<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第22話
原作:ドラゴン
これまでの主要登場人物
主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。
(現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)
リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。
ターシャ:二人の姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。
フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長
(現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)
・コーン提督:アトランティス帝国、王室の一員で次期皇帝の座を狙う野心家。
・宮廷長官ヨーシ:密かに帝国乗っ取りを企む、前王家の一員。
・その部下ヒーロ、ローキ
・宇宙観測所所長スーズ
・同観測員デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員、巫女を装う。
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク
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観測所長のスーズが落ち着かない様子である中、部下たちの話し合う声がしていた。
隕石迎撃が一応 成功して、また余裕を取り戻した観測所なはずだが、
今度 ドジを踏んだら 全員 首だと 宮殿側から言われていたため、
まだまだ 緊張感が抜けきっていない観測所ではあった。
観測員のデープが 同僚らと、隕石残骸チェックのためにモニターを監視していた。
デープ「あれ 、何だ、今月何個か太陽系外ライン通過彗星の地球接近には、全く 影響ないようだか!」
所員「デープ主任、 何だか 彗星の 後に 何かしら あれ!」
デープ「おい 、その 小さな 物体を拡大して、モニター画面へ!」
デープ「スーズ所長 大変です。何かが 彗星に隠れて こちら 地球に 接近してます。もしや 隕石の残渣かと!」
スーズ「何。 良く調べろ!」 所長の声が けたたましく 響いた。
部下たちに 今後の動向やら 大きさ 、もし 地球の軌道上に 乗った場合等、 あらゆる 事象を 想定してシミュレーションを急げと 激を飛ばした。
徹夜の作業のかいあって デープ主任より 所長に 、
「出来ました。データが 揃いました。最悪 、早くて 一週間後、場所は首都 北西部に 直径50メーターの隕石落下です。 落下地点から半径30キロメートル一円が陥没の恐れあります!」
スーズ「デープ君 迎撃は可能か!」
デープ「もしやるとすれば 明後日まででなければ。彗星の電磁力と太陽が並ぶため、急がないと 迎撃不能となります!」
スーズ「分かった。宮殿と至急連絡を取ってくれ。私は、宮殿長官のヨーシ様に急いで 会いにいく!」
デープ「了解!」
こうして観測所から 緊急事態発生の一報が 宮殿へ 直ちに 伝わった。
ローキが 宮殿長官ヨーシの元へ。
ヨーシ「良いか ローキよ。 観測所長が来たら お前が 丁重に対応するんだ。
そして 一般人に心配を 掛けない為にも、観測所内だけの秘密とし、 それ故係員には帰宅不許可の上、箝口令を敷くのだ。
もし破った 場合は、命の保証がないと伝えよ!
それと 観測所 周辺に秘密警察を配置せよ!」
ローキは、ヨーシに言われたままに 行動した。
ローキ「ヨーシ様 提督には、、!」
ヨーシ「儂が自ら、 迎撃不可能のため首都から 一旦 退避を お願い申し上げ 、
アトランティス 第二の都市 リンカへ 行ってもらう 。
到着前に 消えて貰う手はずだ。
移動シップが 途中の 小島へ 不時着し、 そこが 墓場となろう。
手配は、もう整っている。
それと、こちら側に従う 軍幹部、警察、官僚 全てを内密に移動させており、こちらの手配も完了している!」
ローキ「いいよ 始まるのですね、 我らの 帝国が! 」
スーズ「ローキよ、ぬかるじゃないぞ!」
ローキ「ははぁ!」
ローキは、ヨーシの指示に従い行動をした。
観測所長のスーズは、デープ主任に
「ローキ様からの内容を伝えたが、、。何か 腑に落ちない。 何か引っ掛かる、、。デープ よ どう思う?」
デープ「私も何か変です。何かを宮殿側は隠しているように思えます。
何故 自宅へ 帰れないのですか!もし 隕石の迎撃が失敗すれば、 この観測所だって壊滅する可能性があるのに 、避難出来ないなんて馬鹿げた 話に 納得出来ません。命 あっての 仕事です!」
スーズ「デープ 私も そう感じて いたんだ。そこで ここを 地下室の非常口から 抜けだし、広報担当官のミチ様に連絡を取ってくれ!」
デープ「あれ?あの綺麗所のミチ様は、宮殿では、!」
スーズ「今は、神殿の巫女として 詰めている。
彼女を通して フーカ様へ 報告を お願いしてくれ。
くれぐれも注意を払ってくれ。
秘密警察が もう 観測所を 張っていると思うので 、もし 捕まったら 長期戦になるので食糧確保の為だと 言い張れ。
そして、 そして もう二度と 観測所 には、戻って来るなぁ?
このヘボ 観測所だったが最後は、技術者集団の端くれだったと 、生き残って後世へ 伝えてくれ。奴ら観測員 も 決して 地位や名誉が 欲しさの仕事で無く、 この 地球に 、人類に、最後は、命を掛け皆の為に 各々の役目に 徹した 奴らだったと!」
デープ「所長、 私だけ一人 生き残りれません! 」
スーズ「いいから 行け。 冗談だよ 、もしもの 事が あった場合の話だよ! 」
デープ「冗談でも そんな事は、! 」
スーズ「早く行かないか、 上司の命令だ! 」
別れの二人の目には、涙が にじんでいた。
「デープよ さらばじゃ!」
スーズ所長は、 出て行く彼に 心の中で別れの言葉を呟いた。
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第22話終了
関連おまけ画像
2月21日米国南カリフォルニアに出現して騒然となった
大火球。
YouTube
こちらも2月21日、
メキシコ・ポポカテペトル火山上空を水平に横切っていくUFO
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