまだ3日以上 かかります!」
他の学者たちも口を揃えて同意した。
フーカもそれを追認した上で、この首都より 一人でも 多くの人に事の重大性を警告し、避難させるしかなかった。
一刻も早く移動させる事を皆に話し、急いで宮殿へ向かった。
ミチも上司のロミの元へ向かった。
デープもミチに同行した。
<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第24話
原作:ドラゴン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フーカは、コーン提督閣下に急ぎ 事の成り行きを説明していた。
コーン「なに! 前回の隕石迎撃で 見逃しが 有ったと言う事か! 」
フーカ「閣下申し上げます。何かの 大きな 力が働いたものと思われます。物理的な 破壊とは、違い 波動(想念)を媒体にした 何かです! 」
コーン「そういった事が今のアトランティスでは、誰一人、まぁ、あの トルと言う学者なら可能だが、 一体だれが!」
フーカ「私の口から申し上げるのも何ですが、 多分 同じ アトランティスの皇帝関係で 隠れ魔術を施すと言えば、 今は忘れられて消滅したと思われている一族がそれを使い 隕石投下を企てたと!」
コーン「思い出したぞ。 ネート一族に使えていた 黒い祭司たちと 伝説的に 聞いた事があるが、 まさか その様な奴らが まだ 存続していたとは。過激なテロ 集団化していたとは、、!」
フーカ「閣下ここは、ひとまず 首都から退避を!」
コーン「解った。鷲より先、ただちに大型シッブで 出来るだけ多くの民を首都より退避させよ!」
首都全体に避難命令が くだされ、 首都はパニック状態となった
我先にと大型シッブに 乗ろうと 本性丸出しの、自分さえ 助かれば良いという 大半の 人々で ゴッタ返していた。
そんな折も折、ロミとデープとミチが 兎に角 何かが怪しい と考え、 ロミは情報機関を使って詳細な情報収集と分析を急いでいた。
ロミたちも 魔術集団の仕業に 気づいたが 、誰が その首謀者か までは謎が解けなかった。
「ロミ様、時間が有りません。私たちも ひとまず 退避しましょう!」
ミチの言葉に、
「解ったわ。デープ殿も一緒に同行願います! 」
デープ「僕は、観測所に戻ります。たとえそこが隕石の餌食となろうと、 僕も観測員の端くれとして 使命感が有ります。仲間と一緒です!」
ミチ「デープ殿、お気持ちは解りますが貴方ほどの人材を失う訳にはいきません。これからも またこのような事態になった場合 誰が 対処出来るのでしょう。
また 、誰がこの教訓を後世に 伝えるのでしょうか。
その為にも 私たちと共に 生きてもらいます。これは、宮殿からの命令です。
一応 私は、宮殿広報担当官よ。これは、命令です。従ってもらいます!」
デープは、暫く考え込んでいたが 、業務上の命令に背くことは出来ず 渋々 了承した。
彼らも急ぎ 第二の都市 リンダに避難した。
一方 宮殿でも宮廷長官をはじめ、官僚たちがリンダに向かって移動を開始していた。
宮廷長官ヨーシがコーン提督閣下に 準備が出来た 事を報告し、提督は了承した。
ヨーシ「閣下御無事で。あとの事は、このヨーシが引き受けました!」
コーン「頼みましたよ 長官!」
ヨーシ「は、はっ! 」
これが彼等の交わした最後の言葉だった。
閣下を見送ったあとすぐさまヨーシは、最後に乗り込んだ警護官長のマーサに 、
「分かっているな。 ぬかるんじゃないぞ、 慎重に殺るんだ 。いいな!」
マーサ「は、はっ。 ヨーシ様、 未来の閣下! 」
ヨーシ「余計な事は、言うな。 早く 行け!」
マーサ「は、はっ!」
ようやく シッブは飛び立ち、それを見送ったヨーシは無気味な薄笑いを浮かべていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~第24話終了
クリック頂いて有り難う御座います。