今日も来てくれてありがとう
私はあなたのことがとても大切です。
大きな私と
小さな私
相思相愛の仲に
なることがどんなに幸せなことなのか
私たちは
この世界で
もっとも美しい愛を体験するために
生まれてきています。
あなたが自分にくつろげば
その世界が
あなたの目に映り
広がりを見せる
しかし
離れている時でも
同じ営みは
本当は
常に動いているのです。
大きな私を感じてください
心も体も手もすべて
あなたをすっかり包んであげられる
遠いところまでも
ひょいと運んでくれる
大きな大きな
私がいるのです。
目に見えないものを
見ることを
この世界では
許されていない時代が長く続きました。
あなたは
しかし
神様と呼び
仏さまと呼び
イエスと呼び
この世にはもういない偉人の名を呼び
死んだペットの名を呼び
誰か分からないものに向かって叫んだし
怒ったし
頼りたいと思った
助けを求め
答えを求め
現実を手伝ってくれるように求めた
まだ目に見えないもの
未来を求め
もう目の前には映らない過去を
思い悔やんで
そして
自分という
定義を
探し求めた
そのどれもが
目に見えないものだったし
目に見えるものは
どこか色あせてしまうし
古びてしまうことを
あなたは
目で見ながらも
哀愁という
目に見えないものを
見えるものにすら感じていた
感じる
あなたは
すでに
目に見えない感じるという言葉を
これまで
どれくらい味わっただろうか
数えられないでしょう
そして
ここからが
大事です
よく聞いてください
あなたは
この瞬間も何かを感じている
何かを思い
何かを考え
何かを思い浮かべ
そう
「スプーン」
と
言葉を聞くと
スプーンを頭の中で
見ることになります。
「イルカ」
と
言葉を聞くと
イルカを心の中で
見ている
「悲しい事」
と
言葉を聞くと
誰かとの別れ
何かの思い出
その場面を
見ていることになるのです。
さぁ、
その
トリック、
あなたは
もう
気づいたでしょうか
仕掛け人は
誰なのかを。
実験しましょう
あなたが
今
何か具体的なモノを
思い浮かべるように
自分に伝えてください
先ほど
私が
スプーンといったように
何でも構いません
何かモノを示す言葉を
自分に伝えましたか
ああ、もう一瞬で
あなたはそのモノを
心の中で見ていますね
見えますね
そして
それを
動かしてみてください。
スプーンならかき混ぜるといった具合に
木なら風に揺れるといった具合に
もう、一瞬でそれも出来ていますね
あなたは
その
モノを浮かび上がらせ
そして
すぐに
動かして見せた
なんなら
壊すことだって
すぐにできますね
大きくすることも
小さくすることも
あなたは
この
あなたの想像力が
本当の機能を果たすと
あなたにとって
どんなに素晴らしいものになるか
分かりますか
あなたの
あなただけの
あなたが
あなたしか
できない
あなたのための
創造です
トリックだと
思っていた
その仕組みは
これから
あなたのために
使われるように
動いていくのです
あなたが
じぶんのために
使える
魔法を
あなたにかけるのです
大きな
わたしは
あなたを
どんな風に手伝っていけるでしょうか
さぁ、何をお手伝いすればよいですか
何でもおっしゃってください
あなたが自分でやりたいことは
お手伝いできませんが
あなたが
大きな私にやってほしいことは
お手伝いできます。
目に見えない
想像で
祈りで
願望で
欲望で
思考で
偶像だったものたち、
意味をなさないほど
役に立っていなかった
この
大きな私という存在に
あなたが
扉を開けて
私との通り道を
イメージできるなら
私は
自由に
あなたの扉を
入っていけるのです。
このことを
あなたが疑い
蹴散らしてしまうほどの
気持ちになるとき
まだ半信半疑の気持ちになるとき
ほっといて!と
いう気持ちになるとき
あなたは
私を
見ていないことを
自分に怒ったりしないでください。
あなたに
この詩を
お聞かせしましょう。
^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^
マーガレット・F・パワーズ
「あしあと」
ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。
一つはわたしのあしあと、
もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映しだされたとき、
わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。
このことがいつもわたしの心を乱していたので、
私はその悩みについて主にお尋ねした。
「主よ。
わたしがあなたに従おうと決心したとき、
あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、
わたしと語り合ってくださると約束されました。
それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、
ひとりのあしあとしかなかったのです。
いちばんあなたを必要としたときに、
あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、
わたしにはわかりません。」
主は、ささやかれた。
「わたしの大切な子よ。
わたしは、あなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みの時に。
あしあとがひとつだったとき、
わたしはあなたを背負って歩いていた。」
