一昨日と昨日、Mクラス太陽フレア出現したものの、どちらも地球方向には噴出しなかったため衛星諸データに変動は見られていない。
その限りでは地震誘発の可能性は低いようだ。

しかし6日に関東地方で目撃された特徴的な雲が気にかかるため、依然として警戒していたい。
3.11から1年半、語呂からいっても要注意日である。

 さて、エーゲ海キクラデス諸島のサントリーニ島は紀元前1628年に大噴火し、
同島とクレタ島で栄えていたミノア文明を終焉させたことは有名な歴史的事実であるが、
この噴火がプラトンのアトランティス滅亡描写に影響したのではないかと言われている。
(サントリーニ島中心部は吹き飛んでカルデラになり、周囲には火山灰が20m降り積もったうえ、
南部に位置するクレタ島には10mを越える津波が押し寄せた。
この噴火は当時、世界的寒冷化をもたらしたという。)

エーゲ海GoogleEarth



 このほどジョージア工科大学とオックスフォード大学の研究者により、サントリーニ島に噴火の兆候あると発表された。

ジョージア工科大学アンドリュー・ニューマン准教授によると、
2006年に20カ所のGPSを設置した後、2011年1月以降サントリーニ島北部で9センチの伸長が観測されているという。

サントリーニ島GoogleEarth


またオックスフォード大学の調査チームによる衛星計測では、同島地下のマグマだまりが昨年1月から今年4月の間に2千万立方m拡大したことが判明、これはロンドン・オリンピックスタディアムの15倍の体積に相当するという。

 その他、現地の湾内海水の変色、頻回の微震動も報告されているため研究者達は噴火が迫っているのでは無いかと危惧している。

サントリーニ島噴火MessageToEagle


南極大陸プレートとアフリカ大陸プレートとオーストラリア大陸プレートがインド洋南部で接するのだが、
アフリカ大陸プレートが北方へ押し上げられており、いずれインド洋南部海底地下で地震が発生するだろう。

その時押し上げられたアフリカ大陸プレートは地中海で接するユーラシア大陸プレートに圧力をかけることになり、
丁度境界に位置するサントリーニ島噴火の引き金となろう。
 そうなれば、イタリア半島のベスビオス山とエトナ山の大噴火へと連鎖することも考えられる。

その先にあるのは、気候の寒冷化で、地球的気候変動のスケールにおいては、
切迫していると噂される我が国富士山噴火より影響は深刻かもしれない。



クリック頂いて有り難う御座います。

fc2ランク