みなさま、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
本題に入る前に、今回のブログは文字数多めです。
時間と心にゆとりをもって、お楽しみください。
パンパカパ~ン。
さぁさぁ、あっという間に過ぎ去ってしまった楽しい楽しい年末年始。
2023年末~2024年にかけて、常夏のフィジーで3泊5日間過ごしてまいりました。
私は2012~2018年まで常夏のインドネシアで過ごしており、年末年始も常夏リゾートで過ごしたことはあれど、日本の冬から一気に常夏リゾートにバカンスに出かけたことはこれが初めてでした。(もちろんサビキさんも)
しかもそれが、アジアンリゾートではなく、フィジーです。
皆さんフィジーをご存じでしょうか。
フィジーと言えば、地図上ではオーストラリアの東、そしてニュージーランドの少し北で、南半球に位置します。
日本からのフライトは9時間ほど。
元イギリスの植民地で、元々のフィジー人とインド人が半々くらいの割合で生活していて、公用語は英語です。
赤道からやや南にズレますが、1年を通して最高気温は30℃、最低気温も20℃を下回らないような気温で、季節は雨季と乾季だけです。
ここだけ切り取ると、ほぼインドネシアと同じ気候で、亜熱帯気候というやつですね。
フィジー、きっと知名度はそこまで高くない国なのだと思います。(南の常夏リゾートなんだろうなぁ、というくらいは知っているでしょうか)
かく言う私も、大学時代にとあるバイト先のとある店長がフィジーに旅行に行った、というのを聞くまでは知らなかったのです。
その時の写真や伝え聞いた印象に心を打たれたのが、今回のフィジー旅行のきっかけなのでした。
17年くらいの時をかけて、夢というか「死ぬまでにやりたかったこと」の一つを果たしてまいりました。
ちなみに常夏リゾート(きれいな海)にはいつもいつでも行きたいと思っている私。
実は、毎回長期連休のたびに各国へのフライトチケットの値段を半年前からチェックしているほど熱狂的に旅行好きなのです。
それは常夏リゾートだけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、アジアなど、旅行と聞いてピンとくるであろう国のフライトチケットは、ほぼ欠かさず調べています。
前職ではGWがなかったので夏と冬だけでしたが、いつも、安く行ける国はないかなぁとチェクチェクしており、その度に「ハイシーズンはどこにも行けんばい・・・」と夢破れていました。
それが、です。
去る2023年のGWはカンタス航空がオーストラリアまで私たちをお安く運んでくれました。
ほかの国や、同じくオーストラリアでも時期違いの連休ではそんな格安チケットないよ!というくらいにお安くて、通常の大型連休のフライト代の1/2くらいの価格で飛べたのではないだろうか。
今回、フィジーもそんな感じで探し当てたチケットだったのです。
予約したのは年末の4~5か月くらい前で、8月か9月くらいです。
ほかにも大本命のモルディブやタヒチ、ハワイなどなど、常夏リゾートとしてさらに格上の国にも行ってみたいのですが、今回はチケット代の兼ね合いでフィジーに目を付けたのでした。
年末年始での海外旅行、どこに行っても驚くほど値段が高い・・・そんな中で、ハイシーズンとは思えない価格だったのです。
という熱い思いと偶然の産物で発生した年末年始のリゾート旅行。
その感想は、と言いますと。
ええ、語りだしたら止まりません。
まず、フィジー本島から、ヘリコプターで離島まで移動したのが、まずもって強烈な体験でした。
そしてその離島までのヘリでの景色のダイナミックさ、そして着いた先の島の楽園模様。
こんなに綺麗な海、島です。
私はインドネシア駐在中に綺麗な(海のある)島には結構遊びに行ったのですが、ここまで海とサンゴと熱帯魚が綺麗でゴージャスな海はありませんでした。
しかも、今回このタイミングは雨季真っただ中なのです。
雨季の海と言えば、連日スコールや風で波立って砂やサンゴ(の死骸)が舞って海の透明度は濁るのです。
にも拘わらず、それであっても透明度や海の穏やかさに関してレベルの桁違いさが甚だしい。
宮古島(や沖縄本島)から船で行けるダイビングスポットよりも綺麗です。
宮古島も水の透明度では有名ですが、サンゴのカラフルさ、ゴージャスさ、熱帯魚の魚影の濃さが勝負の比較にならない。
