【TV録画】
ジャンル 社会派ドラマ
気分 しみじみと感動できます
製作年/国 2006年/日本
配給 東宝
時間 143分
公開日 2007年1月20日(土)
監督 周防正行
『Shall we ダンス?』の周防正行監督が
11年ぶりの新作に選んだテーマは「裁判制度」。
通勤電車内で痴漢に間違われた男の1年に渡る裁判の様子を描く内容で、
深刻な社会問題になっている痴漢冤罪事件から
日本の刑事裁判制度の問題点を明らかにする。
主演には注目俳優・加瀬亮を起用。
周囲を固める役所広司ら実力派との演技合戦も見逃せない。
これほど、人ごとじゃない映画は、初めて。
なぜなら、明日にでも、自分がこの立場になる可能性が、普通にあるのだから。
この主人公の行動は、ものすごくまっとうだからこそ、
その理不尽な周りの対応に、唖然としてしまった。
こんなことが、本当に行われていること自体、まったく知らなかったけれど、
残念ながら、これが、“信じ難い現実”なのだろう。
それにしても、これだけの問題提起をしながら、“おもしろい”作品に仕上げた、
周防監督の手腕に、思いっきり脱帽。
ただ一つ残念なのは、その無情な結末。
これが、現実ってことなのだろうか。