フェリシモ神戸学校石田香織講演会④
雄三さんに送る何作目かで、
石田はテーマを決めて書いてみたらしい。
「石田ダメだよ。
おまえ神様じゃないんだから。
キャラクターを勝手にお前の思う
書きたいことにあわせて
都合よく動かしたりしたら、
お前神様になっちまうぞ。
誰がそんなの読むんだよ。
誰がそんなの読んで救われるんだよ。
お前の肌触りのあるとこだけ書けばいいんだよ。
それがヒトを救うんだって。
そのために
ありとあらゆる失敗してきたじゃねぇかよ、
辛いおもいしてきたんだろ。
それを丁寧に拾わないで、
頭で考えたこと書くなんて
馬鹿なことすんじゃないよ。
つじつまなんか合わせる必要もないんだよ。
どうせ大したこと考えられねぇんだから、
考えなくていーの!
読む人が考えるからまかせりゃいーの!」
「キョーコとキョースケ」は、
病院の屋上で男と女がいる。
ラストに近いシーンから書き始めたという。
浮かんだ何気ない風景。書き始めてみて、
それが何なのかは、あとで掘り下げる。
小説の朗読には、
竹下くんの即興ギター演奏が心地良い。
でも、朗読そっちのけで
必死に喋る石田香織。
「私が考えることの中には正解はなくて、
書き始めてみて正解っていうんじゃないけど、
こんなことが書きたかったのかなって見えてくる、、、」
「昨日、マトリョーシカの後書きを
雄三さんが書いてるのを読んだんだけど、
君たちが思っているヒトは、漫画です。って。
実在のヒトじゃないってこと。
試しに親に妊娠したって言ってみな。
親の反応は、絶対に君たちが思ってるのと違うから。って
説明のために言ったんだろうけど、
50人くらいいた中で石田だけ
本当にお母さんに妊娠したって言ったんです。
そう、コイツやりよったんです。そしたら、お母さんは、」
「あ、何て言うたか当ててもらおか?
お母さん来てるけどな、ごめんなお母さん」
「じゃ、そうしよ、お母さんなんてゆーたでしょ?はい。」
最前列の女の子にマイクを向ける石田。
「えー?、、このバカタレ」
「あ!ちかい」
「はい。隣の方」
「相手は誰なの?」
「おー。」満足そうな石田。
「…正解いいますね。
石田のお母さんは、
ザマアミロって感じやわ!
って」
(たえしま)
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