オプーナ「久しぶりの更新ですね。不定期更新にすると言って以来ですが、その後お変わりはあったのでしょうか?」

スライム「全く何もないね。何か面白いことがあったらまた更新しますと言っていたんだけど、あえて語るまでもなく米国株取引をされている方ならご存知の通り、最近IT銘柄を中心にそれなりの動きはあったけれど、これも特に目を見張るような程のものでもない、この程度なら普通によくあることでしょう…で済むぐらいのお話だからね、少なくとも今の所は。
   僕自身のオプション取引も、小益を出した瞬間もあったけれど最近の下落でそれも消えてしまっているものの、しかしきちんとリスクを意識してコール&プットの両建てをしていたから、大伸びする予想で建てたポジションであった割には全額をスることはなく、予想の外れっぷりから比べれば損失は非常に小さい、…けれど徐々に資金が削られていっている…という、これまた毎日更新をやめる直前辺りの頃と何も変わっていない、全く面白みのない感じが続いていますよ」

オ「久々だけあってやたら長い話でしたが、結局一言目の『何もなし』が全てだということですね。

…何もないというのに新しい記事、これは月が変わったのをきっかけに更新されたということでしょうか?」

ス「いや、そういうわけでもないよ。不定期更新ですから、月初めに毎回更新するということも特に考えていません。面白い動きもなく、月頭だから更新というわけでもないならば、じゃあなぜ更新したのかというと、祝日ごとに読んでいた指数オプションハンドブック、これは、間もなくやってくる7月4日、独立記念日に次の章を読む予定なのは守ろうと思いまして、そうすると久々の更新が指数オプションハンドブックを読むだけな形になって、それも何だかな、と思ったというのが今回更新した理由でした」

オ「どの道大した理由でもなかったということで、きまぐれの更新という形ですね」

ス「とりあえず、7月4日市場がお休みの時にまた1記事更新しますが、これはただハンドブックを読み進めるだけです、というお知らせみたいなもんですね。…そのハンドブックはまだ1文字も読んでませんが」

 


オ「しかしせっかくなので、6月、スライムさんは第2週から先はブログの更新をストップしていたわけですが、あれからどんな感じであったのかを、画像を撮ったり逐一記録してはいないので事細かく各取引は振り返ることはできませんが、簡単に振り返ってみましょう」

ス「まぁ一言で言えば、結局色々迷ったんだけれど、相も変わらずNVDAのオプション取引をしただけだったよ」

オ「そのNVDAオプションも、色々迷ってらっしゃいましたが、ブログを日々更新することもなくなったのをきっかけに、日々動きがなくて退屈になる可能性があるかわりに長い目で見守ることのできる、割と先の満期のオプションに手を出すのが良さそうだと結論付けてらしたようですね」

ス「まぁブログ更新を言い訳にしていたわけじゃないけど、超短期オプションは、日々動きが激しくて当たればでかいが外れてもでかい、毎日楽しい感じではあったけれどあまりにもリスキーだったからね、ちょっと先の満期のに手を出してみるのもいいかなと思ったのさ。
   しかし、あまりにも遠すぎると今度はオプション価格が高すぎるのでね、程々という感じで、7月満期(月オプション=第3金曜満期)のに手を出しましたよ。最初に買った時は優に1か月以上の残り時間があったよ」

オ「もう覚えていませんが、ブログの更新をストップしてからちょっと様子は見ていた記憶がありますが、割とすぐに購入されていましたね」

ス「もちろんNVDAは上がると思っていたし今でも思っているからね、アウトオブザマネーのコール中心で、しかしもういい加減リスク無視はいけないと学んだから当然保険のプットにもある程度の資金をかけて、両建てストラングルポジションを購入したよ」

オ「過去の記事で散々やってきたことの繰り返しなので具体的な取引は省略ですが、その後NVDAは、購入後大きく上がったかと思ったのも束の間、最近大きく下落中ですね」



ス「そういえばブログの毎日更新最終日にNVDAは大きく下がっていたんだったね。最初のピークがそれか。

   その後上昇傾向で、その最中にコールメインのストラングル買いをしたんで最初に言った通り途中は結構含み益も出ていたんだけど、先週からの下落でそれもおじゃんだね」

オ「むしろ、結構急激に下落を続けたため、保険としてちょびっと買っていたプットが、当初コールよりかけた資金は小さかったのですが、あれよあれよと輝きを増し、いつの間にかプットポジションの方が本命、今現在はむしろ下がれば下がるほど利益が大きくなるという状況ですね」

