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読書の秋ということで、
久しぶりに本屋さんに行って
本を買った。
山田詠美さんの小説
『つみびと』
この帯にも書いてあるけど、
幼子ふたりを置き去りにして、
飢えと熱中症で死なせてしまった
事件をベースに書かれたもの。
実はこの本、
当初は買う予定がなかった。
ハードカバーで発売された時、
この小説の存在は知っていたけれど、
あまりにも重すぎるテーマに、
私は最後まで読む心に
なれなかった。
だけど、買う予定の本が売り切れてて、
(山田詠美さんの別の小説を買う予定をしてた。)
先月文庫本が発売されて、
怖いけど読みたいという氣持ちから、
買ってみたのだ。
今回、お寺の本堂で
お留守番をする事があり、
書き物や本を持ち込んで
滞在していたのだけど、
少しずつ読もうと思っていたのに、
内容に惹き込まれて
2日で約430ページ、
読み切ってしまった。
ネグレクトを含む
幼児虐待の事件について聞く度に
私は違和感を持っていた。
以前、
こんなブログも書いた。
正義感を振りかざして、
容疑者の母親を責めることは
簡単だけど何かが違う。
もちろん、幼子達の命を奪うことは
決して許されることではないけれど、
母親になった人なら思うはず。
これ、他人事じゃない。
私も娘達が幼い頃は
決して良いお母さんじゃなかった。
一歩間違えたら、
何かの加減で決断が違ってたら、
こうなる可能性だって
ゼロじゃなかった。
娘達は成人して
子育ては卒業したかもしれないけど、
私のやってきた事は
褒められる事ではないかもしれない。
遺棄した母親。
置き去りになった幼き子。
母親を幼い頃に捨てて家を出た祖母。
3人の物語が並べられて、
ストーリーは展開していくけど、
未熟なりにあがきながら
時には懸命に、
時には愚かに、
時には残酷になっていく姿は
痛いけど、
もしかしたらその人になりうる人は
どこにでもいて、
私だって可能性はあった。
もちろん、そんなものを
反面教師にしながら進んでいく
強い人もいるだろう。
私の場合は、
弱くて愚かでどうしようもないお母さん
だったけど、
その時にたくさんの人達に
助けてもらった。
それがなかったら
どうなっていただろうと思う。
彼女達に関わる
男性達の弱さと愚かさ、
こうと決めつける周りの正義感。
これもきっと
小説だけのものじゃないだろう。
山田詠美さんの小説を
約5年ぶりに読んだけど、
やっぱり彼女の文章は美しかった。
内容は悲しいものだけど、
美しかった。
30年ほど前、
孤独な学生時代を過ごした時、
私は彼女の小説に
勇気をもらっていた。
ひとりを楽しめない人は
誰かと楽しむ事はできない。
良い大人は
素敵な時間の無駄遣いができる人。
あの頃読んだ本達は
私の心の栄養と財産になってる。
無駄な事はないんだな。
SMの女王様や漫画家としての
経歴も持ってる彼女は
デビュー当時
センセーショナルな存在だったけど、
30年ほど経って、
芥川賞の審査員をつとめるほどの
大御所になった。
悲しい言葉さえ
美しくなる小説。
小説のテイストも変わってきたけど
やっぱり好きだなぁと思った。
あれから30年経って、
私は素敵な時間の無駄遣いが、
出来るようになったかな。
言葉は言霊。
私は違う形になるだろうけど、
心を温める言葉を使って
日々をご機嫌さんに過ごしていきたい。
今日も一日ご機嫌さん。
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