近年はキャンプブーム。キャンプと言えば野外調理。自然の中で非日常を味わえる所が人気なのだろう。

我が家では当初は、半キャンプ生活を送っていた。台所は外、トイレも外、お風呂はない。
自然の良さも厳しさも味わえる生活だ。


写真の建物は、現在は物置と化している元台所だ。夫が最初に自分で建てた小屋で、至る所に隙間があり、雨漏りもする。
結婚当初はここで3食調理をしていた。
夏は蚊に刺されまくり、冬はダウンを着て調理。
まさにキャンプ。
調理したものを母屋まで運ぶのもひと苦労。
台所を出てすぐに大きなテーブルと椅子があり、暖かいときはよく外で食事をしていた。

子どもが産まれて、数年がたち、子どもを見ながら調理がしたいという私の懇願で、母屋に隣接した台所を作ってもらった。
今は快適だが、外で食事をとる機会はだいぶ減ってしまったな。


この元台所、実は雑誌などにも取り上げられたこともある。
建築素人の美術家が建てた台所小屋は、なかなかユニークでかわいい。
壁は、作品になる素材たちが貼り付けられている。いい具合に育ったら外されて、また別の素材が貼られていくので、時期によって表情が変わる。

そんな変化を見るのが私の密かな楽しみだ。お着替えをする壁なんておしゃれでしょ。