今週の注目株への仮想投資は、WBでの決算ギャンブルが信じられないぐらいの利益をもたらしてくれたため、その他3つの決算ギャンブルは全て惨敗だったのに、損益は凄まじいことになりました。

まごうことなきギャンブル投資ですね、再現性も全くないので、話のネタ程度のものですが、一応振り返っておきましょう。


1. WB (Weibo;微博)

火曜日(市場開始前)に決算報告がありました。


既に何度も触れているばかりか、実際現実の取引でも飛びついたWB、上図にもある通り、予想を大きく上回るナイス決算で株価は爆上げです。

結果、調子に乗って2回目の飛びつきが失敗してしまい今のところ現実投資ではマイナスになってしまっているわけですが、今後のさらなる成長に期待です。

既にWBの値動きに関しては火曜日以降の記事で触れ続けているので、ここではこれまでの記事で触れていなかった点だけ触れておきます。

まず、こちらは既に5月16日の記事(2017/05/16 好決算に後出しジャンケンでタダ乗り!→クッソ大当たり、1時間半で2倍に…)で貼っていた、火曜日取引開始直後のオプション板。



仮想投資をしていた行使価格60ドルのプットは画面から外れているのですが、言うまでもなく紙くず化しています。
しかし、念のため火曜日午前中の時点の取引履歴をチェックしておいた所、市場開始直後、0.05ドル~0.11ドルとかで取引がされていたようです。

 

 

大した話でもありませんが、仮想投資で購入していたプットの方は、この0.05ドルで売却できたという扱いにしようかと思います。

後は火曜日以降の記事で見てきた通りです。火曜日市場終了時のオプション板も再掲でこちら。

 

 

一応、例によって5日間のチャートを最後に貼っておきます。



もっと伸び続けてくれれば、今頃現実の投資でも大きな利益を上げられたんですけどね…。結局コール買いポジションを持ち越している状況なので、来週に期待です。

【仮想投資状況おさらい】
○今週満期・行使価格63ドルコールを、2.00ドルで500枚購入(10万ドル)
○今週満期・行使価格60ドルプットを、1.20ドルで500枚購入(6万ドル)
◎投入合計:-16万ドル→下がった方は即売却、上がった方は、大上がりし続けそうなら市場終了まで粘って売却。

【結果】
○今週満期・行使価格63ドルコール→火曜日市場終了時、15.75ドルで全500枚売却!コール買いにかけた資金は7.875倍に!!(78万7500ドル)
○今週満期・行使価格60ドルプット→まぁ、上述の通り、0.05ドルで売れたということで。売れても売れなくても最早どうでもいいレベルですが。(2500ドル)
◎合計損益:79万ドル-16万ドル=+63万ドル

…素晴らしいの一言。やっぱり、決算ギャンブルは当たれば本当にでかいなぁ…。全体の投入資金以上のプラスになっているので、他が全て紙くず化してもこの時点で勝利確定。

上述の通り、現実の投資でも、ここまでの当たりではないものの爆上げのおこぼれにあずかった(2017/05/16 好決算に後出しジャンケンでタダ乗り!→クッソ大当たり、1時間半で2倍に…)が、結局、翌日また飛びついて一時マイナス90%の大暴落の憂き目にあってしまうのであった…(2017/05/17 まぁ行けるんちゃう?と思って倍プッシュしたら超大爆死!!これは残念無念…)。

 

来週の飛躍に期待!




2. LB (L Brands)

水曜日(市場終了後)に決算報告がありました。


こちらも週の途中にちょっと触れていましたが、上記決算結果の数字にも表れているように、決算は良かったようです。
水曜日の時間後取引でも、しっかり伸びていました。

 



明けて翌木曜、さらに伸びています。



しかし、この木曜日は、水曜日の市場クラッシュを乗り越えて全体的に好調な市況であったというのに、決算が良かったはずのLBが伸び続けることはありませんでした。木曜市場終了時点でのオプション板がこちら。



木曜日の午後に電話会議があったようですが、(内容は全く見ていませんが)そこでのアナウンスがイマイチだったのかもしれませんね。

以下は例によって5日チャートと最新金曜日終了時点のオプション板です。

 



明けて金曜日も不調で、結局決算前の水準にほぼ戻ってしまったということで、決算直後は『やっぱり時代はアパレルだったんだよ、エンジェルズがナンバー1!!』…とか思っていたのですが、やはり業界全体の不調もあり、先行きは若干明るくはなさそうな気がする(わずか決算後1日2日の値動きではありますが)ように思います。

【仮想投資状況おさらい】
○今週満期・行使価格45ドルプットを、0.25ドルで2000枚購入(5万ドル)
◎投入合計:-5万ドル→株価が暴落せずプットが上がらなかったら即売却(多分紙くず化するので売ることもできないけど)、株価が暴落したら、木曜日市場終了まで待って売却。

