先日、お医者さんたちが受ける経営塾的な講習会に出席しました。

その時に聞いた日本の医療界のお話。


まず驚かされたのが

先進国で未だに虫歯が多く治療されているのは
日本だけ。とゆうこと


その大きな理由として
医師の深刻な経営難。

例えば日本の医師が1日に診察している数は60~70人。
かたやアメリカでは6~7人。

逆に言うと、日本の医師はそれだけの患者をこなさなければ経営が難しくなるそうです。


そんなに患者がいるのか?と思った矢先に出てきた言葉に更にビックリ…

「だから、完璧な治療を施さないんですよね。
そして必要ない薬すら処方するわけですよね。」



私達からすると呆気にとられてしまうような話が
医師の中では誰もが知る事実であり、暗黙の了解、とゆうことらしい。


少し話はずれますが
私は2008年9月24日に癌と六年間闘い続けた母を亡くしました。

母は私や私の家族を信じてガンの三大治療を受けてくれました。

最後は隠れて泣かない日などないくらいに
母は痛みと苦しみにもがき、

そして顔をゆがませながら
「良子、もういいだろ」

といいながら泣きました。


愛する人がそうまでして苦しむ姿と
初めてこぼす言葉を聞いて
やだ。なんて言えるはずもなく、


母には
「痛み止めをいれてもらうからね」と最後の嘘をつき筋弛緩剤を注射してもらったときの映像は今でも毎日思い出します。

そして未だに毎日のように選択に迫られています。

果たして母はあれでよかったのか。


頭蓋骨に穴をあけ頭を固定しての放射線治療。

吐き気と脱毛で苦しむ抗がん剤治療。

手術後から死ぬまでいたがっていた摘出手術。


いや!それでもお母さんに結婚式は見せてあげられた!一緒にお酒も飲めたし旅行も行けた!

と思う日があれば


お母さんごめんね、苦しい思いさせて。と涙が止まらなくなる日もあり。



そんな一問一答の日々でこの日聞いた数字は
講習会中にも関わらず愕然として涙が溢れてしまいました。

ガンに携わる医師やその看護師264人にこんなアンケートを取ったそうです。

あなたはあなたの愛する家族や大切な人がガンになった時
三大治療を受けさせますか。

といったもの。


263人が 「いいえ」

と答えたそうです。


泣かずに聞いていられる話ではなかったです。

悔しさと後悔、自分自身の無知に対する苛立ち、
めまいと息苦しさを感じながら心の中でお母さんにごめんねすら言えない心境でした。


私は医者ではないですから直接誰かの命を救うことはできないです。

勿論日本の医者のおかれている苦しい立場も完全に理解することもできません。

でも私は
エステティシャンとして
嘘はつきたくない。

売上のためだけに物を売ったり
お手入れをしたりなんかは絶対にしたくない。


裕福だからエステに来てる人だけじゃない!

本当に悩んでどうしていいかわからなくて藁をも掴む思いの人だってたくさんいる!

みんなが悩んだときに素直に相談できる窓口でいたいし
すべての人の悩みをこの人がお母さんだったらどうしてあげるかと
素直に正直に、とにかく一生懸命にありたい。


らく美に入って五年。
今日までずっと私が目指してるものは
治療エステと予防エステの区別と進化。

完璧に綺麗にすることを目指して
悩んでいたものが綺麗に改善したなら
あとは月に一度でも2ヶ月に一度でも楽しみながら、楽しみにしながら!予防的なエステをしていけばいい!

それがその人のライフスタイルになってくれたときこそが
エステティシャンとして初めてその人に認めてもらえるときだと思う!


先にあるように
確かにエステの世界でも完璧に綺麗にしてしまったらお客様はこなくなる。といったサロン側の考えは少なからずあるのも事実。

それでいいんだって!!
完璧に綺麗になってくれていいんだって!!


母が死ぬまで私のエステに通ってくれていた間のカルテは
私のエステティシャンとしての!忘れてはいけないすべてが込められた宝物です。

女性は死ぬまで女性。

死んでも女性。

余命を告げられた女性にだって
命を救うことができなくても
私には女性としての幸せや喜び、楽しみを与えることはできます。



なにを信じて
なにを疑えばいいのかわからない今、

私は私の生きるこのエステ界を日本の医学界のようにはしたくない。


新しくこの世界に入ってくる子やそれに携わるひとたち、いつか日本中のエステティシャンがその心を持って

自分たちがエステティシャンであることに誇りとやりがいを自覚してもらえるように闘い続けたい。


結局四時間にわたる講習会でとてもショックを受けましたが
たかがエステティシャンが。と笑われてしまうような私の思いは更に強くなったように思います。



この日何冊かの本が紹介されましたが実際に私が読んだ本は
9割の病気は自分で治せるとゆう本。

作者は医学博士の岡本裕

ちょっと宗教的な題名ではありますが
今の日本の医学界の現状が書き綴られた一冊でした。

個人的な感想として
少し極論すぎるかな、とも感じましたが
内容は面白いものでした。


最後に

こうして私自身がエステティシャンとしての誇りを持たせてくれた天国の母に
私の一生を懸けて感謝し続けていきたいと思います。