ラクジョブ知恵袋 ◆未経験、知識も少ないれどもどうしても業界に入りたい! | ラクジョブ知恵袋

ラクジョブ知恵袋 ◆未経験、知識も少ないれどもどうしても業界に入りたい!

こんにちは、平田です。
ついにiPad発売ですね!社長が手に入れて、早速遊んでました。
何というかスタイリッシュすぎて、何でアップル社はこうも絵にかいたスタイリッシュを作るのが得意なんだろう…と思います。私たちが皆レディ・ガガみたいな格好しているような未来でないと、こういうの持っちゃいけないんじゃないの??という感じ。いや、普通にゴスロリ来て触ってます。ハイ。

さて今日のご質問はこちら!
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■アニメの音響制作志望 
■はじめまして、今年で31歳になる会社員をしてる者です。
幼い頃からアニメや漫画が大好きで、専門学校は漫画の専門学校でコミック科を卒業しました。
専門学校を卒業してからも漫画家を目指して就職をせず、暫くフリーターを続けてましたが願いは叶わず事務社員に就職をしました。
事務員として数年働いてみましたが、やはりアニメや漫画の職に就きたく最近になって求人サイト等を拝見するようになり。
音響の仕事に、興味が湧くようになりました。
アニメーターなどと違って、音響の求人はあまり無く探すだけでも苦労をするのですが。
いくつか見つける事が出来ました。
その中でも、『未経験者歓迎 学歴不問 知識は、こちらで教えます』といった渡りに船の求人を見つけ、今応募し返事待ちの状態です。
しかし、待ってる間に不安になってきてしまいました。
『30を過ぎて、全くの未経験者が本当に採用されるのか?』と。
一応、応募資格はクリアしてるように見えました。
アニメや漫画は、どんなジャンルを問わず大好きだという気持ちは誰にも負けない自信があります。
少年誌、少女誌、BL何でもです。
音楽等も、学生の頃の成績で唯一自慢が出来る分野でした。
でも、音響の知識は全く持っておりません。
専門学校等にも、年齢的に通う勇気や金銭面で厳しい状態です。
学ぶ機会があるなら、是非学びたいと思ってはいるのですが。
もし、今応募してる会社が不採用だったとしても次の会社を探した際に、こんな私でも、目に留めて下さる会社はあるのでしょうか?
アドバイスの方、宜しくお願いいたします。
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今回のご質問については、現在新卒で就職活動中の方にも見ていただきたいものです。就職しよう、という人が1度は持ったであろう、「好きな事を仕事にするというのはどういうことなのだろう?」について、少し掘り下げてみたいと思います。

さて、今回のご質問の大枠は、「アニメ、マンガが大好きなので、それに関係する仕事につきたいと思っている。経験も知識もないが、自分の興味を持った音響業務に、30歳を過ぎても関わることができるか?」ということですね。

いつものごとく結論から言えば、「物理的には可能性があるが、正しい覚悟と正しい努力がなければ難しい」です。

どういうことか?

アニメの音響にかかわる仕事は、かなり探せば今回のようにチャンスが見つかるでしょう。他よりは少ないですが、こういった仕事が何とか偶然にも見つかることはとても素晴らしいことです。という意味では、今後だって一生音響スタッフの募集がないわけではないですから、物理的に「仕事にかかわれるか?」の可能性はゼロではありません。
ただし、問題は入社してからです。好きな事、ものを仕事にしたけれども仕事の実情を知らず、最終的に辞めてしまう、というのは悲しいながら業界でよくある話です。その原因は、仕事の内容を知らないことからくる、覚悟不足だったりするわけです。

何があっても大丈夫、頑張るなんて、だれでも言えることです。そういう言葉とともに結婚しようとする娘の彼氏をなかなか両親が許さないのは、「何が」その後あるかを知っているからです。覚悟を決めるには、まず現実を見つめましょう。現実に何がありうるのかも知らずに覚悟を決めるのは、偽物の覚悟です。そしてまた、現実に何がありうるのかを知ることで、勇気が湧くことも往々にしてあります。何にせよ、現実に何があるかを見ないまま、仕事の内容やその辛さを知らないままの覚悟は、いつだって揺らぐ可能性があり、会社にとってはそれが一番迷惑です。業界にいる人は、皆わかってその場にいます。自分がその道を選んだことに後悔がないからこそ、その場にいられるのです(これはどの職場でも同じですが)。

職場では人間関係から給与面、仕事の量などで必ず悩むことがあるでしょう。それでも、「私は誇りを持って、この仕事をしていて良かったと思える!!」と言えるのか。そして、続けられるだけの覚悟があるかです。そのために必要なのは、仕事の内容を知ることです。音響の知識があってもなくても、できる限り自分が何をしようとしているのか調べてみること。仕事関係の本なら5冊は最低読んでみましょう。そこから、自分が今からどういった世界に飛び込もうとしているのかも見えてくることでしょう。もしかしたら、「やっぱり辞めようか」と思うかもしれないし、逆に「これなら大変でも絶対やってみたい!」と思うかもしれません。そして、それから自分がすべき努力も見えてくるのです。

仕事は、人生を形作る一要素にすぎません。今後、どんな人生を生きていきたいのか?そのために、仕事をどう生かすことができるのか?そこまで考えて、調べて、現実を見て、はじめて覚悟というものはできます。

ここまで考えて就職する人は少ないでしょう。だからこそ、すぐに会社を辞める人が問題になっているのです。企業が求める人は、業界や会社の役にきちんと立てる人です。それは、知識や年齢の問題ではなくその人の意気込みの問題です。どうしてその仕事をしたいか、どうしてその会社がいいか、その会社のためにどんな風にして役に立ちたいか、ひいてはどうやって自分の大好きなアニメの世界に貢献することができるか、そこまで考え抜いてアピールすれば、道は開けると思います。


ただただ作品が好きだから、という理由では、仕事とのギャップがあって続けられない人が多い世界です。たまたまアニメやゲーム、マンガというものが人に夢を与える仕事だからこそ、そういったギャップは発生します。一方で、そんな泥臭い仕事内容でも愛せれば勝ちです。あなたが、新しいアニメファンを生み出すお手伝いをしてくださるならそんなに嬉しいことはありません。業界に入ってからも、冷めた目で業界を見る人もいるかもしれません。でも、そんな気持ちでアニメを作って人が笑うでしょうか?一時の流行には乗れても、少なくとも100年先の人は笑わせられないでしょう。
100年先の人をも笑わせて、楽しませて、希望を持たせるようなアニメを作ってください。そういう覚悟があるのならば、就職できない訳はありません。