私の息子は18歳
この春、特別支援学校高等部を卒業し
今、作業所で働いている
作業所は農業が専門で
彼のやりたかった仕事
体を使い自然と調和して寡黙に働くことは
彼を成長させ大人に近づけてくれているようでした
その日、支援学校の先生から電話があった
就職して3か月、近況を聞くためなのかな
と思っていたら
電話口の息子が何やら
モゴモゴ小さな声で
謝罪らしき言葉を言っている
電話を切った息子に尋ねました
何があったの
息子は黙っていました
何があってもいい悪いじゃない
それより話さない方が一番変だ
息子は仕事の帰り
かつて自分が乗っていたスクールバスを見つけた
息子は嬉しくなってテンションが急に上がって
バスに全速力で並走して
バスが止まったとき車体や窓を
ドンドン！って叩いたらしい
・・・・・マジか
聞いた時家族は目が点になったよ
バスの運転手さん、介助員さんに
危ないよと注意されて
我に返ったそうだ
息子は知的障害をもった自閉症です
発達年齢も年齢の半分と診断されている
けれど
私はそのことを考慮しても
息子がなぜそんな行動をとったのか
理由がある気がしていました
姉ちゃんや兄弟みんなに
それは犯罪レベルやで、って
言われて息子は下を向いて
なんてことしちゃったのと
自分でも落ち込むしかできない様子でした
私は
注意するとか呆れるとかもう
兄弟が散々言ってくれてたので
あんま何にも息子に話したくなくなって
えっと、わたくし、家出してきます
と言いました。
家出と言うワードは我が家にとっては
そんなにネガティブな意味じゃなく
自己調整、一人になって自分と向き合う
そんな時に出かけるという意味なので
「おお、行ってこい。マクドで飯でも食ってこい」
（今日は晩御飯を作る人がやる気が無いので
「今日はフリー（みんなそれぞれ自分で）」って
言われてたの）
歩いて5分、マクドに着きました、わたし。
なんかしょんぼり、ではあったけど
息子の出来事をもっと広い視野で見たかったの
ノートを開いて
つらつら自分の頭の中の言葉を書き始めたの
～～～～～～～～～～～
今日はびっくりした
知的にゆっくりな子、ってだけでこんな事は起こらない
「歪んだ理解」があの子の中であるってことだ
衝動性、興奮、勘違い
状況に対する不十分な理解と行動、
彼の特性があったとしても
特に家庭生活では問題も無いんだけど
外ではそうはいかないのかなぁ
そもそもバスを叩くって？
不思議だ。
しかしそれは起こったことなんだ。
事実なのだ。そして
彼は私たちにそのことを隠そうとしたり
学校からの電話に
蚊の鳴くような小声の応対を見ていて
またびっくりする。
（謝るって言葉もちゃんと言えてなかった）
でも善悪を指摘するってことじゃない
（起こることはすべてフラット
良い悪いの見解で話しても
何も見えてこないのだ・・・心の中で私の視点が
出来事へのジャッジから離れて）
でも子供ってそういうとこある。
私自身も分別がつかない子供時代もあった。
そして大人になっても。
（自分の過去の回想が始まりました）
興奮したり、嘘ついたり、頭が変な時もあった。
そんな時、
どんなことが起こっているのか？
外側の意識
どう思われたいか、気づいてほしい、人恋しい
懐かしさで喜びが一杯になった・・・・刺激
外にすべての意識が向いて
もう今スグに相手に応えてほしい！
そしてやらかした。(;'∀')
そして
怒られた、
自分のやらかしたことに
しまった！と思った
自分に失望して
もう最低な気持ちになる
反省、後悔、消えてしまいたい
もうどうしようもなく居心地の悪い世界になってしまっている
本当の真の自分（ハイヤーセルフ）は
本来、自分がどんなことをやらかしても
自分を傷つけない
やらかした自分に対して
適切な
言葉がけをする
～～～～～～～～～～～～
ここまでノートを書いたら
道が見えてきました
最期に
良い導きをありがとう！
と自分の真我（ハイヤーセルフ）にお礼を書いて
息子を電話で呼び出しました
「マクドに来て」
息子が来て二人っきりで
話が始まりました
続きはこちらです
