かんこくのりです
何事も、積み上げ式って何者にもなれずに終わるなって、私は思うんです。
例えば積み上げ式って、まず簡単なステップを踏んで、それをクリアしたら次のチャレンジにステップアップするみたいな頑張り方のこと。
跳び箱に例えたら、3段を飛べるようになったら、4段、5段と段数を増やしていくような頑張り方です。
出典:いらすとや
野球の投球で例えたら、まず時速80キロを投げれる様になったら、次は時速100キロを投げる練習をするとか。
この頑張り方の、一番に私が駄目だと感じる部分は、例えば一流の寿司職人になると言う目標を持った若者がいたとします。
この若者が積み上げ式で頑張ると、どうなりがちか?と言う話です。
先ずは、お米を炊けるようにしようと言う事で頑張ると、御飯が炊けるようになります。
御飯が炊けるようになったら、次は、酢飯(シャリ)を作ってみようかとなる。
でも、そこで問題発生。酢飯にするにはご飯が水っぽすぎて美味しいシャリにならない。
それで、また苦労をして数年かけて美味しいシャリが作れるようになる。
それで、次は魚を包丁でさばいてみようと言うことで頑張るのですが、魚を上手にさばけない。
その人は数年かかって包丁を握ってみたところ、なんと包丁を扱うのが大の苦手であったと気付いたのだ。
こうして何年かかっても、美味しい寿司は永遠に作れるようにならない。
そして、寿司職人になる夢を諦めていったりする。
その内に、「いや、シャリの美味しさだったら、日本一の自信があるんだけどね!!」とか言って、開き直ったりして。。。
でも、何年かかっても美味しい寿司は作れるようになっていない。
体操を覚えるのだったら、最初から跳馬の高さに慣れた方が、将来体操選手として活躍できる可能性が高いかも知れません。
野球で投手だったら、最初から150キロ以上を目指して練習した方が良いのではないでしょうか。
寿司の作り方を覚えるのであったなら、美味しい完成形の寿司を目指して、ご飯の炊き方や魚のさばき方を覚えた方が良いと思います。
焼き魚のさばき方と、寿司ネタのさばき方も違うと思います。
一流の寿司職人になるという最終の目標をみて頑張っていたら、きっとシャリの作り方や、魚のさばき方は途中で習得していることでしょう。
これを出来るようになってから、次のこれを出来るようになって、と言う段階的な頑張り方は危険です。
一通り全部を出来るようになるまでに、膨大な時間がかかるためです。
なりたい理想像を決めたら、そこに向けて一心不乱に努力すれば良くて、途中の目標なんて意識せずとも、きっと忘れたころに達成されているはずです。
よって、積み上げ式の頑張り方って、辞めた方が良いですよね。
以上、かんこくのりでした