インドネシアの海も、いい勝負はしていてもトータルでは惜しくも敗れていると感じました。
さて、そんな夢のような、言葉どおりの楽園。
良かったエピソードは後にして、先に今回のトピックお伝えしましょう。
この島で起こった(見舞われた)悲劇を・・・・・・・。
そう、ただただ「綺麗だったねー」「楽しかったねー」では終わらなかったのが今回の旅行です。
はい。
その悲劇は・・・便秘です。
人生で初めて便秘と痔(?)の併発で救急車を覚悟したのでした。。。
今回の旅程は3泊5日、遡ると、到着してすぐの序盤は良かったのです。
往路が機中泊で、現地到着した時点で2日目だったのですが、その日の夜はちゃんと、ぷり~んっ とカイベンでした。(敢えて漢字にはしないでおきます)
現地での2日目から異変が。
まず、出ない。
3日目の朝、ベンイを催すも、なぜか出ない。
おかしい。
この3日目の朝はダイビングを予定していました。
もうあと数時間でダイビングなので、焦りとともに勢いよく踏ん張って、いきんでも全然出ない。
ウサギのコロコロウンちゃんが1つ・2つという程度。
膨満感と、校門(← ここも敢えて字違い)の手前まで来て強烈な圧力をかけてくるベンさんが明確にそこにいるのです。
その不快感たるや・・・。
しかも、です。
無理やり出そうと全力で踏ん張ると、そこ(便器)には見たこともないほどの血が・・・。
エーーーッ!!??
嘘でしょ。。。でも、切れ痔のような痛みがない。。。
私は元々、大痔主で、血栓性外痔核を患っていて、痔の痛さは嫌と言うほど理解しています。
その痛みと、今、血とともに感じる(感じた)違和感は明確に違う。
めちゃくちゃ不安になる。。。
ここで踏ん張る心も折られました。
フィジーの嘘のような神秘的な島で、トイレから小一時間出られぬ朝。
そのまま不快感を伴いながらもダイビングはなんとか平常運航でこなし、昼ご飯を摂りました。(余談ですが、ダイビングの誓約書に記載する「体調不良や腹痛はないか」というチェックボックスにビクビクさせられました)
昼食の後に、またもトイレで小一時間粘るもダメ。
諦めてシュノーケリングを楽しみます。
そして夕食後、またもトイレで粘るもダメ。
いよいよ焦りが抑えられず、上述の不快感がピークに。
居てもたってもいられないとは、このこと。
言葉で表すのは憚られますが、ずーーーーーーっと、「漏れる~~~~!!!」という感覚が続く感じ。
でも、トイレいって踏ん張っても何も出ず、体力だけ消耗し、その都度汗だくになるのです。(トイレは塀に囲まれた屋外で、蒸し暑い!)
ここまでくると、もう拷問です。
翌日の朝、またヘリでフィジー国際空港に戻って、その昼に日本に向けて9時間超のフライト、というスケジュールです。
本来であれば、最終日前夜のテンション絶頂、もしくは堪能しきって仏のような心持ちで就寝するような状況なはずが。
この時の私は、もういろいろ、体力的に限界、メンタル的に崩壊ギリギリの臨界点です。
ホテルの人に助けを求めるにも離島で、まさか深夜にヘリを呼ぶこともできないだろうし(できたとしても、そう大事にしたくないし)。
下剤くらいは処方してくれるかもですが、もはや下剤でどうにかなるものでもないのも明確です。
校門のすぐそこまで、カッチカチになったブツがいるのに出せないという物理的な問題に直面しているため。。。
解決策が分からない。
焦りに焦って、しかし成す術が全くなく、その日は寝て翌日のフライトに備えるしかなく。
とは言っても焦りと不快感、そしてベンイのために寝られず。
夜中12時くらいから2時間おきにトイレにいって(起きてしまい)、泣きそうになりながら、むしろ泣きながら30分くらい全力で踏ん張って(汗だくになって)、を繰り返しました。
この時の心情は、もはや言葉にできません。
焦りと腹痛の苦しさと出せないことの恐怖と眠さと暑さと。
そして・・・朝が訪れてもダメ。
すでに限界突破している状態ですが、もうメンタルも体もズタボロ。
日本に帰れるんか????という不安しかない。
椅子に座るのが一番大変で、校門が刺激されるとベンイが急激に迫ってきて我慢できず、じっと座っていられません。
そんな中で、この世で最も固い(と思わされる)飛行機のエコノミーの椅子に9時間だと。。。
困った私は考えました。
そうだ、ビジネスで寝て帰ればよい!
