アトピーっ子絵本 「むっちゃんのしょくどうしゃ」
こんにちは、ペンです。
ますます秋も深まって、「食欲の秋」モード全開です![]()
タク(2歳3ヶ月の息子)もすっかり食欲旺盛になったのは嬉しいのですが、
私たちが食べているものまで、欲しがるようになってきました。
タクは卵・乳製品・大豆のアレルギーがあるので、
欲しがるものを何でも食べさせてあげることはできません![]()
「これは、タクが食べられないものが入っているから、あげられないの。ごめんね」
と言っても、やっぱりよく分かっていないようで、
ますます欲しがって、泣いて暴れます![]()
アレルギーについて、どうやって教えていけばいいのかな・・・と悩んでいたところ、
1冊の絵本を見つけました。
それが・・・
『むっちゃんのしょくどうしゃ』 (國本りか 作・絵/芽ばえ社) です。
主人公のむっちゃんには、卵と牛乳のアレルギーがあります。
みんなが美味しそうに食べているアイスクリームも食べられなくて、
悲しい思いをすることもしばしば・・・
おばあちゃんの家からひとりで帰るために電車に乗ると、
そこには、動物たちが乗っていました。
ぶたのおばさんが「何か食べるかい?」と聞いてくれましたが、
むっちゃんは、日頃の悔しい気持ちもぶつけながら、
「ぼくは卵と牛乳が食べられないの
」と、大きな声で言いました。
「卵と牛乳が食べられないのが、どうして悲しいの?」
「僕たちだって、食べたことないよ」
と不思議そうにたずねてきました。
むっちゃんが動物たちのテーブルを見てみると、
あしかやペンギンは「魚」だけ、
ライオンは「肉」だけ、
ひつじは「草」だけ
というように、それぞれの体にあったものを食べています。
ぶたのおばさんに、
「食べられないものがあるって、そんなにいけないの?
人間だって、世界中にいろんな人がいるんだから、
それぞれ違ってもいいんじゃないの?」と言われて、
むっちゃんは、自分が知っている人の中にも、
「僕には僕にあった食べ物がある」と分かったむっちゃんは、
自分のためのお料理をおいしくいただいて、
動物たちとさよならしました。
そして、おかあさんが迎えにきてくれた改札口に、
むっちゃんは、すっきりした笑顔で走っていきました。

タクにはまだ少し難しくて、しっかり内容を理解することはできませんが、
本自体はとても好きになってくれたようで、毎日のように読んでいます。
繰り返し読んでいるうちに、
むっちゃんが「ぼくは卵と牛乳が食べられないの!!」と大声を出すところでは、
タクも「たっくんといっしょ」と言うようになりました。
作者の國本さんの息子さんもアレルギーがあるそうです。
アレルギーを「好き嫌い」と一緒にされて、食べないことを非難されたり、
何かと特別視されることが多い中、
少しでも、周囲の理解を得られれば、という願いと、
アレルギーを持つ子どもたちが、食べられない自分を卑下せず、
アレルギーをひとつの個性というか、ただ当たり前のこととして、
前向きに成長していってほしいという願いがこめられているのだそうです。
以前に比べ、アレルギーへの理解は広まっていますが、
タクがこれから幼稚園・小学校・・・と集団生活に入っていくことを考えると、
不安に思うことはたくさんあります。
それでも、タクがアレルギーについて正しく理解して、
前向きに捉えられるようにしていってあげたいなぁと思っています![]()
アレルギーのある子にもない子にも、
みんなに読んでもらえたらうれしいなぁと思う本でした![]()
by ペン
らくいくママ




