こないだ読み終えた本です。
「 脳のしくみ Welcom to your brain 」
最新脳科学で読み解く
サンドラ・アーモット&サム・ワン 著
三橋智子 訳
大変面白かったです。
副題や帯には
「車のキーはなくすのに、なぜ車の運転は忘れないのか」
「騒がしい部屋で携帯電話の相手の声がどうしたらよく聞こえるのか」
みたいに
すごくとっつきやすい
ポップでライトな雰囲気の言葉が並んでいますが
内容はモロに最新の脳科学です。
幸せを感じる脳のしくみ、薬やアルコールによる影響、
五感と脳の関係、遺伝が及ぼす行動の傾向、
自閉症、スピリチュアル的なモノ、脳卒中のこと
などなど広い範囲のことを
科学的に解明していきます。
ニューロン、シナプス、神経伝達物質なんて言葉は
普通にガンガン出てきます。
「 私たちは脳の10%しか使っていない 」
「 脳障害を正しく描いた映画 」
「 赤ちゃんにモーツァルトを聞かせると頭がよくなる 」
「 写真を見るのはチェスより大変 」
「 生まれか育ちか 」
「 脳のしわは知能のしるし 」
「 神経科学と法 」
「 瞑想と脳 」
「 幻視と神経科学 」
「 脳を鍛えるトレーニングのウソとホント 」
みたいな通説、都市伝説的な話の真偽も
科学的に解明しています。
やはり一流の科学者が書いた本はおもしろいなぁ。
基本的に実験の結果のみに基づいて書かれており
主観的な話や精神論などはでてきません。
客観的な検証がなされていないものは
どうしても説得力に欠けるのです。
手相学とかにしても
運命線とか生命線とかあって
それらが長いからとか線の場所がどうだからとか
そんなのを解説した本は沢山あるけど
なぜそれが運命線なのか
どうゆう理由でそれが生命線だと決まっているのか
書かれた本は見たことない。
客観性がないのです。
それが分かったとしても
所詮は統計学の一派なのである。
統計学をバカにしているわけではありません。
統計学は量子力学では最も重要な概念らしいので。
占い的なモノの信憑性に疑問符が付くだけ。
ここまでは分かっているけどここから先は分かっていない
みたいな感じで
分かっているところと分かっていなところの区別が
極めて明快であるのも、大変科学者らしくて素晴らしい。
分かっていないとこをキチンと言明しているのは
優秀な科学本の重要な条件だと思うのです。
「 この実験のやり方では、本当かどうかあやしい 」
的な言葉もあり、信頼性も高いような気がする。
もう一点この本がいいのは
口語調で書かれているとこです。
だいたいこうゆう科学書は
文体が堅めになる傾向があるのですが
すごく柔らかい語りかけるような文体で書かれています。
翻訳の関係もあるのでしょうが
もともとの文体の方もそんな感じらしいです。
すごく読みやすかった。
10年後、20年後、脳科学はどこまで解明しているんだろうか。
ものすご楽しみです。
がんばれ科学者。
買い貯めていた本が全部なくなったので
また仕入れにいかんといけんな。
お金がないので貯まるまでは
火の鳥全巻でも読んでお茶を濁します。
名作です。
「 脳のしくみ Welcom to your brain 」
最新脳科学で読み解く
サンドラ・アーモット&サム・ワン 著
三橋智子 訳

大変面白かったです。
副題や帯には
「車のキーはなくすのに、なぜ車の運転は忘れないのか」
「騒がしい部屋で携帯電話の相手の声がどうしたらよく聞こえるのか」
みたいに
すごくとっつきやすい
ポップでライトな雰囲気の言葉が並んでいますが
内容はモロに最新の脳科学です。
幸せを感じる脳のしくみ、薬やアルコールによる影響、
五感と脳の関係、遺伝が及ぼす行動の傾向、
自閉症、スピリチュアル的なモノ、脳卒中のこと
などなど広い範囲のことを
科学的に解明していきます。
ニューロン、シナプス、神経伝達物質なんて言葉は
普通にガンガン出てきます。
「 私たちは脳の10%しか使っていない 」
「 脳障害を正しく描いた映画 」
「 赤ちゃんにモーツァルトを聞かせると頭がよくなる 」
「 写真を見るのはチェスより大変 」
「 生まれか育ちか 」
「 脳のしわは知能のしるし 」
「 神経科学と法 」
「 瞑想と脳 」
「 幻視と神経科学 」
「 脳を鍛えるトレーニングのウソとホント 」
みたいな通説、都市伝説的な話の真偽も
科学的に解明しています。
やはり一流の科学者が書いた本はおもしろいなぁ。
基本的に実験の結果のみに基づいて書かれており
主観的な話や精神論などはでてきません。
客観的な検証がなされていないものは
どうしても説得力に欠けるのです。
手相学とかにしても
運命線とか生命線とかあって
それらが長いからとか線の場所がどうだからとか
そんなのを解説した本は沢山あるけど
なぜそれが運命線なのか
どうゆう理由でそれが生命線だと決まっているのか
書かれた本は見たことない。
客観性がないのです。
それが分かったとしても
所詮は統計学の一派なのである。
統計学をバカにしているわけではありません。
統計学は量子力学では最も重要な概念らしいので。
占い的なモノの信憑性に疑問符が付くだけ。
ここまでは分かっているけどここから先は分かっていない
みたいな感じで
分かっているところと分かっていなところの区別が
極めて明快であるのも、大変科学者らしくて素晴らしい。
分かっていないとこをキチンと言明しているのは
優秀な科学本の重要な条件だと思うのです。
「 この実験のやり方では、本当かどうかあやしい 」
的な言葉もあり、信頼性も高いような気がする。
もう一点この本がいいのは
口語調で書かれているとこです。
だいたいこうゆう科学書は
文体が堅めになる傾向があるのですが
すごく柔らかい語りかけるような文体で書かれています。
翻訳の関係もあるのでしょうが
もともとの文体の方もそんな感じらしいです。
すごく読みやすかった。
10年後、20年後、脳科学はどこまで解明しているんだろうか。
ものすご楽しみです。
がんばれ科学者。
買い貯めていた本が全部なくなったので
また仕入れにいかんといけんな。
お金がないので貯まるまでは
火の鳥全巻でも読んでお茶を濁します。
名作です。