12月5日、7日の自由クラスは、新しい仲間との出会い、
また講師としては、生徒に未知のスイッチを発見できた二日間でした。
今回はやることテーマ(創作発表の小学生)は、
金曜日のアート宿題である、「夢のマイホームをデザインしよう」の
下書きか、以下3つのどれかを選ぶ。
1.積み木デッサン→観察する機会
ホワイトボードには「自由に組み合わせて」とありますが、コツをつかむまでは
一個を観察して描く。
2.オリジナルキャラクターを描き、その説明書きも作る。
→独創性を養う機会
3.4コマ漫画を描く→物語を作る機会
セリフ以外の説明分はNG
この3つは、毎回のやることテーマにしました。で、2回連続同じテーマはNG。
月8回〜10回の自由クラスで、まず絵心(発見・表現)の素地を作りながら、月二回の創作発表で、発表の精度を上げていきます。
発表の際に、「作品(自他共に完成と認められるもの)」を見せると、
それが具体的にどのようなものなのか、観衆はもっともっと知りたくなります。
それだけで発表の場は熱くなり、プレゼンテーターの士気も上がり、発表もうまくいくでしょう。
<先生作の立体描画のお手本>
鉛筆の走らせる方向や明るさの振り分け方、影の落ち方を示しました。
<生徒作>
さて、今回の自由クラスでは、1月から入学希望の小学2年生の女の子が
体験で参加しました。
彼女にはまず、
「いつも描いている好きな絵」を描いてもらいました。
これを見ることで、彼女の興味やどんな絵の描き方をしているか。
がわかります。
彼女が描いたのは、「おそ松さん6兄弟」でした。
なんと全員を顔、服、性格のイメージに至るまで、線と色で描き分けました。
ちょっとびっくり。楽しみな生徒が入ってきます。
また今まではなかなかペースがつかめなかった生徒の隠れたスイッチを発見。
いつもはママが迎えに来たら、嬉々として帰るのに、今回はママが来てから30分以上、図鑑を見ながら様々な蝶々を描き続けました。
きっかけは今日描くものを相談した時、花を描きたい、といい、
花を描いたこと。いつも通りの花だったので、「ちょっと庭に出て、本物のお花を見ようか」と提案しました。
すると元気に「行く行く! 」と言い、庭へ。
ちょうどいろんな形の花が咲いていたので、花のパーツや葉のつき方など実際に観察しました。
で、教室に戻って、もう一度描くと。。。。。
描く描く。本当にスイッチが入ったように、花の細部を描き始めました。
そして「蜂、描いてみよっか」と提案し、お手本の蜂を描くと、昆虫談義の始まり始まり。
動物の足は4本。昆虫の足は何本でしょう?
うーーん、4ほん?
答えは6本です。だから蜂の足も6本描くよ。
じゃ蜘蛛は? うーーん。
図鑑見てみよっか。
昆虫図鑑を開いて、蜘蛛を調べると8本でした。
そんな話をしたら、今度は蝶々が描きたいというので、
蝶のページを。すると後は一人で黙々と、ペン・色鉛筆で色んな蝶をかき分けて
みせました。
おとなしい子ども。消極的な子ども。は単にスイッチが入ってないだけ。
それを見つけるのも講師の仕事でありますが、やはり一回こっきりの体験では
無理で、何年もの積み重ねが必要だなと改めて痛感した自由クラスでした。
今週金曜日は、創作発表クラス。
地球? 宇宙? 海? 山? 空?
建てる場所が違えば、家に求められるデザインや機能、また感動も違います。
宿題ではそれをテキストにして持参。
教室でそれを水彩で描きます。
お楽しみに。