スライム「本日市場終了後は、ついに来た、どうなることやら全く予想もつかないながら非常に楽しみで仕方のない、NVDAの決算報告ですね」

オプーナ「本日は市場終了まで大人しく待って、NVDAの決算発表後、時間後取引の様子をお伝えするだけで十分かと思っていましたが、何やらまたまた良からぬことをお考えのようですね」

ス「まぁ大人しく待つべきだと思ってたんですがね、何かいい取引対象でもいたら、デイトレで資金アップを狙うのもいいかな~、なんて思っちゃったり」

オ「資金アップを狙って、思いつきで飛びついたような投資は、資金ダウンになるのがオチですよ。特にスライムさんはお世辞にも腕の立つ投資家とは言えないので、やめた方がいいでしょう」

ス「しかしだね、朝から結構面白い値動きをしていたのがいたんですよ。以前決算ギャンブルで幸い利益を出せたことのある、粉飾決算やら他にもいかがわしいことのオンパレードで絶体絶命の元巨大バイオ・VRXだ!」

オ「こちらは市場開始後10分程経過したVRXのオプション板ですが、本日は10%以上も上がっており、確かに好調ですね。

 



…ニュースヘッドラインを眺めてみたら、EBITDA、いわゆる総合的な財務指標(参考: Wikipedia)を上方修正した、なる記事が流れていました」

ス「こういう乱高下している銘柄は、オプション取引の絶好の場だ!」

オ「もちろんここから大きく動いていくことは容易に想像できますが、その分IVは高くなっていますし、それよりも何よりも、この先どちらに動くかなんて予想ができるんですかナ…?クソザコナメクジを自認するスライムさんに?!」

ス「…分からんけど、これはもうちょっと上がりすぎだろ?!どうせまたこれも粉飾決算に決まってるんだ、多分下がるだろ!!」

オ「さすがにコトここに至って、粉飾帳簿を公開するほど愚かではないでしょう…」

ス「そりゃそうですがね、これまでの実績から、『市場はそう思いかねない』ってことが重要なんです。
…こんな上がりはマヤカシだ、よし、思い切って、大きな下落にかけてプットを買うぞ!!」

オ「ご自身の直感が当たることなどほとんどないとこれまで学んできたはずでしたが…。

…さて、先ほどのオプション板からわずか3分経過の時点ですが、微妙な株価のアップに伴い、プットは価格を下げていますね」



ス「買うならば…株価が下がったらインザマネーに突入するような、行使価格10.5ドルぐらいでしょうか…。
   今週満期のそのプット、さっきまでBid 0.23のAsk 0.24だったのが、わずか3分でBid 0.18のAsk 0.19に値下がりしちょるぅ~!
…くっ、買いたい…!絶対また株価は下がって、このプットは大きく値上がる…!!」

オ「注文しようかどうしようかマゴマゴされている内に、気が付いたらさらに10分程経過していました。オプション板は…こうなっていますね」



ス「くぅ~、Bid 0.24のAsk 0.26に上がった…!!さっきAskにぶつけて0.19ドルで買って、今Bidにぶつけて0.24ドルで売るだけで、一気に+25%もの利益だったのか…!わずか10分で…!!」

オ「手を出さなかった以上、結果論ですね」

ス「間違いない、これはさらに株価が下がるから、既に後れを取ってしまった気はするけれど、今からでもプットを買っていいのではないだろうか?!
   いつだって大事なのは、『先ほどから現時点まででどう動いたか』などではなく、『今ここから、この先どう動くか』なんだ!遅すぎることはない、プットを、余力全力で購入、行くか…?!」

オ「その、大きく利益を夢見て常に全力を張る癖だけは、早急にやめた方がいいですね。なぜ、予想外の方へ動いてしまうという状況を考えられないのか…?!それは、愚か者の手ですよ」

ス「相変わらずしつこいな、今は勝負の時なんだ!!ここは、敗北覚悟で全力で行くべき!!
…しかし、どうしても、さっきプットがもっと低かった瞬間を見てしまっているから、『もう一度株価が上がって、さっきの水準までプットが下がってから…』という邪念を捨てきれない!」

オ「変な所で極端に全力を出すかと思えば、いざとなったら尻込みしてしまう…典型的なクソザコ投資家と言わざるを得ませんナ」

ス「ぐぬぬ…プットを買いたい……絶対、VRXは大きく下がるはず……しかし、僕はちょっとの間、席を外さなくてはならんのです。悔しいが、プットを買う決心はつきませんでした…。すぐ戻るけど、30分程ちょっと席を外すぞ、VRXが下がらないように見守っていてくれオ師匠!
…あ、後出しにならんように言っておくけど、僕はVRXが下がると思っているからね、無事VRXが株価10ドルを下回るぐらいに大下がりしてプットが値上がりしていたら、『予想は当たったのに残念だったね』と慰めてくれ!」

オ「何だか一人で忙しいお人ですね。こんなギャンブル投資はしないに越したことがありませんから、機会を逸しても問題ないでしょう」


~30分経過、午前10時30分前~


ス「戻ったぞ、さぁ、VRXはどうなった!?」

オ「ホッホッホ、こんな感じで動いていますよ」

ス「げぇっ……!!!





