「洗濯表示が“X”なんて、どうして~!!」に答えます byボスくじら | くじら13号のブログ

「洗濯表示が“X”なんて、どうして~!!」に答えます byボスくじら

お久しぶり~のボスくじらです。

すっかりと子くじら1号に任せてしまいました。

子くじら1号はなかなか筋が良いんです。

先日の店舗受付講習会で私が話した内容をちゃんと皆様にもお伝えしてくれましたね。

そう、皮革と合皮の手入れの仕方です。

これについては、私が過去から何度も説明し、店頭でもお客様に説明出来るように言っているのですが、なかなか説明までが程遠かったようで・・・

仕方なく文章化して店頭に置いているのです。

でもこれで、みんな自信を持ってお客様に説明できるでしょうね。

お金を戴くばかりが、商売ではありません。

商売は信用を売るものです。

だから、お客様が困っていらっしゃったら、その問題を解決して差し上げることが会社の信用や信頼を売ることだと思います。


それにしても最近の洋服は洗濯表示に「オール×」が付いているモノが多いですね。

メーカーさんは早く売りたいので、生地テストはやっても製品のクリーニングテストを行っている会社ってまず無いんですよね。

洋服は、表地、裏地、芯地、縫製の糸が合わさって出来ています。それに形があります。薄っぺらの生地を洗濯テストしても何の意味もありません。形になった洋服を洗濯テストしてから洗濯表示を本来は付けるべきなんです。

中には、洗濯表示を海外の工場にばら撒いて適当に製品を作っている会社もあります。

だからお客様が海外で品物を買おうかどうしようかと思って、洗濯表示を見たら日本の洗濯表示で会社名も「OOOOOJAPAN」と入ってたから何か問題があっても日本で対応できるだろうと思われて買って帰られて、洗濯したらダメにしてしまったというケースも実際にあります。それで、メーカーに言っても「それは、当社の洗濯表示が付いていても海外で販売したものですから対応できません。」で、話は終わりです。

トホホ・・・ですよね。

メーカーさんもアフターのことを考えて欲しいものです。

購入される皆さんもよ~く気をつけましょうね。


ところで、革製品には洗濯表示が「×」の商品が実に多いですよね。でも以前に比べると価格は安くなりました。

つまり、価格が安くなった分、今までは使っていなかった箇所の革を使ったりしているわけです。どういう部分かと言えば血管や傷の痕が残っているところです。

今、当社では壁の補修と塗装工事をやっていることは以前のブログにも書いていましたが、阪神大震災の影響で出来たひび割れなんかもあって、其処にセメントやシリコンを埋め込んでから塗装しているのですね。

これと同じことを革製品にも行っているのです。だから、補修した箇所の上から色を染めているので、ドライクリーニングすると、その部分が剥げて元の傷が現れてくるのですね。

これが、洗濯表示で“×”になっている理由です。

洗濯表示が“×”の品物には、何か理由があると思って下さい。


私はすっかり風邪をひいて喉が腫れまくりです。皆さんもお気をつけ下さい!!


くじら13号のブログ-オール×
↑ドライクリーニングも水洗いも×。

 アイロンまで×って・・・(-""-;)