いやしんぼ~台北の膨満感~4日目 | RAKUEN QUES†

いやしんぼ~台北の膨満感~4日目

RAKUEN QUES†-志村けん御用達

暴飲暴食に明け暮れた台北滞在も今日が最終日。ほんじゃま、しまっていこーぜ!


RAKUEN QUES†-階段にも・・・

朝食は2日目にも訪れた阜杭豆漿で。今日は朝8時と出だしが遅かったんで、階段にも行列ができとりました。

RAKUEN QUES†-カウンター前も・・・

当然カウンター前までこんな感じ。中国人と違い、整然と列を作る台湾人である。



ここがもし大陸だったら、我先にと順番を争う人民どもの悲鳴と怒号が飛び交う、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していたことであろう。ここが台湾で本当に良かった。


RAKUEN QUES†-厨房

オッペケペーの丸見えスタイルな厨房。スケスケじゃねーの!写真左下のインドのタンドールみたいな釜で焼かれるパンが素朴でウマイんだよな~。


RAKUEN QUES†-鹹豆漿

鹹豆漿 30元




安定のウマさ!ふるふるのおぼろ豆腐に天かすチックな揚げパンの取り合わせがたまんねーんだよ!再食必至!

RAKUEN QUES†-蛋餅

蛋餅 28元




こいつもなかなかウマイんだよなー。シンプルなネギ入りの卵焼きを、モチモチしたクレープ状の生地で包んだだけのものなんだけど。

RAKUEN QUES†-厚餅夾蛋

厚餅夾蛋 38元




阜杭豆漿に来たら、コイツも外せぬ。できたてアツアツのパンの中身は、またもやネギ入り卵焼きと芸がないような気もするが、素朴で心がほっこりするような味なんだよな。

RAKUEN QUES†-飯糰

飯糰 40元




なんとも垢抜けず、野暮ったい風合いの台湾風おにぎり。おにぎりと言っても米はもち米で、しかも握りこぶし大ぐらいあるんで、かなり喰いでがあった。



具は甘辛味の肉鬆(ローソン。乾燥肉の繊維をほぐしたもの?)と揚げパン。味はともかくとして、腹持ちの良さだけは伝わったかと思う。これも悪くなかったけど、わざわざこの店で喰うこともなかったかな。他にウマイもの、色々あるし。

RAKUEN QUES†-京鼎楼

一足先に空港へ向かう運び屋さんを見送った後、台北最後の食事を取るべく小籠包で有名な京鼎樓へ。この店のシェフは日本でも有名な鼎泰豐で修行を積んだとの話。看板にもそんなような内容の文章が書いてある。



同じく鼎泰豐で修行したシェフがやってる京鼎小館や、本家本元の鼎泰豐も選択肢に入ってたんだけど、宿から近かったのでこちらへ行ってみることに。

RAKUEN QUES†-皮蛋豆腐

皮蛋豆腐 50元




いかにもパック詰めでございといった風情の豆腐に、1個丸ごとごろりと鎮座したピータンが投げやり感を演出する1品。醤油ダレは甘辛味で、薬味はネギと唐辛子に、日帝時代の残滓といふべき鰹節である。



見た目はアレだったけど、ピータンは黄身(黄色くないけど)がネットリトロリとまとわりつくような舌触りで、濃厚な旨味を堪能できてなかなか良かった。



個人的には純中華風の方がいいんだけど、鰹節がちゃんとピータン豆腐に合ってるな。ピータン豆腐って中華風冷奴みたいなもんだから、合って当然っちゃあ当然なんだけど。

RAKUEN QUES†-紹興醉鶏

紹興醉鶏 160元




ビールのつまみ2品目は、蒸した鶏肉を紹興酒に漬けた紹興醉鶏。紹興酒のせいか、つやつやとした照りがあって食欲をそそるなあ。一切れ取って口に近づけると、ぷ~んと芳しい酒の香りが鼻腔をくすぐる。おっ、こりゃうまそうだ。



しかし、コレが思わず首をひねってしまうようなシロモノだったのだな。紹興酒の味と香りをまとった鶏肉の味自体は結構なんだが、なんせ全く塩気がないんだもんなあ・・・。これで一体どうやって酒を飲めというのか?責任者、出て来い。

RAKUEN QUES†-小籠包

小籠包 180元




シメは待ってましたの小籠包。さてさて、名店で修行を積んだシェフが作る小籠包とやらを味わってみようではないか。

RAKUEN QUES†-おつゆ


皮はしっかり薄く、たっぷりと入ったスープが透けて見える。たぷんたぷんのソレをレンゲに取って皮を破ってみると、茶褐色のスープがじゅわわっと染み出してくる。ふむふむ。



早速、黒酢につけた針生姜を乗っけて、口の中に放り込んでみた。



ハフッハフッ・・・



モグモグモグ・・・



うん、さすがにウマイな。スープは見た目どおり醤油ベースで、塩気や旨味の強さ、ゼラチン質由来のコクともに、インパクト十分だ。



ただ、おっさんになったからかもわからんが、こういうタイプは2~3個で飽きがきてしまうんだよな。



それに皮がなあ。口に残る、というと語弊があるかもしれないが、なんというか、餡が舌の上で解けてスープとともに喉を下っていくのと、皮が喉を通る瞬間のタイムラグが大きい気がするんだよな。皮の厚さと餡やスープの量のバランスに問題があるのかなあ。それとも皮の質や舌触りの問題かなあ。ちょっと滑らかさが足りないような気がしたし。



おっさんには蘇杭餐廳のあっさり上品なヤツが合っているようである。本家の鼎泰豐や姉妹店の京鼎小館へ行くことはあるかもしれないけど、余程のことがなければこの店に行くことはもうないかな?




・・・つーことで、今回の旅はおしまい。台北の食も結構でござんした。5年近く前に初めて訪れた時は、全体的に味付けが薄めだなあと思った台湾料理であったが、今回は特にそのような印象は受けず。それよりも甘味(化学調味料由来のものも含む)の方が気になった。



比較するのも詮無いことであるが、コストパフォーマンスでは9月に訪問した北京の食の方が上だった。同じ金額ならば、北京の食の方が明らかにレベルの高いモノを喰わせてくれると思う(下水油とか怖いけど)。昨今、中国の経済的発展にともなって北京の食レベルは飛躍的に上がっているらしいが、ご承知の通り、中国元は相変わらず安いまんまなので、当然といえば当然の話なんだけど。

ほいじゃまた。