ス「そう、何度か動きのあった日中にポジションを解消したりもしたんだけど、やっぱりNVDAはまたいつ上がってもおかしくないとしか思えないから、売っても常にその日の内に再購入して、今もまだコールとプットの両ポジションを抱え中なのさ。
   コール偏重買いし続けているのに、最近はプットのポジションが輝いて膨れ上がり続けるという完全裏目展開が続き、トータルポジションとしては損失なんだけど、今さっきオ師匠が言った通り、いつの間にかむしろプットの行使価格の方が現在株価に近くなってしまい、今となっては株価がさらに下がった方が合計評価額が上がっていくという完全真逆展開さ」

オ「しかし、そうは言ってもコールもプットも行使価格はどちらもまだ似たような離れ具合であり、どちらも完全紙くず化はしておらず、株価が大きく動けばどちらもまた大きく輝き出す状況ではあるので、スライムさんとしては大きなボラに期待ということですね」

ス「言葉だけだとややこしいけど、まぁこれまでずっとやってきたことの繰り返しだね。
…と、オプション買いポジションだから横ばいだけはダメで、大きな値動きを期待しているというのに、上のチャートを見直してみたら、今月は1日~30日の値動きで最終的に+0.14%と、まさに完全横ばいといって差し支えない感じじゃないか!ふざけるのも大概にしろっ!!」

オ「そんなものでしょう。しかし、最初と最後だけ見れば横ばいですが、むしろ月の途中はかなりの乱高下があったと言えるので、上手に対処できていればそれなりの利益は出せた形ではあったと思われますが、スライムさんの腕ではそれすらならなかったということですね。ふざけているのは市場ではなく、クソザコレベルのままのスライムさん自身だということでしょう」

ス「…まぁ確かにね。上手い人ならガッポリ大きく利益を出せるだろうなぁと途中思っていたけど、僕にはチト難しかったな。
…っていうかでもね、そうは言ってもやっぱりね、神でもない限り、やはり日々の値動きから常に利益を取り出すってのは、これは正直土台不可能でしょう。割と長期の満期オプションを買ってやや安全なポジションを取ったつもりでいましたが、ハッキリ言って、これはもう上手く行くも行かぬも単なる結果論、どんな凄腕の人だろうと当たるも八卦当たらぬも八卦でしかないんじゃないかな、っていうことを強く感じた気がしますね」

オ「しかしそれでもやはり、最終的には運否天賦な面があろうとも、自分自身の行動で少しでもパフォーマンスを改善していくことは可能でしょうから、『どうせ運だ、ただのギャンブルだ』などと思考の放棄をせず、自分に何が足りていないのか、どこをどう改善すればいいのかを日々考えていくようにしたいですね」

ス「ま、そんなのは理想論というか、『そんなの当たり前じゃん、具体的にどうすればいいのかを見出さない限り全く価値のないゴミ話でしかないじゃんアゼルバイジャン』という、ひたすら以前の記事で何度も書き殴っていたようなことから、何も進歩していないとも言えますがね」

オ「簡単に成長できないのが投資の世界の厳しさなのかもしれませんね。

…さて、せっかくなので他の銘柄も見ておきましょう。まずはNVDA以外の他の保有中のポジション、…と、『NVDA以外の他の』というよりむしろ額としてはNVDAがその他扱いでしかない、スライムさんの本命株・NYMXですね」

ス「こちらさんは、先週から突如伸びてきたね。今日は最後結構下がっちゃったんだけど、つい先日木曜日の値上がりは結構目を見張るものだったよ」

 


オ「しかし、特に具体的なニュースが来たわけではありませんでした。バイオ全体が好調であったこと、それからNYMXがRussel 3000構成銘柄に採用されたことなどが上がりのきっかけではないかと推測する向きがありましたが、ニュースリリースの前ぶりに違いないと期待する向きもありましたね」

ス「株価の伸びのみならず、出来高も伸びているので、好ましい動きには違いないけどね、しかし、あくまでも弱小バイオってのは新規性のあるニュースがほぼ全てですから、日々の値動きなんてのは多少上がろうが下がろうが全くどうということもないね」

