<プルトニウム>福島10地点、新たに検出


毎日新聞 8月21日(火)21時57分配信


 文部科学省は21日、東京電力福島第1原発100キロ圏内の62地点の土壌に含まれるプルトニウム2次調査結果を発表した。前回の検出地点の近くを中心に調べ、福島県南相馬市原町区の旧緊急時避難準備区域2地点で初検出するなど、飯舘村、浪江町、大熊町の計10地点から新たに事故で放出されたと見られるプルトニウム238、239、240を検出した。



 他の地点でもプルトニウムを検出したが、半減期の短い238の比率が低いため、原発事故の影響か特定できないという。




 今回は、昨年9月発表の前回調査で検出された6地点の近くを中心に調べた。
原発から32.5キロの地点(前回は45キロ)が今回検出した中で最も遠かった。



 また、初調査した
プルトニウム241浪江町、双葉町の計3地点で検出された。これら3地点は前回調査で原発事故によると見られるプルトニウム238、239、240も検出していた。



 検出された最大濃度は、238が土壌1平方メートル当たり
11ベクレル(浪江町)239と240の合計で同19ベクレル(南相馬市)241が同150ベクレル(浪江町)。同省はこれら地点の50年間の被ばく量は0.2ミリシーベルト未満で、人体などへの影響は放射性セシウムに比べてはるかに小さいとしている。【乾達】

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少し長目ながら一昨日のニュースを転載した。

小さくひっそりと報道されたものの、
以前は45kmポイント、今回は32.5kmポイントからプルトニウム検出というのが気になった。

そこで文部科学省発表やマスコミ報道を鵜呑みにするかどうかは別として、
放射性物質の生体内動態について少し調べてみた。
以下、独断と妄想を交えて考察。

放射性セシウム
K(カリウム)と同様の動態があり、
甲状腺、骨格筋、心筋、小腸などに蓄積する。
 検査では心電図異常、心筋内伝達障害が現れる。
生体内での半減期が比較的短いため、持続的摂取によって体内被爆が継続するなら
甲状腺癌、慢性下痢などの可能性も考慮すべきか。

放射性ストロンチウム
Ca(カルシウム)と同様の動態があるため、
骨の中に蓄積する傾向がある。
 有名他サイトでは脳にも蓄積すると主張しているが、
大脳の放射線量計測を見てみたい。
体内のカルシウム代謝では、カルシウムの尿からの排泄が3mg/体重kg/日あるものの、
ストロンチウムは残ってしまい、しかも半減期が長期なため影響は重大。
 骨髄を障害すれば白血病の原因となるか。

プルトニウム
経口摂取すると体内では主に肝臓にほぼ同割合蓄積される。
骨には50年、肝臓には20年留まるといわれる。
そこから、慢性肝障害による倦怠感・食欲不振さらには肝臓癌や白血病の可能性を考慮。
吸入した場合!!は肺がんも考慮。
 
obs:プルトニウムの摂取限度量を1mSV/年とするなら、
・吸入摂取で52ナノグラム=120ベクレル
・経口摂取で48マイクログラム=113ベクレルとなるので、
上記ニュース中の土壌1平方mあたり150ベクレルというのは、
そのエリアにプルトニウムが降り注いだということであり、
それを吸い込んだ人がいないという保証はないので安心はできない。
 政府発表では内部被曝に触れず、レトリックがあるかもしれない。
但し、潜伏期間15年とも言われ、肺がん発症しても原因不明となろう。

 最近の研究ではトランスフェリンという鉄輸送体タンパク質とプルトニウムが結合し、
鉄と一緒に細胞内に取り込まれることが判明した。
 動物実験では副腎細胞にプルトニウムが取り込まれることも証明されたため、
もし人体でも同様の現象があれば慢性副腎皮質機能低下症である
アジソン病」も考慮しなければならないだろう。
 症状としては、色素沈着、易疲労感、食欲不振、悪心、低血圧、低血糖症状など
ちなみにアジソン病は故ケネディー大統領が罹患していたので有名。

 上記各症状はどれも初期なら不定愁訴や自律神経失調症と判断されてしまうかも知れないので、
疑ったら末梢血液検査で白血球・赤血球・血小板、
一般生化学検査さらにはホルモン系のチェックを要するだろう。

亜鉛の欠乏と糖尿病の関係も示唆されているが、
銅代謝とも密接な関係があるものの放射性元素との相互作用についてはまだ不明らしい。

トランスフェリン
Wikipedia


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