…10ドルを下回るどころか、11ドルを大きく上回ってるうぅ~~!!
   0.2ドルぐらいになったら買おうかと思っていたプットは、今や0.13ドルとかそこら!何てこったい、意を決して思い切って買っていたら、また死亡していたのかっ!!」

オ「以前、『日中の値動きならまだ何とか読めそうな気がする』などとほざいておられたスライムさんですが、いざやるとなるとこうなるということですね」

ス「買わなくて良かったけど……やっぱり僕はダメだな、2択で、絶対当たると思って選んだ方に限って、また完全に外したのか…」

オ「今のところ、50%より遥かに高い確率で外していますね」

ス「まぁ済んだことはもうどうでもいい。むしろ突っ込まずにいてラッキーだったと思わねば。
…もちろんまだまだ時間は残っているから、まだエントリーチャンスはあるのだ!この先VRXがどうなるか…だが、ここまで上がったら、そろそろプットを買っておくチャンスなんじゃないかい…??」

オ「懲りませんね…。やめておいた方が無難ですよ」

ス「…確かに、ここまで上がるとさらに上がるんじゃないかって気もしちゃうね。ちょい様子を見よう」


オ「それから1時間弱経過し、午前11時15分過ぎ、VRXはさらに伸びて、ついに+20%を超えています。



…例のプットはついに0.1ドル割れ、Bid 0.06のAsk 0.09となっています」

ス「…うわぁ…。さっきプットを買っていたら、また死んでいたのか…」

オ「逆に、最初の頃に例えば行使価格11.5ドルコールを0.16ドルででも購入していれば、現在0.50ドルで売れるぐらいですので、楽に3倍以上になっていました」

ス「ギャンブルはやめようと主張しているくせに、わざわざそういうことを言いますかね。しかし、それも確かに事実なんだよね。でも、僕はVRXを信頼できなかったから、コールを買うという選択はどう転んでも取れなかったな」

オ「ギャンブルの難しさですね。」

ス「しかし、まだまだ午前中だから、まだチャンスを諦めたくはないな。一応値動きを追ってみよう」

オ「本当に懲りませんね…。それから少し経ち、午前11時30分を回った時点で、+20%は割ってしまっていますね。



   現時点のチャートも貼っておきましょう。ここからどう動くか、根拠を持って予想ができますか?」



ス「これは…下がりそうだけどな…」

 


オ「その後正午も回り午後12時15分、横ばいだったのが、また一気に伸び始めていますね」

 


ス「…。ハッキリ言ってズバリ、何となくそうなりそう、程度の予想は、当たるわけがないんだね」

オ「そういうことですね。そんな所に全力で飛び込むのは、勇敢とは違うでしょう。無謀としか言えません」

ス「でも、やっぱり、夢はあるよね。コールを買っていれば、わずか2時間で3倍だよ?」

オ「プットを買っていれば、わずか1時間で3分の1でしたよ」

ス「まぁそうだけどもね。…やや、午後1時の10分前、ついに株価は12ドルを超えたね」



オ「伸びていますね」

ス「今日は上がり続けるのか??しかし、僕がコールを買った瞬間から下がりそうだな。そう思ってプットを買ったら、そのまま伸びそうだな。安全を期してコールとプットの両建てをしたら、そのまま横ばいで共倒れしそうだな。
…詰んでるじゃないか!!」

オ「正解は沈黙!それが正しい答えなんだ」

ス「しかし、それだと負けないかわりに勝てないよね。僕はやっぱり、勝負してこその投資だと思う。投機というのが正しいのかもしれんけど」

オ「正解は誰にも分からないというのが本当の真理でしょうね。結局、より良い結果を出した人が正しいというのが、市場なのかもしれません」

ス「よし、じゃあ結果を出すか!ポチー」

 



オ「えぇっ!?」


ス「やや、あっさり約定してしまった!」



オ「…愚かな…。何と愚かな…」

ス「午後1時30分少し前、VRXの行使価格13.5ドルコールを、コール価格0.15ドルで200枚、約定だ。株価が上がることを…期待!!」

オ「やってしまいましたナぁ。10分程経過しましたが、もう当然のごとく、スライムさんがコールを購入した瞬間から株価はかなり下がっています。当然コール価格も下がっています」

 



ス「そうか、あかんか」

オ「もう本当にどうしようもありませんね。かける言葉も見当たりません」

ス「…まぁ、NVDA決算やNYMX電話会議が控えているから、損切りになろうとも、絶対に今日中に売るつもりだよ。市場終了30分前ぐらいが…デッドラインかな」

オ「これを書いているのは購入直後で、この先どうなるかは本当に分かりません。恐らく失敗となるのは濃厚でしょうが、買ってしまったものはもう仕方がありません、上がることを祈るしかありませんね」

