オプーナ「コールオプションを持ち越しした中国SNSの雄・WBですが、本日は大きく下落していました」

スライム「やっぱ中国ってクソだわ」

オ「面白いことに、WB、BABA、JD、SINAと、中国の精鋭IT企業はどこも値を下げていましたね。もちろん、米国IT企業も下がっていることが多かったので、それは単に市場全体の空気がそうだっただけなのかもしれませんが」

ス「しかし何より面白かったのが、WBとSINAは、先日同じ時に決算発表をして同じように爆上げしていたわけですが、そこからずっと全く同じような値動き、今日も本当に連動しているんじゃないかってぐらいほぼ同一の値動きをしていたんだよね」

オ「実は1年チャートを見ても、ほぼ完全に同じ値動きをしている形でした。

 



   5年にまで広げるとそれなりの違いはありましたが、直近1年ですと、さらにどれだけ縮尺を縮めてもどの瞬間を取っても、振れ幅が多少違う程度で、本当に完全に同じ動きをしていますね。面白いほどそっくりです」

ス「何やこいつら。まぁ、同じように動くんじゃどちらかを見てからどちらかへ、という後出しジャンケンは使えないし、仮にそれができてもこれから先も完全に同じ動きをする保証はないから、これに気づいた所で何も意味はないんだけど」

オ「そうですね。

…さて、前述の通り本日は、少なくともこれを書いている午前中の時点でWBは大きく下がってしまっていたわけですが、振り返っていきましょう。」

ス「よくあるパターンだけど、スタート時点では前日比プラスだったんだ。市場開始から1分経過した時点、81ドルを超えています」



オ「保有中の行使価格80ドルコール…に限らずほぼどのオプションも、開始直後特有の、幅の広い入札状況で若干注文し辛いものの、この先の下落を知っている立場からの意見ではありませんが、昨日売り注文を出して惜しくも約定ならずで終わってしまっていたわけですし、引き続き果敢に注文を出していても良かったかもしれませんね」

ス「結果論だね」


オ「開始から10分経過しようかという所、早くも前日比マイナスに転落しています。しかし、件のコールは、まだ買値である1.60ドル以上で売却できる状況です」

 


ス「しかしここから戻る気がしたからねぇ…。ちょっと下がったからって、今さら手を出せるわけないわね」


オ「それから2, 3分で、株価は80ドルを割っています。コール価格も、買値より下がってしまっていました」



ス「でもWBだからね、ここから一転反発しそうな気はするけどなぁ…」

オ「そこが、スライムさんのダメな点かもしれませんね。物事は自分の都合のいい方に進んでくれるに違いない……そうならないのは、もう何度も学んだはずでしょう」

ス「でも、そろそろ底でしょう?」

オ「開始から15分が経とうという所、株価はさらに1ドル下がり、78ドル台となっています」



ス「でも、そろそろ底でしょう?」

オ「さらに10分弱経過、77ドル台突入です」



ス「でも、そろそろ底でしょう?」

オ「…という希望もかなわず、ジリジリ下がり続け、開始後1時間も経とうとする頃には、禁断の76ドル台に突入です」



ス「でも、そろそろ…底を付けろよ!!これはちょっとマズイかもしれんね」

オ「それから数分、午前10時30分を少し回った所で、とうとう株価は前日比マイナス5%超となりまして、コール価格は、昨日評価額2.225ドルだったのが一気に-1.70ドル、前日比75%超の下落ですね。

…もっとも、これはあくまで含み損であり、スライムさん自身がこの価格で損切り売却をしたわけではないので、記事タイトルの『直撃』は語弊があったかもしれませんが」

 

 


ス「しかし評価損として口座上ではこの暴落を食らってますからね、ダメージが確定してないとはいえ、ノーダメージではありますまい。…って他人事じゃありませんが。
…がしかし、さすがにマジでいい加減この辺りが底でしょう。こんだけ下がれば、買いたい人が現れるってもんです」

オ「そうとは限らないのが市場ですよ。…が、今回は運良く、この辺りを一旦底として、ちょうど最初に貼ったチャートの時点に戻るわけですが、少しずつ回復して来ていますね。
   午前11時も回り、78ドルに復帰しています」