金は二の次だ!と。
ビジネスへアップグレードすれば寝ていられる。
なんとか日本まではたどり着けるかもしれない!
成田に着けば、救急病院に駆け込めばよい! と。
行動力のある私は、善は急げとばかりに実行に移しました。
今回使用しているフィジー航空に直電です。
エコノミーからビジネスにアップグレードさせてくれ~~!
しかし・・・聞きたくもないFull booking sir!(満席です)ですって。
オワタ。
私はもしかしたら飛行機で気を失うかもしれない。
サビキさんに「Doctor!! Doctor Please!!」と叫んでもらわなくてはいけないかもしれない。(いや、日本行きのフライトなので日本人もいっぱい同乗してますが)
そんな恐怖も頭を横切りました。
サビキさんに、万が一が起こるとそうなるので助けてね・・・と伝えました。
もう最終日の朝食も諦め、ヘリに乗るまで残り2時間切ったくらいでしょうか。
最後の最後、これがラストチャンスというタイミングで再度トイレに。
何度トイレに行っては戦に敗れたことでしょう。
24時間で、恐らくトイレに10回は入りました。
トイレで恐らく4~5時間は過ごしました。
なんたる最終日でしょう。
でも、です。
やはり人間というのは火事場の馬鹿力がある生物なのですね。
100パーセント中の100パーセントでいきみ、トイレで吠えました。(← 誇張じゃないです、本当に「うがああああ」って感じで唸り声、喚き声が自然と出ました。 隣の部屋のサビキさんにしっかり聞こえていました)
そのフルパワーをもって、ようやっと、本当にギリギリのタイミングで運の子が出てくれたのです!
うんちゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!
ありがとおおおおおおおおおおおおお!!!
と、この時、恐らく人生で一番運の子様に感謝をしました。
感謝だけでなく憎悪でもあったのですが、この時ばかりは命が救われたような感謝の気持ちが勝りました。
しっかり1日分の運の子様、うんちゃんさんが出てくれました。
校門へのプレッシャーが一気に解放されました。
膨満感やベンイも、これでひとまずは収まりました。
恐ろしかった血も、この本丸を切り崩した時は出ておらず、ホッとしたものの、「?」が残ります。
素人推測としては、ただのイボ痔(内痔核が切れた)か、踏ん張りすぎで校門付近の毛細血管が切れたか、ポリープか、最悪の想定は大腸がんか。。。(いずれにしても、近々、なんらかの検査は必要そうです)
引き続き心配ごとはあれど、今この瞬間は本当に命拾いしたという安堵とプレッシャーと不安から解放された喜びに充ち溢れました。
という具合な恐怖体験を、まずはこの便秘問題を語らずにはいられませんでした。
フィジーのことそっちのけで、まさか便秘のことを熱く語ることになるとは夢にも思わなかったなぁ。
ちょっと長くなりすぎたので、フィジーの旅行記の続きはまた分けて更新します。
最後に、サビキさんストーリーも残しておきます。
実はサビキさんはこの旅行の少し前から体調を崩していました。
12月の最終週に差し掛かるタイミングで熱が出て。
病院で検査をして、コロナ・インフルではないことは確認できていたのですが、まだ万全ではない中でのフライトとなりました。
どちらかと言うと私よりもサビキさんの方が着いた時、そして帰りのタイミングでは元気がなかったのです。
熱はなかったのですが、日中は鼻水に、夜は咳に苦しめられていました。
咳は、肺炎? 喘息? マイコプラズマ? 気管支炎? いずれも合致しそうで、いずれもなんか違うような・・・という様子で。
主に夜の就寝時間に差し掛かると酷くなり、寝ていても1時間おきくらいに急にむせこんでしまっていました。
それが一度や二度の「コホンコホン」ではなく「ゲェーッホ!ゲホゲホ!」という辛そうな感じで。
市販の咳止め薬も常備していたのですが、効いているのかいないのか微妙な程度の効果しかなく。
幸いにも日中には咳は比較的穏やかで、なんとか観光やシュノーケリングはできたのでよかった。
帰国後再度病院へ行き、薬を処方してもらい、だいぶよくなっているので一安心。
大変だったにも関わらず、頑張ってくれたことに感謝です。
はい、ということで、長くなりましたが。
まずは旅行記の第一弾は「やばかったエピソード」をお伝えいたします!
次回は「楽しかったエピソード」をお伝えする予定です(こっちも長くなりそう・・・)
今週(今月)のサビキさんの一言:健康が第一ですね。キャメルさんは早めに大腸内視鏡検査を。