ス「わずか1段階上、+0.01ドルの0.16ドルで売れても、3000ドルが3100ドルぐらい(手数料合計100ドル弱かかるので)に増えるからね、どうか1段階でもいいから上がってほしいな」

オ「それから10分で、スライムさんの切なる願いが通じたのか、購入時ぐらいにまで株価・コール価格共に復帰してくれていますね」

 


ス「ほっ、良かった。しかし、ここから一伸びが厳しそうだが、果たして…」
 

 


オ「…結局、全く伸びませんでしたね。つまり、スライムさんはまさに天井で手を出してしまった形です。
   午後3時現在、株価はちょうど12.00ドルとなっています」

 



ス「残念ですのぅ…。明日になればまた上がるかもしれないけれど、下がるかもしれないから、自分に都合のいい展開のみを考えてはいけないといい加減学んだからね…。今日こそは事前に言っていた通り、必ず損切りをするよ。市場終了ギリギリまで粘るかもしれないけどね」

オ「それがいいですね。損切りした後、明日株価が上がって買値以上で売れる可能性もあるかもしれませんが、仮にそうなったとしても、『ここで損切りができた』という事実は、スライムさんにとって利益を得るよりも大事な経験となり、今後につながることでしょう」

ス「しかし残り1時間、少しでも上がって欲しいけどね。どうなりますことやら…」

 


オ「時刻は残り30分を切り、午後3時30分も回りました。そろそろ覚悟を決めねばなりませんね。
…株価は…若干上がっていますね」



ス「本当に若干だけど、上がってくれたね。ここはまぁやっぱりもうちょい粘ろうか」

 


オ「残り5分、残念ながら上がらなかったばかりか、下がりましたね」



ス「むぅ~、こりゃ残念!…しゃあない、Bidにほど近い注文を出して、売却しましょう」

(もちろん最初は0.09ドルで注文を出しましたが、約定しませんでした)


オ「無事200枚全て、0.08ドルで売却できました。

 

 

…手数料含め、投入資金はわずか数時間で半分程度になってしまいましたね」

 



ス「まぁ仕方ないね。コールを買うのが、1歩2歩、いや3歩ぐらい遅かったな。もう少し早く決断していれば、十分利益は上げられたから、ちょっとタイミングが悪かったね」

オ「見事なまでの高値掴みでした。プットを買うタイミングをはずし、しかし幸い手は出さなかったので首の皮一枚つながったものの、結局意味不明なタイミングでコール買いにエントリー、そして最後も売るタイミングを確実にはずすという、見事なまでの3段オチでした」

ス「オ師匠は否定するでしょうがね、ハッキリ言って、あと何度かこんなオプション買い取引を繰り返していれば、必ず全てを取り戻せるぐらい大当たりを引ける気がしますよ」

オ「相変わらず自分に都合のいい展開しか頭に無いようですね。仮に当てても、そんなのは長く続けられませんから、私は絶対に推奨しません」

ス「ま、今日のVRX投資は失敗だったけど、全額スッたわけじゃないからね、まだ先がある。もう随分長くなっちゃったけど、まずはとりあえずNVDAの決算だ!!」

オ「決算報告でNVDAがどうなるか、見ておきましょう」
 

 

 





オ「その前にまずは本命株・NYMX、こちらは電話会議を前に、本日はほとんど動きがありませんでした」

 



ス「明日の市場終了後にどうなるか、だね」


オ「そしてNVDAは、決算直前の本日、上がっていましたね」

 



ス「昨日下がったし、期待されていなさそうだったから下がると思ったんだけどな。思うようには行かないね」

 


オ「さぁ、市場も終わり、決算報告を受けて、NVDAはどう動いていくでしょうか…?」

ス「これは楽しみだぞ」

オ「終了後10分経過、早速来たようですね」

ス「ギャヒョーン!こ、これは…(ここまで発表前に用意済み)






…ちゃべーーー、完全まっ逆さまぁーー!……って、これはNVDAじゃなくてYELPじゃねーか!!ビビらせんなっっ!!」

オ「一足先に決算報告がされたと思われるYELPは、エグい下がりを見せていますね。NVDAはどうなるでしょうか。

 

…ようやく来ましたね」

ス「ギャヒョーン!こ、これは…

 

 



…キターー!!さすがNVDA、僕はこうなると思ってましたよ!」

オ「決算報告第一報的には、すこぶる良かったようですね」

ス「明日、コールを買いましょうかね。NVDAはきっと伸びていくでしょう!」

オ「もちろんまだどうなるかは分かりませんが、これは期待を抱かせる動きには違いありませんね。明日の動きを楽しみに待ちましょう」