
今年初のツーリングに備えて308の試運転をした時、デジカメで写真を撮影し帰宅後パソコンに取り込もうとしたら、デジカメの電源が全く入らなかった件の続きである。
簡単には修理できそうもなかったので、代わりのデジカメを探すことに。
○フオクでジャンク品扱いの同型機を見つけ、すぐに落札し数日後に届いた。
外観はなかなか綺麗。
早速電源を入れ撮影してみると、きちんと撮影出来、「これは、儲けものかも。」と喜んだ。
ところが、翌日ブログ記事用に元のデジカメの写真を撮ろうとしたら、困ったことが起こった。

撮影した写真のピントが合っているかどうかを確認する為に、丸で囲んだ部分のスイッチを操作した時に反応しない時がある。
ところが、続けて何回も押していたら、「ピッ」という音がして反応した。
もう一度、押してみたが、また反応がない。
どうやら、一回操作して5秒くらい経過したら、ようやく反応するようである。
「これは、困った。これでは使い物にならない。」
考えてみると、故障したデジカメの方は、電源が入らなくなるまで操作系は正常だった。
「だとすると、そちらの部品を移植すればいいのでは。」
「確か、操作ボタンの裏側に制御用らしき基板がついていたはず。」

故障したデジカメを分解し、コネクタからフラットケーブルを抜き操作ボタン側のボディを切り離す。

新しいデジカメも分解し、同様に操作ボタン側のボディを切り離す。
次に、フラットケーブルをコネクタに差込み、故障したデジカメから取り外したボディを取り付ける。
「さあ、これでどうだ。」
バッテリを取り付け、電源スイッチを押す。
ところが、電源が入らない。
額から汗が。
「もしかして、故障した部品を取り付けたせいで、新しい方にも故障が発生したのでは?」

先ほどフラットケーブルをコネクタに差込んだ時、スムーズに入らなかった。
外してある方のフラットケーブルの先端を確認してみると、接点が二列になっている特殊なタイプである。
これだと、きちんと奥まで差さっていないと、接続されていないかもしれない。
いったんフラットケーブルをコネクタから抜き、慎重に再度コネクタに差込む。
すると、抵抗感がある感触で、さっきより奥まで入った。
バッテリを取り付け、祈るような気持ちで電源スイッチを押す。
すると、「ピコッ」という音がして、電源が入った。
試しに、スイッチを操作してみると、間髪をいれずに反応する。
撮影も問題ない。
「やったぁ、移植成功だ。」
心の中で叫ぶ。
修理が完了したのは、能登島ツーリングの二日前だった。