スライム「完敗!今僕は人生の~大きな大きな~底に~立ち~」

オプーナ「最近投入した余力資金がほぼ底をついただけであり、口座の総資金的には、これまでもこれからもほぼ全てが本命株の方にかかっているという状況には変わりませんので、人生のどん底ではないでしょうが、全く喜ばしい状況・褒められた状況ではありませんね。悪手に悪手を重ねています」

ス「ダメですね。まぁ、今後に活かすために、また振り返っておきましょうか」

オ「これまでの反省を全く活かして来られなかったからこそ今があるわけで、本当に自分の血と肉に、この教訓を焼き付けなければいけませんよ。反省をするフリだけならサルにもできます」

ス「まぁ、僕は目と口しかないサル以下の存在だからねぇ…。クソザコナメクジという表現がピッタリさ」

オ「ともかく、本日WBは前日比プラスで始まっていたものの、それ程の大きな上がりではなく前日終値と似たような所を行ったり来たり、開始後1分経過の時点で、あっさりマイナスにもなっています」



ス「冴えないねぇ…」

オ「開始後3分経過、株価は前日比プラスに戻していますが、1日分失われた時間的価値・ボラの消失の方が大きく、保有中のコールの評価額はマイナスです」



ス「冴えないねぇ…」

オ「さらに5分少々経過した時点で、また株価自体もマイナスになっています」



ス「冴えないねぇ…」

オ「それから1分少々、市場開始後10分ジャスト経過した時点では、株価は前日比プラスになっていますが、やはりコール価格は前日比下がったままです。まさに今、決断を、下すべき時であるように思いますよ」



ス「せやかて言うてもだね、株価は行ったり来たりだけど一応プラスなんだから、もうちょい粘るべきであるとも言えるんとちゃうのではなかろうか」

オ「本当に相変わらずですね。無駄にズルズル…。人が成長するというのは、それほどまでに難しいことなのでしょうか…」

ス「…おっ!ホレ見ろ、10時まであと5分といった所で、78ドルも目の前に上がっているぞ!」



オ「コールの入札額もそれにつれて伸びてくれていますね。しかし当然、崖っぷちに追い込まれてからの僥倖ともいえるこのようなラッキーチャンスを目にしながら、まだ粘るとおっしゃるんでしょうね」

ス「あたぼうよ」

オ「スライムさんの成長のしなさっぷりにはガッカリです。なぜ、事ここまでギリギリの状況に陥って、速やかな決断を下せないのか…。

…期待を胸にのんびりと構えていたら、1時間が経過しました。午前11時直前、いつの間にやら前日比プラスから脱落しそうな状況です」



ス「くっ…」

オ「さらに30分程経過、午前11時30分少し前、76ドル台も下半分へ突入しています」



ス「ぐぬっ…」

オ「さらに30分程経過、正午直前、さらに一気にガクッと下がりまして、75ドル台にあっさり突入です」



ス「ぐぬぬーぬ…」

オ「唸っている場合じゃありませんよ。当然満期まで時間もないコールですし、コール価格も見る見る下がり続けています。
   スライムさんの性格的に、下がれば下がるほどますます損切りの決断が下せなくなるのは目に見えているわけですから、こうなることを避けるために、少しでも上がっていたら損切りせねばいけなかったのです」

ス「むむむ」

オ「本当に今さらですが、それでも、今すぐに決断を下せば最悪の事態は避けられるかもしれません。
   今逃げたら  次は  もっと大きな勇気が  必要になるぞ」

ス「…ここが底だ!ここから回復すれば、コール価格が1段階上がるたびに極めて大きなリターン率アップになるからね、ここは、撃沈覚悟で、粘る価値はあるように思う」

オ「結局逃げるということですね。もうスライムさんにかける言葉はございません。宣言通り、撃沈して朽ち果てて死んで下さい」

 


~2時間以上経過~

 


ス「―奇跡は……起きなかった」

 




オ「午後2時も回った所、画像は撮りそびれましたが、株価はとうとう74ドル台にまで突入していました。上記画像は74ドル台をマークしてからしばらく後、そこからは若干戻しているわけですが、最早回復を願う目はついえたと言っていいでしょう。
   哀れスライムさん、最弱モンスターのなれの果てですね」

ス「コール価格はBid 0.10のAsk 0.25……評価額(=BidとAskの平均値)は0.175ドルで、1.6ドルで購入したこのコールは、最早ほぼマイナス90%…」

オ「ちなみに、余力の推移で言いますと、わずか1週間前は、同じWBのコール買いが大当たりしまして1万2000ドル以上あったのが、大暴落2回を経て、現在350ドルになってしまったということで、もう率で言うのも悲しくなる形になっていますね」

ス「1週間で、実に-97%、わずか3%にしぼんでしまったということか…。これは残念極まりないね」

オ「本気で反省材料にして改善しないと、わざわざ読んでくれている方の気も滅入ってしまうでしょう。見てくれる方に申し訳ないと思わないんですかナ?」

ス「いやその理屈はおかしい。ハッキリ言って他人の投資記録なんて、上手くいっていようがいまいがどうでもいい……むしろ、失敗談の方が面白いのみならず、見ていて得るものが大きいとさえ言えるでしょう」

