エンジンに力がない その9 | フェラーリ308GTB と ねこ のブログ

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信号待ちで停止していると、しだいにアイドリングが不調になってくる件の続きである。
 
しばらく足車シトロエンBXのトラブルシューティングにかかりっきりで、気がついたら308は二週間放置状態になっていたので、夕方暑さも収まった頃を見計らってちょっと運転してみたところ、最初はエンジンの調子は良かったが、途中から高回転でミスファイヤーが起こり吹けなくなってしまった。
 
その後ボートのエンジントラブルが発生し、その対処に時間を取られていたのと、再びBXのトラブルシューティングを始めたので、308は全く手付かずの状態に。
 
ようやく猛暑も収まった気配なので、早起きして再確認してみた。
 
いつものように、エンジンをかける前にラジエターのエア抜きとエンジンオイルのレベルをチェック。
 
どちらも、問題ないようだ。
 
イグニッションをオンにして燃料ポンプを稼働させ、キャブレターのフロート室にガソリンを満たしていく。
 
ほどほどのところでアクセルを二回あおってから、イグニッションキーをスタートの位置まで廻す。
 
「キュルキュル」セルモーターを廻すと、今回はすぐに初爆が来て、あっけなく始動。
 
ところが、エンジンの排気音がいつもと違ってやたらと静かである。
 
心なしか、力もないような気がする。
 
アイドリング回転数も、800rpmほどまでしか上がらずかなり低い。
 
そのうち、生ガスの臭いがしてきた。
 
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「これはおかしい。もしかしたら、片バンクが爆発していないのではないか。」と思い、プラグをはずしてみると。
 
案の定、後ろ側バンクのプラグが全てガソリンで濡れていた。
 
先だっての猛暑日のドライブでエンジンルームが高温になり、その熱でセミトランジスタ・イグナイターが故障したのかもしれない。
 
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セミトランジスタ・イグナイターの配線コネクタを変更して、元のポイント点火方式に戻してみる。
 
結果は全く変わらず。
 
ということは、セミトランジスタ・イグナイターが原因ではないということになる。
 
「だとすると、またしてもプラグコードの断線か。」
 
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プラグコードを確認してみると。
 
なんと、ディスビーのセンターコードが一本抜けているのを発見。
 
どうやら、振動で外れたようである。
 
これで、先だってのエンジン不調も説明がつく。
 
その時はこのセンターコードが抜けかかっていたのだろう。
 
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抜けていたセンターコードをしっかりと挿し、セミトランジスタ・イグナイターの配線コネクタを変更して、再びセミトラ点火方式にする。
 
イグニッションキーをスタートの位置まで廻すと、「ヴォン」と一発で始動し力強い排気音が。
 
アイドリング回転数も、いつもの1,500rpmに。
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試運転すると、高回転でもミスファイヤーらしき症状は全く発生せず、絶好調であった。
 
何か、プラグコードが抜けないような対策を施す必要がありそうだ。
 
続く
 
 
※この場合の308とは'81年308GTB(日本仕様)のこと