シベリアの大寒気がやって来ている。
まだもう一段寒くなりそうなので、皆様防寒対策をしっかりと。

まだまだ続く、あともう少しで折り返し点。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


<さらばアトランティス・・・・愛をこめて> (6)

 原作 ドラゴン






リルが消息を絶ってから3ヶ月を経ようという時、祭司長(神官長)フーカにトルは呼び止められ、祭司長の部屋へ招き入れらた。


物静かで落ち着きがあり、優雅で気品溢れるフーカに対してトルはいつも 安らぎと癒しのオーラを感じていた。




「まぁ かけたまえ!」用意された 椅子にトルが腰掛けると、




「実は弟のリル君の事だが、、、、困った事に特別秘密警察機関に逮捕されている 。


そこからの情報によると、ムー帝国の地下攻撃を受けて破壊されたシェルター中の人達を、特殊波動によって蘇生させ、大多数を助けたという。」




「戦争状態の敵国人を助けた罪は重く、死罪は免れ無いだろう。


今は、私の権限で病院に隔離しているが、いつまでも時間稼ぎはできない。


 しかもこの事件にはトル君以下、何人かの諮問機関学者たちが関与している事はやがて知れ渡るだろう。」 




トルは、答えた。


「先生、すべては私の責任です。私が弟たちをたぶらかして計画させました。私を秘密警察に引き渡して下さい。フーカ師匠(先生)、私を代わりに、、、!」




フーカは言った。


「それは、出来ない。コーン提督からトル君と直接 会って話をしたいと命令が下っている!」




「いいかねぇトル君、落ち着い 聞いてくれ!


私も今のアトランティスは、決して良い方向では無く、むしろ悪い方向へ進んでいると思っている。」


 


 「たとえアトランティスがこの地球制覇を成し遂げ、悪の絶滅を大義名分としてさらなる太陽系制覇に乗り出すことは、実際にはアトランティス自身が 宇宙の法則の調和を崩す張本人になるということだ。」




「このままなら君達でなくとも、天の采配により第二、第三の君達が現れ、内部より分裂を生んで遅かれ早かれ、アトランティスは滅びて行くだろう。」




「私も最近までは、提督閣下に意見を具申していた。


最初の皇室内の権力闘争までは早期の平和的解決を望み、他国とも武力を使わず外交での統一を考えていたのだ。」




「ところが、やがて連戦連勝となり、向かうところ敵無しとなったコーン提督が優位に立ってからは、側近の言葉にも耳を傾けなくなり、自我に酔いしれて、我こそは偉大なる支配者であると自ら宣言するに至った。」




「この段階で人が変わったかのようになり、私のような平和主義者は邪魔者 扱いをされて大変困った状態になったところに、この事件が起こってしまったのだ。」




「しかしそうは言っても、今のアトランティスを覚醒させる方法は、二つ考えている。」                       




「一つは、地球大破局を避ける為に今の物質優位の科学に宇宙倫理観を取り入れ 、至福の宇宙の仲間入りを果たすこと。そのために倫理観ある若き学者を育成し、行く行くは太古の地球のように再度、宇宙文明の仲間入りを図る事。」




「もう一つは、地球大破局を自らの手で企てること。宇宙平和の為に、このまま自滅して太陽系、さらには銀河系に迷惑を掛けるよりは、ましではないかと考えている。 」




「先生!」


「トル君! 」


二人の心には、宇宙の奥までも光輝く共通の想いが涙と共に駆け巡った。




「先生、私はこれより コーン提督閣下に謁見して参ります。」




「トル 君、それはならない。 二度と帰らぬ人になってしまう。今すぐ家族を連れて、姉さんと一緒に逃げるんだ!」




「秘密の金星の隠れ家に 行くんだ! 急げ、シップの用意は、出来ている。


刺し違えるのは私1人で充分だ!


頼む、この老いぼれ 爺の言う事を聞いてくれ!


頼む、トル君 急げ!


後でこの話を、二度と同じ過ちをおかさぬように同胞の星人たちに知らせることができるように、銀河系アカシックに刻んでくれ!」とフーカは声を振り絞って言った。




「先生それは、出来ない! 」と言い残し、トルはフーカの制止を振り切ってコーン提督閣下の居る宮殿へ空中浮揚機で向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第6話終了

ちょっと、台詞がくさかったか。
でも、所々に
秘密の開示があって面白い。

 昨日会った知人霊能者は開口一番、
「生き霊が来ている!」と自分の胸を押さえて私に言った。

そういえば、先週から少し胸苦しい時がある。

この物語の公表が、関係者の過去の悪縁を呼び覚ましている、と指摘して下さる読者もいる。

このまま静観したい。


おまけ画像
開発中の中国空軍ステルス戦闘機 J-20
これが領空侵犯してきたら手強い、か?

J-20
Segnidalcielo.it


クリック頂いて有り難う御座います。

fc2ランク