 


ス「一応粘った甲斐があったか。しかし、満期まで残り水木金…実質3日もないぐらいですが、何たって中国パワーのWBですからね、明日からはまた一転伸びる気がするから、それを待ちたい気はするけど…」

オ「私は、速やかに清算しておくべきだと思いますよ。むしろ、すでに売却しておくべきであった…朝一で傍観していたのは悪手だったと思います」

ス「結果論くさいが…。とりあえず、午後からの様子を見て、だね」

オ「『様子を見て』…って、どうなったらどうされるおつもりなんですかナ?」

ス「知らん。ぶっちゃけ、ただ決断を先延ばししてるだけ」

オ「ズコーッ!!何というクソザコナメクジな態度…!まるで成長していない…」

ス「まぁ、大きく戻していたら、つられてコール価格が大きく伸びているタイミングで売却してもいいかもね。横ばい~下落だったら……うーん、僕の性格からいって、粘っちまうだろうな」

オ「以前一時的に引っ張らずに速やかな決心ができるようになった瞬間もあった気がしますが、人は中々変わらないということですね。そんな姿勢では、資金を伸ばし続けるなど夢のまた夢ですよ」

ス「そうだねぇ…まぁ、損切りというか、一旦このコールは区切りを付けて、改めて先の商品を買い直すという、満期の延長はしておくべきかもしれんね」

オ「満期まで余裕があるオプションで、そこまで無謀な行使価格でなければ、日を跨ぐ危険性も幾分小さくはなるでしょうから、懲りずに日を跨ぐおつもりならそうされるべきでしょうね」

ス「まぁ、その辺を意識して、午後からの逆襲に期待しよう」


オ「午後1時となりました。今のところ逆襲ならず、底を付け終えてからは完全に横ばい~むしろ下落ですね。スライムさんの選択やいかに?!」

 



ス「う~ん…まぁ、いい加減売却準備ぐらいはしましょうか。得てして、僕が注文を入れたら、いきなり上がって『売らない方がよかった…!』となりがちだからね、Askに被せる形なんで約定はしないだろうけど、注文を出して放置していたら上がってくれるかもしれないという、おまじないみたいなもんです」



オ「Askと同額の、0.80ドルでの売り注文ですね。株価はなだらかに下降基調であり、当然すぐには約定しません」

 


ス「気長に見守ろう」

オ「しかし、そんなのんびりとしたことを言っている場合ではないかもしれませんよ」

ス「まぁ失敗して紙くず化したら、また一から出直せばいいんだ」

オ「どんな時でも慌てない方がいいのはそうでしょうが、その考え方は単に思考の放棄であり、あまり褒められた態度ではありませんね」

ス「明日だ明日、『明日できることを今日やろうは大馬鹿ヤロー』ってね!」

オ「『明日やろうは馬鹿野郎』だと思いますが…」

ス「ともかく、成り行きに任せようと思うよ。約定したらよしで満期の延長を考える、約定しなければ明日また考える、という形だ」


オ「午後2時30分になろうかという所、株価はまた微妙~に伸びてきて、いつの間にやらスライムさんの注文20枚のみがAskとなっている状況です」



ス「他の人は、この状況ではもっと高く売れるはずだと踏んでこの注文からは手を引いた形だね。しかし僕はもう変えないよ、このままあと少し株価が伸びれば約定だ」

オ「しかし本日は先ほどのチャート通り、78ドルが強い天井になっているようで、何度も跳ね返されていますから、思うようには伸びないかもしれませんね」

ス「まぁ流れに身を任せよう」


オ「それから10分少々、午後2時40分頃、Bidが0.70まで上がってきていますね」
 


ス「もう一歩か。株価78ドルの壁を破ってくれれば約定しそうだね。その場合、一気に伸びてまた『あんな所で売らなきゃ良かった…』ってなりそうだけど、まぁそんなことを考えていたら永久にタイミングを逃すからね、下手にいじらない方がいいでしょう、このまま待って約定してくれることを祈ろう」


オ「残り40分、午後3時20分も回りました。残念ながら案の定跳ね返されてしまい、株価はまた落ちていますね。76ドル台に逆戻りです」

 



