鮭があります。
これ使いたいです。
とりあえず、それだけ決めて、あとは
明日考えることにします。
近所のモンテッソーリ教育の塾に、お弁当を届けている。2歳〜4歳の子どもたちにお弁当を食べさせてみたい、と最初お話をいただいた。
やりたい!
女将が即答。
クドンも楽しそう。
2人の娘さんに幼稚園のお弁当を作っていたらしい。それ、思い出したのかな。
おにぎりを3つ。
おかずを2種類くらい。
いまや、メインでおにぎりを作っているのは中学生の女子。
彼女は学校に行きづらい。でも、楽ちん堂でお手伝いをしたいと朝から来ている。お料理は好きらしい。魚が好きなのかな。
大人よりも少し小さなサイズのおにぎりを3つ作る。白飯のおにぎりをつくり、上にそれぞれ違う具を乗せる。手毬寿司のようなおにぎりは、色鮮やかで可愛らしい。
具材を上に乗せるというスタイルは、先方も気に入ってくださった。
もし苦手な食材だったとしても、よけて食べることができるから。
最初は、
塩結びしか食べないかなとか
ふりかけがいいかな、なんて試行錯誤をして
今のスタイルにたどり着く。
彼女は、以前も不登校の子にお弁当とマンガをセットで届けに行くというお手伝いをしてくれた。お母さんが仕事に出てしまうので、お弁当を届けてくれるとうれしいって。マンガも一緒に届けるので、最初はお部屋から出てこなかった子も、少し話をしたりしてくれるようになったらしい。同世代だから、よかったのかもしれない。
これは彼女の実績。
いまは、ほぼ毎日子ども弁当のおにぎりを作って、大人弁当と2つ分の写真を撮って、レシピをグループラインにあげてくれる。
続けることは、すごいこと。
レシピをシェフミッチーに聞くときに、何度も同じこと聞いて時間がかかって、ミッチーに手間をかけさせてしまったこともある。
すごいバタバタしてる時に、よりによっていちばん大事な導線に、ただ立ってて、邪魔だーって注意されたこともある。
でも、それって社会に出たら当たり前。
もっとこっぴどく怒られる、きっと。
だから、今のうちに練習したらいいんだ。
楽ちん堂は、そういうところ。
失敗していいよ。
みんなで注意するよ。
なんかあっても、よってたかってフォローするよ。
今のメンバーなら、きっとそれができる。
だから、好きなことやって
思いっきり怒られればいい。
お弁当を届けるのが実績だとしたら、
怒られたことや、ちょっとイヤな思いをしたことは、いつかきっと糧になる。
それは、あなたを支えてくれるから。
ずっとずっと後になって、こんなことがあったな、そういえばあんなことで怒られたなって、笑えるよ。
その時も一緒にいて、みんなで笑えたらもっといい。
小学校に行く前のちびっこだった彼女が、雄三さんと一緒にヨガをやる映像がある。
椅子ヨガといって、雄三さんのために開催されたその教室は、子どもたちにも優しいヨガだった。座った状態で、思いっきり手を下に下ろす。空気を殴るように、右、左とかわるがわる下ろす。
えい! えい!
って言いながら、右、左の手を振り下ろす。今とは違う子どもの声。高くて元気な声。
隣で同じように、えい!って言いながら
周りの子どもたちをチラチラ見る雄三さん。
なんて幸せな絵だろう。
何度見ても見入ってしまう。
たぶん、みんな楽しかったんだ。
それはきっと、まちがいない。
あさ。
クドンに頼んだ鮭は、すでに焼かれていた。
それをほぐします。骨と皮をとってね。
まだともだちは決まってなかったんだ。
そしたら、これは、朝ごはんのともだち集めるやつにしようかな。
炒り卵もお願いします。
甘いやつ!
それから、この梅を叩いて欲しいです。
胡瓜にはさみたい。
これでいこ。
ごはんのうえに
右から
鮭、梅きゅう、炒り卵
と、ならべて
またごはん
海苔で巻く
切ってみたら、ちゃんと梅のラインが出ている。よかった。
ギリギラチームがそれぞれの職場に出かけたら、また中学生女子がやってきます。
今日も子どもにぎり、お願いします!