オプーナ「昨日マイナス20%の急落を見せていた本命株・NYMXですが、市場開始とほぼ同時にニュースがリリースされました」

スライム「昨日の今日で、というか今日のこれを見越しての昨日の暴落だったのかもしれませんが、正直大丈夫なのか…?何か、こういうあからさまな激しい値動きは、ハッキリ言って胡散臭い印象しか残さないぞ…?!」

オ「若干仕手株といいますかいわゆるPump & Dump的な怪しいニオイも感じられてしまいますが、そういうリスクを承知で全力で投資済みのスライムさんには、今さらな話でしかありますまい。
   胡散臭い値動きをしていようとなんだろうと、本当に薬が承認されれば大勝利、薬がしくじれば大敗北、そういう状況に変わりはありません」

ス「まぁそうだけどね。しかし、せっかく暴落してくれてさぁ買い増しだ!と思って1日だけ様子を見ていたのに、日が空けたら全く一刻の猶予もなくニュースリリースで株価復活とは、何ともタイミングが悪いですのぅ」

オ「ともかく、まずはニュースを見ておきましょう。前立腺肥大薬であるFexapotideの、ヨーロッパでの市場承認へ向けての申請がなされた、というニュースでした」

ス「承認された、ではなく、申請した、ってだけなのね。まぁ、本格的なニュースではないわね」

オ「準公式のPRニュースである、GLOBE NEWSWIREからの記事を見てみましょう」


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NYMOXが、ヨーロッパにおけるFexapotide Triflutateの市場承認を申請
(https://globenewswire.com/news-release/2017/05/03/977961/0/en/NYMOX-Files-For-Marketing-Approval-For-Fexapotide-Triflutate-in-Europe.html)


2017年5月3日、ニュージャージー州ハスブルックハイツより (GLOBE NEWSWIRE) ―― NYMX (Nymox Pharmaceutical Corporation) が、本日、オランダ、英国、ドイツ、フランス、スペインを含むヨーロッパ5か国で、Fexapotide Triflutateの販売認可申請を提出したことを、謹んで報告している。この、Fexapotide Triflutateの最初の申請は、BPH(良性前立腺過形成; 前立腺肥大症)の症状の治療を示すものである。

NYMXのCEO・Dr. Paul Averbackは、『Fexapotideは、将来、BPHの治療法をすっかり変えてしまう可能性を秘めている。加齢に伴うこの疾患に苦しんでいる多くの男性の間には、未だ満たされていない、安全で効果的な治療法に対する強い医療ニーズが存在するのである』と述べた。

Dr. Averbackはこう加えた。『この最初の申請は、Fexapotideの研究開発における我が社の重要なマイルストーンとなる。過去15年間にわたる、我々研究チームと多くの専門家との共同で取り組んできた集中的な研究によるこのマイルストーン達成を、心より嬉しく思う』

NYMXのCFO・Erik Danielsenは加えた。『今後は、さらに世界各地の重要な管轄区域での追加承認申請、並びに商業化前の事業を支援する企業的取組みを発表する予定でございます。弊社は現在、金融界のみならず医学界のコミュニティー双方とのコミュニケーションプログラムを大幅に強化する予定でおります。本日の重要な一歩は、さらなる戦略的事業開発活動に続くものとなりましょう』

FexapotideはNYMXによって15年間研究開発されてきているものである。臨床試験では、長期的な症状の改善、長期的なBPH手術の必要性の減少、長期的な前立腺がんリスクの減少、および既存の薬物治療と比較して、性的副作用のない優れた長期安全性プロファイルが示されている。Fexapotide Triflutateは、外来診療での投与であり、麻酔、並びに鎮痛およびカテーテル挿入の必要が全くない、数分以下の単一回無痛注射から成る。従来のBPH治療法で見られる典型的な性的および他の悲惨な副作用は、一切存在しない。

BPHは、中年および高齢の男性に広く見られ、世界中で何百万人もの男性が影響を受けている。一般的にBPHの既存の治療法は一時的な緩和のみを与えるものであり、副作用および有効性の低さから、多くの患者が途中で治療を打ち切ってしまう。外科的治療は有効であるが、結果として恒久的な逆行性射精をしばしば発症し、他の問題およびリスクも関連している。