ス「さっきの0.70ドルのBidが約定する所までは行ったんだけどね、もう一伸びがなかったね。
…僕の注文はとっくにAskからも転落してしまっているし、これは、今日はもう無理そうだな。明日に期待……できるのだろうか…?」

オ「相当危険だと思いますよ。私は絶対に今日中に、できれば午前中、それを逃してもせめてお昼過ぎに速やかに損切りすべきだったと思います。
   この先の値上がりに期待しているのなら、損切り売却した後、改めて先の満期のコールを買えばいいだけのお話なのですから」

ス「まあね。でも、資金効率は満期まで近ければ近いほど、圧倒的に大きいからねぇ…。まぁ自分なりに選択をして、それで敗れたということで悔いはなしさ」

オ「毎度同じことをおっしゃってますね。少しずつ投資姿勢を切り替えていかないと、冗談じゃなく、途中どれだけ利益を得ようとも、すぐにまた今のような状況に陥るのがオチですよ。学習すべき点です」

ス「全ては結果論な気がするけど、そのこれまでの結果を鑑みると、裏目展開があまりにも多すぎるから、やはり僕の考え・選択は下手なものである、ってのが結論なのかもしれないね。自分のスタイルを変えることなど…できるのだろうか…?」

オ「できなければ、一生クソザコナメクジのままだ、という単純明快なお話です」

ス「まぁ僕に限らず、大多数の一般投資家はこんなもんなんだろうね。運もあるけれど、基本は優秀な人が勝つ……市場は上手くできているね」

オ「運も多分にありますが、運以外の要素も間違いなくありますから、少しずつでもそこを鍛えていきましょう」

ス「…と、気が付いたら本日の市場も終わってしまったね。結局約定ならずか」



オ「それどころか、最終的に77ドルを割ったまま終了、前日比大きなマイナスと言えますから、明日に向けて大きく不安の残る形ですよ。下がる時は一気に下がるものです」

ス「まぁ持ち越しておいて言うのもなんだけど、やっぱり僕は、日中の動きを見極めて、短期間の上がった下がったで、ちょろっとドサクサ取引する方が自分に合っている気がするな。今日の底を付けた時も、もし余力が多くあったら思い切ってコールを買っていた気がするし、あそこで買っていれば一時1.2倍とか1.5倍とかになっていたわけだからね」

オ「都合いい場面だけ切り取ってあーだこーだ言うのは無意味ですが、満期までほとんど時間のないオプションを、日を跨いで持ち越すのが賢くないのは間違いありませんね」

ス「でも、当たるとめちゃんこでかいんだよなぁ…」

オ「欲張る乞食はもらいが少ないということですね。欲張りすぎないことが肝心です」

ス「う~ん…大賭けの方が面白いってのもあるし、難しいね…」







オ「本命株・NYMXは、動きなしです」



ス「でも、ちょっと伸びたから、来月満期の行使価格5ドルコールにBidが入ったね。次大きく上がることがあれば、即カバードコール売りをしたいな…。本当はコール売りをして今すぐ資金が欲しい所だけど、今売るのはどう考えても得策ではないからね…」


オ「NVDAも、1日中マイナスでしたが、WBよりは小さい値下がりでした」



ス「NVDAも、まだまだノビシロがあると思うからね、資金が減っちゃって何とも難しい所だけど、WBとの同時エントリーもいいかもしれないな」

オ「下手に手を広げない方がいいとも言えますが、リスク分散の意味では悪くはないかもしれませんね。もっとも、どちらもNASDAQのハイテク銘柄ということで、それほどいいリスク分散にはなっていないようにも思えますが」

ス「ともかく明日WBが再度跳ね上がってくれれば嬉しいんだけどな。正直、期待はできないね」

オ「仮に明日下がろうとも、もう損切りの決断を下すべき時であると言えますよ。最早のんびりしていてはいけない、逼迫した状況です」

ス「結局大幅下落の損切りになるだろうから実に悔しいけど、満期前日まで粘るのはあまりに危ないんで、明日決断を下さねばいかんね。上がってくれることを祈ろう」

オ「結局、またしても奇跡を祈るターンに突入ですね。次こそは祈らずに済む、ゆとりある取引ができることを祈りましょう…」