【結果】
○今週満期・行使価格45ドルプット→紙くず化。市場終了時点のオプション板を見るに0.02ドルで取引は成立していたみたいなので、この価格で全2000枚売れたとしましょう(4000ドル)
◎合計損益:4000ドル-5万ドル=-4万6000ドル

…これは大外れ!10分の1未満になってしまったということで、やはり決算ギャンブルオプション買いは、当たればでかいと言いつつ、言うまでもなく非常に危険…。




3. BABA (Alibaba;阿里巴巴)

木曜日(市場開始前)に決算報告がありました。


こちらもちょろっと触れていた通りです。上記の画像にある通り、決算結果は予想を大きく下回るものだったようで、木曜日市場が開いたら株価は大きく下落…

 



しかし、木曜日の記事(2017/05/18 月+42%→火+100%→水-90%→…さて、いくら取り戻せるかな?)で触れていた通り、あっさり日中大きく回復、結局まさかの前日比プラスで取引を終えていました。

 


結局金曜日もその勢いそのままに大きくアップ(最後終了間際に少し沈んでしまったようですが)、決算の数字は何だったんだ…と思わんばかりの値動きですが、それだけBABAは多くの人が期待しているということでしょうか。

 

 

 

個人的にも、やはりWB同様、数の力がある大正義中国の巨大企業はまだまだ伸びるのではないかという気がします。

【仮想投資状況おさらい】
○今週満期・行使価格120ドルコールを、3.47ドルで300枚購入(10万4100ドル)
○今週満期・行使価格120ドルプットを、3.13ドルで100枚購入(3万1300ドル)
◎投入合計:13万5400ドル→下がった方は即売却、上がった方は、大上がりし続けそうなら市場終了まで粘って売却。

【結果】
しかし、仮想取引的には、決算後のクラッシュは非常に痛かった感じです。
実に難しい形になったので、即決したパターンと、下げ止まっていた感じだから決心がつかずズルズル引っ張ってしまったパターンとを考えてみようと思います。

<パターンA:即決していたら>
木曜市場開始直後のオプション板の時点でどちらも清算。
○今週満期・行使価格120ドルコール→0.20ドルで300枚売却(6000ドル)
○今週満期・行使価格120ドルプット→5.00ドルで100枚売却(5万ドル)
◎合計損益:5万6000ドル-13万5400ドル=-7万9400ドル

<パターンB:優柔不断で決断を下せず、市場終了まで持ち越していたら>
木曜日市場終了時点まで粘り、その時点でどちらも清算。
○今週満期・行使価格120ドルコール→1.65ドルで300枚売却(4万9500ドル)
○今週満期・行使価格120ドルプット→0.42ドルで100枚売却(4200ドル)
◎合計損益:5万3700ドル-13万5400ドル=-8万1700ドル

…何だ、やはり粘らずに即決していた方が被害は小さかったのか。しかし、もしBABAはさらに伸びると踏んで、最終金曜日まで粘ったら?

<パターンC:BABAの反発に賭けてさらに欲張って、金曜日まで粘っていたら>
金曜日市場終了時点で清算。
○今週満期・行使価格120ドルコール→3.30ドルで300枚売却(9万9000ドル)
○今週満期・行使価格120ドルプット→紙くず化、売却不可能
◎合計損益:9万9000ドル-13万5400ドル=-3万6400ドル

…何と、損害は遥かに小さくなっていた!粘り勝ちすることもあるということで、やはり状況を見極めて最善の選択をするのが最も良い(そんなことができるならば、ですが)、という話になりそうですね。
しかし、今回の仮想投資は当初の取り決め通りパターンAで、マイナス7万9400ドル…。WBの爆益がどんどん減っていきます。



4. WMT (Walmart)

木曜日(市場開始前)に決算報告がありました。


ウォルマートも、予想に反して非常に好調だったようです。

市場開始直後はそれ程の伸びでもなく、コール&プットの両建てをしていたら利益を出せるほどの伸びではない感じでしたが…

 



LBとは違い、こちらは伸び続けました。木曜終了時点で+3%を超えるまで上昇…

 

 

市場全体の悪くない空気も味方につけてか、金曜日もさらに上がっていたようです。

 



中々強いですね。世界最大のスーパーの底力はダテじゃないという感じでしょうか。何となくの直感では、しばらく右上がりトレンドになるんじゃないかという予感がします(根拠なし、直感打率は1割以下)。

【仮想投資状況おさらい】
○今週満期・行使価格75ドルプットを、0.90ドルで500枚購入(4万5000ドル)
◎投入合計:4万5000ドル→LBと全く同様。

【結果】
○今週満期・行使価格75ドルプット→0.08ドルで何とか売却(4000ドル)
◎合計損益:4000ドル-4万5000ドル=-4万1000ドル
 
…LBに同じく、暴落賭けのプット1点張りをしていた結果、投入資金はこちらも10分の1未満になってしまいました。1点張りは、絶対にやってはいけないということですね。

