昨日電車の中吊りで、水野敬也さんの最新刊「雨の火も、晴れ男」、“「夢をかなえるゾウ」の次は、「晴れ男」”とのポップを発見しました。



早速、購入し読みました!



これも、面白い!!



大きな神様の下に位置する小さい2人の神様のいたずらで、ごく平凡なサラリーマンのアレックスにたくさんの不運なこと(バッドラック)を起こすというお話。でも、どんな不幸にであっても、状況が苦しなっても、めちゃくちゃ前向きなアレックス。



アレックスの目覚ましが止める

アレックスは、上司にいじめられる

アレックスは、仕事に大失敗をして大恥をかく

アレックスは、円形脱毛症になる

アレックスは、会社を首になる

アレックスは、殴られる

アレックスは、詐欺に会う

アレックスは、・・・・

アレックスは、・・・・



前向きだけでなく、困難な状況に対しても、ひっくり返す、発想が非常にユニーク!



最初の神様のいたずら。目覚ましがならなくても、アレックスは、「私の疲れを癒すために、あえて、ならずにおいてくれたんだな。。。。主人想いの目覚まし時計だ。。。」



次はどうかわすのか。。。。その期待で、読みながらもワクワクします。



でも、よくよく読んでみると。。。以前に読んだ本と一緒のような・・・・。



実は、この本、新刊といっても、水野敬也さんが20053月に既に発刊された「Bad luck」を再構築し、改題したものだったんです。



でも、結末が違うんです!!最終章が全く違う結末!!



これ以上はなすと、ネタバレしてしまうのですが、

もとの「BAD LUCK」よりも、今回の方の結末の方が、アレックスの前向きさがバージョンアップし、断然いい!



これは、勝手な想像ですが、「夢をかなえるゾウ」を書いた心境の変化で、水野さんの前向きさに拍車がかかったのではと感じました。



で、アレックスのこの前向きさは、何か!?



文中にヒントがありました。それは、アレックスは、いつも誰かを楽しませようとしていたこと。アレックスは、これを楽しんでいて、前向きに生きることができるのだと。



そして、どんなに、アレックスに神様が不幸を起こしても、神様は気づいていきます。



「人を不幸にすることも幸福にすることもできない。ただ、出来事を起こすだけ。」



ふと、お釈迦様の「般若心経(はんにゃしんきょう)」言葉と思い出しました。



「色即是空(しきそくぜくう)」、「空即是色(くうそくぜしき)」

(色即ちこれ空なり、空は即ちこれ色なり)



「お釈迦の教えは、「感謝」だった」の著書で小林正観が解釈しているように、良いこと悪いことが起こっても、その出来事自身には、色はついてない。



それを意味づけているのは、結局は自分自身なんだなあと思いました。

バットラック、つらいなあと思うことも、結局は自分が勝手に解釈しているだけ。。。。



主人公のアレックスの考え方すごい。




この本、ためになります!!




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