“なでしこ商戦”活況！関連グッズに注文殺到

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なでしこジャパン関連ではグッズ、書籍ともバカ売れ（写真：夕刊フジ）

　サッカー女子ワールドカップ（Ｗ杯）ドイツ大会で初優勝した「なでしこジャパン」がモテモテだ。２０日も凱旋帰国した前日に引き続き朝からテレビ各局に出ずっぱりで、午後には東京都庁に五輪招致を目指す石原慎太郎知事（７８）を表敬訪問。その勢いにあやかろうとする動きは商戦にも広がり、熱を帯びてきた。

　昨晩に続き、朝のテレビにはなでしこメンバーの笑顔があふれた。フジテレビ系では各選手が「めざましテレビ」、「とくダネ！」と続いて生出演。佐々木則夫監督（５３）はＴＢＳ系「みのもんたの朝ズバッ！」でホッとした心境などを語った。午後もテレビ出演のほか都庁を訪れるなど、選手、指揮官とも休むひまがない。「久々の明るいニュースで視聴者の関心が高い」（民放関係者）というだけに、過密スケジュールはしばらく続きそうだ。

　このエネルギーは経済活動も活性化させている。なでしこジャパンにユニホームを提供しているアディダス・ジャパンは１９日、優勝を記念する「チャンピオンＴシャツ」（４０９５円）の予約受付を店頭とネットで午前１０時から開始。即座に予定枚数を超え、増産を検討中という。

　ファミリーマートは２５日まで、サッカー日本代表のスポンサーであるキリンビールの対象商品を購入すると、抽選でキリンの商品引換券が当たるキャンペーンを実施。２２日から２４日まで、おむすびか、すしを１個と、キリンビバレッジの対象飲料１本をセットで購入すると３０円値引くキャンペーンも展開する。

　ソニーグループは、なでしこジャパンの優勝への軌跡をまとめた３Ｄブルーレイ・ディスク（ＢＤ）を年内に発売する。選手へのインタビューなども盛り込む予定だ。

　日本女子サッカーリーグ（なでしこリーグ）の公式スポンサーであるプレナスは、展開する持ち帰り弁当店「ほっともっと」で２７日から３１日まで、一部地域を除く全国で人気弁当を値引きする。５種類が対象で、ビーフステーキ弁当は４９０円を４３０円に、スペシャルビーフステーキ弁当は６９０円から５９０円にする。

　ある大手居酒屋チェーンは、得点王とＭＶＰを獲得した沢穂希（３２）の語呂合わせで「サワー」を値下げする。ＰＫ戦で、日本が米国を３対１で破ったことから、通常の４００円超から３１０円に下げる。

　また、佐々木監督の自著「なでしこ力」（講談社、１２６０円）と、沢の自伝「ほまれ」（河出書房新社、１６８０円）は、それぞれ３万部増刷の緊急重版が決まった。佐々木監督の「なでしこ力」は初版が４５００部だったものの、チームの活躍に合わせて書店から注文が殺到し、ネット通販でも売り切れが続いていた。

　なでしこ世界一効果は、とどまるところを知らない。

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