 

 


5. EA (Electronic Arts)

注目中のNVDAと近しい業態であるゲーム企業であり、NVDAと同日発表だった決算で、同じように大きく上がっていたため、注目していました。

決算を終えた後なので当然ですが、特にこれといったニュースもなし、単に水曜日の市場クラッシュの余波をもろに受けて水曜日に大きく下がっていた、というだけでした。

 



ちなみに先週注目株の記事をアップして1, 2日してから気付いたんですが、今回のEA仮想投資、現物株を買ったというのに、カバードコール売りを仕掛けるのを忘れてたんですよね。

「あ、そういえば何でコール売りしなかったんだろ」と気付いた時にはもう週の取引も始まっており、後付けで変更もあれなのでそのままにしてしまいましたが、この値動き的にも、カバードコール売りは間違いなくしておけば良かった感じですね。
(もっとも、万一EAがさらなる急騰を見せた時に、得られる利益にフタをしてしまうことになるので、必ずしも絶対カバードコール売りをした方がいいわけでもないと思いますが。)

【仮想投資状況おさらい】
○現物株を金曜日市場終了時点の109.09ドルで500株購入(5万4545ドル)
○今週満期・行使価格110ドルプットを、1.63ドルで5枚売却(証拠金として5万5000ドル拘束、プット売却代金815ドルゲット)
◎投入合計:10万8780ドル→現物株は、まぁどれだけ株価が下がっても最後まで粘りましょう。プットも満期まで放置で。

【結果】
○現物株→値下がりしてしまった!これは残念。金曜終値107.64ドルで全500株売却しましょう(5万3820ドル)
○今週満期・行使価格110ドルプット→株価は行使価格未満になってしまい、権利行使に伴い110ドルでEA株を500株買わされる羽目に。こちらも、買わされた500株を107.64ドルで売却しましょう(5万3820ドル)
◎合計損益:10万7640ドル-10万8780ドル=-1240ドル

…せっかく現物を(コール売りにもってこいの100枚単位で)持っていたのにカバードコール売りをし忘れるという凡ミスで、損失に終わってしまった!
もしカバードコール売りをしてれば、まぁそれなりに余裕を持っても行使価格112ドルのコール(当時Bid 0.23のAsk 0.29)を5枚売却は楽な気持ちでできていたであろうということで、0.25ドルで売っていたとしても1250ドルゲットと、合計損益的には完全にトントン~利益ゲットで終われたのに残念。が、ミスも実力の内ということで、当然これは敗北。
…しかし、正直利益も損失も全く小さい額なので、やはり決算企業以外に、わずか1週間という短い期間のみ注目するのは難しそう。
 

 


6. ANGI (Angie's List)

今月に入って株価を大きく伸ばしており、直近のテクニカル指標も極めて優良なため、注目していました。

オプションの取扱品目も貧弱で、非常に無意味な注目対象・仮想投資だったわけですが、当然既に合併も決定している企業ということで値動きも大してなく、結局予想通り見所さんの何もない、非常に面白くない感じのまま終わってしまいました。

 

 


しかし、テクニカル的には強気指標が枠から溢れ出るほど存在したわけですが、結局今週は微落を続ける形だったということで、大きく株価ジャンプした後のテクニカル指標は当てにならないことが多いということを実証できた形ですね。

【仮想投資状況おさらい】
○今週満期・行使価格10ドルプットを、0.05ドルで20枚購入(証拠金として2万ドル拘束、プット売却代金100ドルゲット)
◎投入合計:1万9900ドル→満期まで放置。

【結果】
○今週満期・行使価格10ドルプット→無事紙くず化しました。証拠金がそのまま戻ってきて、プット売却代金が丸々利益という形に。
◎合計損益:2万ドル-1万9900ドル=+100ドル

…かなり離れた行使価格の安全プットであったため、横ばいから下落を続けても、全く問題なく紙くず化してくれました。微小な額ですが、これはボーナストレードであったような感じです。



【注目6銘柄・仮想投資の合計】
○投入資金=51万9080ドル
○回収資金=98万1540ドル
◎合計損益額・率=+46万2460ドル+89.09%

…ということで、90%超の損失2つに50%超の損失1つというとんでもない大失敗をかましながらも、大当たりがでか過ぎて大きな利益です。

…う~ん、やっぱり、何度失敗しても1回こういう当たりを引ければ大勝利だから、オプション買い取引も捨てたものじゃないのかな…?上手く行く可能性の方が低いのがネックですけどね。上手く行くことも、たまにはある、ということが見られて良かったです。

でもやはり決算ギャンブルでは、原則高いボラを活かした売り取引の方が安定するんじゃないかな、という気はしちゃいますね。絶対当たると思っていたBABAが外れちゃいましたし、ドンピシャで当てるのは本当に難しいと思います。