オ「それはそうかもしれませんね。しかし、口先だけで全く成長のカケラも見られない姿勢を見せ続けられるというのも、それはそれで不快なものでしょう」

ス「まぁそうとも言えるかもしれんけど、そんなことはあまり本質ではない。結局あくまでも自分にとって意味のあることができるかどうかが大事なんだ。自分にとって価値があるものであれば、それに共鳴してくれる他者にとっても、価値があるものになるに違いない」

オ「偉そうなことを言っていますが、その『自分にとって価値のある行動』が全くできていないのでは、という話な気がするんですがそれは」

ス「この失敗には価値がある……オプション取引ならあっさり今回の損失を取り戻すことも可能ですから、この失敗を活かして、ここから大きく逆襲することを、今ここに誓いましょう」

オ「だからその失敗を全然活かせていないのではないか、という話な気がするわけですが…。

   典型的な、物事の先延ばし・俺はまだ本気出してないだけのパターンですね。今を全力で戦えない者に、未来などないと言い切って構わないでしょう…!」

ス「…デレデレデレデレ…デン!!出ました、今既にほぼ紙くず化したゴミのような価格で売るよりも、明日の反発に賭ける方が、ズバリ、期待値は大きいでしょう!
…ということで、僕は全力で戦いましょう、紙くず化の危険と隣り合わせの、この崖っぷち綱渡りコール取引を、限界ギリギリの最後まで引っ張ってなっ!!」

オ「…最早呆れて物も言えませんね。損切りの決断がつかない弱い心を認めず、適当な言い訳を盾に逃げ続ける……。多分、スライムさんは永久にこのまま変わらないんでしょうね」

ス「まぁでも、ここまでの大失敗は間違いなく自分の悪判断が招いた悲惨な結果だというのは認めるけれどもだね、もうここまで来ちゃったら、今ここでわずか数百ドルで売るぐらいなら、紙くず化覚悟で明日のアップを待つ方が賢いというのも一理あるでしょう?」

オ「それは、愚か者の判断だと思います。私は、資金をゼロにしてしまう可能性のあるような危険に晒すことが、まともな投資姿勢であるとは決して思えません。仮に成功して明日ちょこっと上がってくれたとしても、投資家としては敗北です」

ス「ギャンブラーとしては勝利だ。やっぱり僕は、あってもなくても同じような小さい資金の内は、たとえギャンブラーだと蔑まれようと、勝負を仕掛けないといけないと思う。…いや、『仕掛けないといけない』は言い過ぎだな、仕掛けた方がいいように思う、という感じだね」

オ「それはもう個人の考え方ですね。私は、スライムさんのアドバイザーという設定の立場から、その姿勢は全力で否定しますよ。利が小さくとも、少しでもリスクを抑えた安全性の高いやり方で、少しずつ積み立てていくのが本来の投資でしょう。
   大勝負を仕掛けて、結果最後まで成功し続けた人などほとんど存在しないことが、それを証明しています」

ス「…ま、唯一の答など絶対にないから、結果次第だね。結果を出したら、運だろうとなんだろうとその人は正しい、結果が出なければ、どんなに正しい理屈をこねようとその人は間違っている、というのが市場の世界だ」

オ「一時的に正しく見えたものが長い目で見たら正しくなかった、逆もまた然り、という点にも注意ですね」

 


ス「…と、またクソみたいな出口のない問答が長くなってしまった。よっぽどアップしてくれない限りもう今日は様子見だけど、WBはその後どうなりまして?」

オ「先ほど株価74ドル台を記録した午後2時台が過ぎ、午後3時を回りました。幸いその後74ドルには落ちていませんが、コールの入札額は一切変わっていません」



ス「ダメだね」


オ「そのまま完全横ばいで本日の取引は終了、結局今日もマイナス2%超の下落と、あからさまにWBは不調です。



…こんな状況で明日に賭けるなど狂気の沙汰でしかありませんが、それがスライムさんの選択ということですから、もう祈るしかありませんね」

ス「―奇跡が……起きた!…的な展開希望だ」

 

 

 




オ「本命株・NYMXは、本日も動きがありませんでした」



ス「ま、その内ニュースが来るか、来なくても意味不明な動きが来るだろうから、その時をじっくり待つ他ないね。むしろ、僕の買い増し準備が整うまで待ってくれているとポジティブにも考えられる」

 


オ「一方もう一つの注目株・NVDAは、本日大台の140ドル超えで市場が始まっていたのですが、その後伸びることはなく、いわゆる寄り天という形で日中ズルズル下がって終わってしまいました」



ス「それでも前日比プラスで終えているあたり、WBとは格が違うな。NVDAにも、この下がりでぜひ再エントリーしたいものだけど、余力がなくなってしまったのが残念だね」

オ「身から出たサビですね。もはや崖っぷちとなったWBコールポジションからどれだけの余力を回収できるか分かりませんが、次は、次こそは、リスクの大きすぎる投資に身を投げるのは控えるようにすべきでしょう。資金を大きく失った後ですから、なおのことです」

ス「資金を大きく失って、取り戻そうと大賭けで全スリ……。そのあるあるパターンは避けたい所だけど、しかし、リスクなき投資にリターンなしとも言える…。悩ましいな」

オ「とにかく、欲張りすぎないことこそが、スライムさんには本当に肝心ですね。できる限りそのことを意識しましょう」