オ「結局株価4ドル未満で6月の満期を終えていたNYMXですが、7月満期の行使価格4ドルコールは、売却を我慢されていたようですね」

ス「またすぐ上がると思ったからね。案の定、すぐに株価4ドルは超えたので、小銭稼ぎのためにカバードコール売りなんぞをしなくて本当によかったね」

オ「行使価格5ドルコールは、最近の値上がりでこのコールにも値段が付いてもよさそうなのですが、木曜日最高に株価が上がっていた時点でも、まだまともな価格では売るのが難しそうかな、という感じでした」

ス「もういつパートナーシップや承認のニュースが来てもおかしくないのは確かだから、コール売りはちとやり辛いからしばらくパスだね。
…NVDAオプション取引で相変わらず余力がなく、投入資金も目減りを続けているので、ホンの少しでも小銭稼ぎをしたくはもちろんあるんだけどね、株価爆上げリスクが大きいので、どうしても躊躇してしまう」

オ「そこは欲張らずにいた方がいい所かもしれませんね。

 

…さて、その他の銘柄も、スライムさんはご自身の取引履歴のある銘柄に主に注目していらっしゃるようですが、結構注目に値する動きをしていたものが無きにしも非ずだったようですね」

ス「まずはやっぱりRADだね。何をそんなに苦戦しているのか知らんけど、営業不振でずっと買収されるのではないかという噂のある大手薬局チェーンのRAD、買収元の本命と見られたWalgreensからの買収案件がついに佳境に入ったか、みたいな噂ニュースで、今週頭に30%超のクッソ大きな株価アップを見せていたんだ」



オ「NVDAオプション取引での端数の余力がわずか数百ドル程度残っていたので、その月曜日、そのわずかな余力をRADに突っ込むべきかどうしようか、もの凄く悩んでらっしゃいましたね」

ス「単なる噂での上がりだったからね。結果を見てから言うんじゃないけど、絶対にまた落ちると思ったから、プットに全力で突っ込もうかと思ったさ。
   しかし万一いざ買収が決定したら、プレミアム付きの価格で株が買取されて株価は大幅アップするんで、ひょっとしたらの場合のためにコールも買っておくべきかなとも思ったけど、両建てできるほどの余力ではないからやっぱり買うならプット1点張りかなと。どうせ外してもその弱小余力がゼロになるだけだし」

オ「それは絶対にやめた方がいい選択ですね。それでなくともご自身の予想が当たらないことなどこれまで何度経験したか分からないぐらいのお話でしょう」

ス「ま、結局、めちゃくちゃ考えたんだけど、この日NVDAのポジションの方もちょうど日中の清算→買い戻しをしていたこともあり、NVDAの方もコール買いの大チャンスなんじゃないかと思えるような感じだったんで、迷いに迷った挙句、『RADは下がると思うけど、そんなにすぐには来ないだろう、今はやっぱりNVDAだ!』と思い、端数の余力はNVDAコール買い直し時の買い増しに充ててしまったよ」

オ「結果、翌日RADの株価は若干下がり、しかし翌水曜日はまた上がったりと行ったり来たりしていましたが、さらに翌日、これもNYMXが大きく動いたのと同じ木曜日、月曜日のアップ以上の、シャレにならない-35%超の暴落がやってきました」

ス「くぅ~、残念!そんなにすぐには来ないだろうと思っていたら、あっさりすぐ来やがったぜ!!いつの満期のどの行使価格を買ったかにもよるけど、上手いプットを買っていればまぁ10倍アップはいけただろうね。…まぁ、仮にプット買いにエントリーしていたとしても、そんな上手い事できるわけないんだけど」

オ「本日金曜日は、2%程度ですが若干株価が回復したため、ボラも若干落ち着いてしまったためかプット価格は今見たらあっさり軒並みズタボロに下がっていましたしね。仮に月曜日プットを買っていたとしても、恐らく引っ張って、売り時を逸して大したことなくなってしまっていたのがオチだったことでしょう」

ス「株価が低いから、オプションの値動きの絶対値もやっぱり若干小さいしね。よく考えたら、株価が小さすぎるんで、もし上手いプットを買っていても10倍は無理だったかな」

オ「ともかくRADは、今調べたらそのWalgreensからの買収案が完全に打ち切られた、とのニュースが流れたことを受けての下がりだったようですね」

ス「そうか、アカンか、RAD。しかしそうなると、余力があればむしろ今からでもプットを買いたいね。もう奇跡の復活を望めるターンでもなさそうだし」

オ「しかし、著名な大手薬局チェーンですし他の企業からの買収がないとも言い切れないので、どうなるかは断定はできませんね。エントリーせずとも、興味深く見守りましょう」

