冷風が出ない その8 | フェラーリ308GTB と ねこ のブログ

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落札したコンプレッサーが到着したので、中に入っているオイルの量を確認した時、色が茶褐色に変化していることに気づいた。
 
元々は透明に近い物だったと思われるので、それなりに劣化が進んでいるのであろう。
 
新しいオイルに交換したいところだが、まだ用意出来ていない。
 
冷媒がHFC-134aになってから、従来のR12にあった潤滑性能がなくなってしまったようで、相対的にコンプレッサーオイルの役割が高まり、適切でないオイルを使用したり、量が不足したりすると、コンプレッサーの焼きつきにつながるということだ。
 
さらに、オイルの粘度指数も各種あるとのこと。
 
その為、メーカーや型番によって指定オイルがあり、それを使用しなかった場合はトラブルが発生する可能性がある。
 
サンデンのこのタイプの可変容量型コンプレッサーの指定オイルはSP10という銘柄だということはわかったが、ネットで調べても売っているところはなかった。
 
行きつけの電装品屋さんに確認すると、取り寄せは可能とのこと。
 
250mlで4,600円と安くはないが、すぐに注文。
 
他にもうひとつ課題があった。
 
ワークショップマニュアルを持っていないので、冷媒の規定量がわからないのだ。
 
エアコンシステムにおいては、冷媒の量はとても重要で、多くても少なくても不具合発生の可能性がある。
 
したがって、きちんと設計上の量を注入しなくてはならない。
 
幸い、ネットでルノー社のエアコンシステムマニュアルを見つけ、課題を解決することができた。
 
本来は、コンプレッサーに新しいオイルを注入してから、作業を進めるべきであるが、今回はトラブルの解決が目的なので、早く結果を確認したい。
 
コンプレッサーオイルは旧いままで、仮にいったん組み付けをしてみることにした。
 
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午前中はオイルとガス量の調査に時間を取られ、午後から他の用事もあったので、夕方から作業開始。
 
最初にコンプレッサーベルトを外そうとするが、テンショナーのボルトが大きめのトルクスレンチで手持ちがなく、ホームセンターへ走る。
 
ついでにオイル計量用のメスシリンダーも購入。
 
コンプレッサーベルトは外れた。
 
この時点で日が暮れる。
 
コンプレッサーへの配管を取り外す。
 
穴からゴミが入らないように養生。
 
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次はエキスパンションバルブを新品に交換。(画像は交換前)
 
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元のコンプレッサーを取り外し、中に入っていたオイルの量を確認すると。
 
たった5mlしか入っていない。
 
焼きつき寸前のかなり危険な状態だったようである。

 
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用意したコンプレッサーを取り付け、配管を元通りに。
 
マニホールドゲージと真空ポンプを取り付け、真空引き開始。
 
20分ほどかかるので、その間にコンプレッサーベルトを取り付ける。

 
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真空ポンプが停まったら5分ほど放置し、真空状態に変化がないことを確認。
 
大丈夫なようだ。
 
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高圧側のバルブを開け、ガスを少しだけ注入。
 
その後、再度真空引き。
 
終わったら、再び高圧側からガスを注入。
 
バケツにぬるま湯を用意して、ガス缶を暖める。
 
圧の上昇が止まったら、高圧側のバルブを閉めエンジンスタート。
 
ドキドキしながら、エアコンスイッチをオンにする。
 
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車の前に戻ってマニホールドゲージを確認すると。
 
「ヤッター、圧が上がっている。」
 
と暗い中ひとりで喜ぶ。
 
低圧側のバルブを開け、ガスを注入していく。
 
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車内の吹き出し口からは冷風が。
 
規定量の700グラムを注入したら、低圧側のバルブを閉め、再度圧力のチェックを行う。
 
後片付けをして時計を見たら、22時を過ぎていた。

続く

※この場合のトゥインゴとは'01年ルノートゥインゴ(日本仕様)のこと。