こんにちは、ストレスレスな育児論を伝える現役保育士のかなりんです。

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10年ほど前に勤めていた保育園では子育て支援センターの仕事を2年くらい経験させていただきました。

たくさんの親子と出会い、たくさんのお悩みを聞いてきました。

みんな息がつまるほど、緊張して子育てをがんばっている。

以前の私と重なって、ほっと緩まって欲しいと思う。

 

見ていると、子どもはみんな大丈夫なんです。

お母さんがどんなに心配しているとしても。

大丈夫なんです。全然心配なんかないんです。

保育士の私から見ると。

お母さんの“心配”のフィルターをとってあげるだけで

子どもは大丈夫なんです。

 

それを伝えてあげることが

保育士としての私の役割かなぁと感じています。

ありがたいことに、現在勤めている園でも子育て支援のベビーマッサージの時間を持たせてもらうことができました。

また子育て支援の現場に立たせてもらえることは幸せです。

 

昔のことを思い出すと

新米ママだった私は

子育て支援センターの保育士さんって

ちょっと苦手でした。

おばちゃんばかりだし

なんか怒られそうな気がして(笑)

びくびくしてたなぁと。

子育てに自信がないもんだから

こどもにちゃんとさせることで

いいこ育てしてますよ。ちゃんとやってますよって

アピールしていたのだと思います。

 

だからおもちゃの取り合いなんて

させてあげられなかった。

とてもとても。

人の目が気になって。

しつけもできない母親だって

思われるのが怖くて

そんな場所にも行かれなかった。

 

まったく、何を恐れていたんだか。

 

優等生で生きてきた私は

とにかくバツをつけられることが怖かったのだと思う。

子どものことなのに、自分の評価に重ねちゃって

ビクビクしていたんだ。

 

私の子育てダメかもしれない

なんて思っているから

保育園でも先生からダメだしされることがあった。

「家庭の問題です」って

はい、はい、すみませんって

聞いていたけど

家に帰るなり涙があふれてとまらなくて

泣きじゃくった日もあった。

そんな私を見て、当時1歳半くらいだった息子は

頭をなでなでしてくれたね。

まったくダメダメ母だった。

 

 

そんな自分のダメ母時代があるから

今、保育士として、お母さんに寄りそいたいと切に願う。

 

子育て支援の場に来てくれるママは初めての子育てでまだ一人っ子が多い。

自信なんてないよね。

でも、それでいいんだよ。

どんな悩みを持ってもいいんだよ。

どんな対応をしてもいいんだよ。

何をしても何をしなくても

それでも大丈夫って

私は伝えたい。

子どももママも大丈夫って。

 

遊びながら

ぽろっとママさんから悩みがこぼれる。

不安・・・これで大丈夫かな・・・

こうしたほうがいいかな、ああすればよかったかな。

いろんな思いがあふれだす。

それを一つ一つ聞いていると

ああ、なんて愛にあふれているんだろうって

感動すらしてしまう。

 

悩んでもいい。

もちろん悩まなくったっていい。

でも、それが辛いなら

こんな考え方もあるよって

新しい視点を提示してあげられる。

 

あのね、何があっても、どんなことしても大丈夫なんだよ。

子どもは、一人の人間。

たくさんのこと感じて、たくさん考えてる。

それはママが思っているはるかに深く。

子どもは経験こそ少ないけれど

本質を生きている力がある。

本質を見る力がある。

言葉で表すスキルはないけれど

ものすごく感じて考えて行動している。

 

どんな経験も、その子にとっては、宝物なんだ。

それを信じてあげること。

その子が経験することを信じてあげること。

経験を通して、その子が感じて、考えて

成長していくことを、そのチャンスを

親がコントロールしなきゃいけないことなんてないんだ。

 

どんな経験からも、その子は学び、成長の糧にする。

それを信じてあげるだけ。

それしか親はできない、と思ってる。

 

心配するより信頼を。

子どもは大丈夫。

ママも大丈夫。

でも不安や心配がでてくるのは当然。

初めての子育てなら尚更。

それに、そんなに悩むのは

その子のことが何よりも大切だからこそ。

自分のことが大切だからこそ。

 

悩んだときは

深呼吸して

あったかいコーヒーでも飲んで

「だいじょうぶ」って

つぶやいてみよう。