ス「週1オプション取り扱い銘柄なのに株価が低い、ってことだけで適当に取引したことのあったRADだけど、これは面白い値動きをしていました、というお話だったというこっちゃね」

 


オ「他の取引履歴のある銘柄は…」

ス「まぁRADが一番乱高下していて興味深かったけど、IT銘柄が全体的に沈んでいるので中国SNSの雄・WBなんかももう株価70ドルを割っている感じだけど、打って変わって意外なほど伸びているのがコレ、四面楚歌な状況の元巨大バイオ・VRXさ!」



オ「毎日更新していた頃の記事の最終盤辺りに、『VRXは確実に沈み行くと思うから、プットを買いたいけどなぁ』などとおっしゃっていたスライムさんですが、バイオの追い風とともに、負債整理が順調に進行中なためかVRX株価はニョキニョキとアップ、この1か月で上記チャートにある通り、実に37.5%もアップしていますね」

ス「いやぁ~、こんな伸びるとはね!思い切って死体蹴りのつもりでプットを全力買いしていたら、自分が死体になっていた所だったね」

オ「どんなに自信があっても、インサイダーではないのですからその自信に根拠などはないので、絶対に両建てポジションを取るべきだというこれまたいい教訓ですね」

ス「しかし、ぶっちゃけ、また下がる気しかしませんよ。根拠はないけどね、こいつらはハッキリ言って詐欺企業で、倒産して然るべきと言えるように僕は強く思い続けてますからね、こう上がり止まったように見える今こそ、プット買いのチャンスな気がしちゃうけどな…」

オ「今はNVDAのストラングルポジションに余力をお使いなので、そう思ってもエントリーする余裕はありませんね」

ス「ズバリ僕の大予想、VRXはまた沈み行くでしょう!!なお、僕の直感の打率は.010程度なことにお気をつけ下さい」

オ「最近一気に元気が出てきてこれからどうなるか、こちらも楽しみですね」

 


ス「最後はついでに全く違う業種から、原油採掘関連のRENだ。オイル関連が軒並み沈んでいたから、毎日更新をストップした直後辺りからプットを買ってもいいかなとずっと思っていたんだけど……こちらは期待通り割と下がっているね」



オ「しかし、先週末からは横ばい~微増になっており、下手なタイミングでプット買いにエントリーしていたらこれもジリ貧になってしまっていた感じですね」

ス「ハッキリ言って、オイルガス銘柄は、下がり始めると底なしぐらいにとことん落ちることが多いから、僕はこいつも今の内にプットを買っておくのは良策に思うんだけどね。例によって余力がないから手は出せないけどね…」

オ「少なくともここ2週間の値動きとしては完全に横ばいですから、必ずしもどの瞬間に買っても落ち続けるという形ではないのは明らかですね」

ス「ズバリ僕の大予想、RENか、他の似たような最近下げているオイル銘柄のプットを買えば、長い目で見て大当たり間違いナシ!!なお、僕の直感の打率は.010程度なことにお気をつけ下さい」


オ「…といった所ですね。スライムさん自身は、結局NVDAのオプション買い取引を今しばらく続けられる感じですね」

ス「今はまた保有中のNVDAポジションは含み損になっているけれど、また上でも下でも株価が派手に動き始めてくれさえすれば、息を吹き返してくれるんだけどねぇ…。
   7月頭は即祝日で出ばなをくじかれそうだけど、そっから夏本番で株価も大きく動き出すことに期待だね」

オ「目先の勝った負けたではなく、長い目で見て得られるものがある、意義ある取引をしていきたいですね。

   最後に例の通算取引画面を貼っておしまいにしましょう」
 

 




ス「NYMXのアップのおかげで通算損益は改善しているけど、やっぱり今はオプション買い取引で安定して利益を出せるようにしたい限りだな」

オ「それが難しいことは、既に上の方でご自身がおっしゃっていた通りですね」

 


ス「ま、祝日前ってことでの更新だったけど、ちょうどいいタイミングでの更新になりましたね」

オ「次回(指数オプションハンドブックの次)の更新はまた未定ですが、面白い動きがあっていい報告ができるといいですね」

ス「NYMXのニュースリリースより、オプション取引が大々成功して、より安全な取引をする新たなフェーズに入った、みたいなのがベストだけど、そうは上手く行かないだろうねぇ」

オ「難しいでしょうが、最善を尽くしましょう」

ス「ではまた会う日までごきげんよう、いい初夏をお過ごし下さい」