こんにちは、ストレスレスな育児論を伝える現役保育士のかなりんです。
私は引っ越しなどが多く、保育園での勤務は4園目になります。
複数の現場を経験して感じてきたことは
どこの保育園、幼稚園でも
指示、命令、禁止が多く
大人が主導権を握っているということでした。
トイレ、食事、お昼寝、毎日の生活は園主導でスケジュールが組まれ
毎日のカリキュラムとして”遊び”も決められています。
子どもたちは先生の言う通りに動くことが良しとされ
座って待てる子がいい子です。
4園すべてそうだったので
一般的な保育なのでしょう。
でも私は思うのです。
これは「指示待ち人間」を育てる行為であり
”自ら考え動ける子”を育てるには程遠いと。
ですが、どこの園も自ら考え動ける子に育つことを目標に掲げているのです。
この矛盾は何なんだろうと考えてきました。
集団生活を営む以上、ルールは必要です。
ルールを子どもと大人が納得して共有することができれば
大人が一方的に指示する場面はぐっと少なくなります。
そのためには、まず子どものことを対等な一人の人間として見るということが大切になってくると私は考えます。
子どもを教え、導かないと動かない存在としてみると
どうしても指示、命令、禁止でコントロールしようとしてしまいます。
でも子どもは小さいながらに、経験が少ないながらに、自分で考え、感じている、ひとりの人間です。
そこを忘れないようにしたいのです。
半年もすれば、生活の流れを子どもは把握して、次に何をするのか見通しが立ってきます。
これは0歳児、1歳児を見ててもそうです。
おやつのあとは外遊びということが分かっているので
外遊び用の帽子のかごを持ってきてくれる子もいます。
指示なんかしなくても次にやることが分かっているのです。
そういう子どもの気持ちを大事に、次の活動につなげていく。
生活は子どもと大人が一緒に作っていく。
そんな保育室の空気を作りたいと常に思っています。
ついつい口で促してしまうことも多々ありますが、
子どもから発せられる小さな行動を見逃さずに
一緒に生活を作っていきたいと思います。
それが子ども主体の保育、子どもが自ら考えることができる保育につながっていくのだと信じています。