NYMXは来週、株主へ向けた電話会議を開く予定である。電話会議に関する詳細は、会議の前に発表される。

将来予想に関する記述・免責的文言
(定型文・略)


問合せ:
Paul Averback
Nymox Pharmaceutical Corporation
800-93NYMOX
www.nymox.com

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オ「電話会議の日程すら出していないやや急造なニュースな感もありますが、それもあってか、Yahoo Message Boardのお役立ち住人二大巨頭の1人・Yuriさんは『このPRは、昨日のクラッシュを受けて急遽出されたものではなかろうか。このニュースは本来、まだ最終段階にはないパートナーシップのアナウンスとともに出される予定だったのではないかと思う。これだけ待たせて、たったこれだけのニュースを流す理由もないであろう』と述べ、お役立ち住人二大巨頭のもう1人・fenixさんも『yuriに同意だ。電話会議でパートナーシップのアナウンスを期待している』と述べていますね」

ス「そうか、株価をあえて下げてからニュースを出したというわけじゃなくて、株価がなぜか下がってしまったから、株価を維持するために、ニュースを出したということだったのか!
   僕も初めからそう思っていましたよ。NYMXは詐欺仕手株などではありませんから、そこには優秀な経営陣の緻密な戦略が存在するのです。そこに、胡散臭さなどは微塵も存在しないのです」

オ「相変わらず美しい手の平返しですね。株価が下がってからのニュースリリースは後手後手で、特に優秀な経営陣とも思えませんが…。

   ともかく、市場開始時点でこのニュースが発表されまして、株価は開始直後から大きくアップ、コールを安く買うタイミングはありませんでした」

ス「市場開始2分経過の時点、コールには全く注文が入っていなかったから、もう株価は上がってしまっているけれど、一応注文を入れてみたよ。既に購入済の、来年満期・行使価格4ドルコールを、0.75ドルで45枚の買い注文だ」

 



オ「ほとんどBidの入っていない中でスライムさんの注文だけ目立つ形になっていますが、残念ながら約定しませんね。

   その後10分で株価は若干沈みましたが…

 

…1つ上の行使価格3ドルのBidも0.75ドルですから、同じ提示価格なら低い行使価格のコールを買うのが当然ということで、スライムさんの注文はかする気配もありませんね」

ス「残念なり」

オ「それから1時間ほど経過しました。株価はまた4ドルを超えていますが、約定はしません」

 



ス「やや、しかし、Last(直近取引価格)が0.80ドルに更新されているね。ぐぬぬ、僕の入れていた注文のわずか1段階上で約定させていた人がいるのか!特に意味もなく選んだ0.75ドルだったけど、微妙に届かないギリの価格を選んでしまったということか……これは惜しかった…!!」

オ「さらに1時間弱経過で、市場開始後2時間の午前11時30分になりました。株価は前日比+20%を超えています。スライムさんの注文は、Bid(=買い注文・最高入札価格)ですらなくなってしまいました」

 


ス「まぁニュースも来て、もうこっから上がり続けていくと誰もが思う…かは分かりませんが、少なくとも僕はそう思うんですけど、そう思った時って、ほぼ絶対思うようには伸び続けず、必ずまた謎の下がりがあると思うんですよね。
   電話会議は来週のいつかということで、そこで爆上げしてしまうかもしれないけど、その前に、きっとまた一回ガツンと下がってくれる!
   よって、今日は、無理に追いかけて高値で約定させなくても、もうこのまま注文放置の待ちで良いでしょう」

オ「それがいいですね。慌てて飛びついていいことなど1つもありません。このまま下がらず大きく上がってしまったとしても、NYMXには既にそれなりの数投資しているのですから、十分です」

ス「そもそもこれは大したニュースじゃないし、今日は大きく上がったけど、昨日の暴落前よりはまだ下がってる状況なわけだからね、また必ずさらに下がる局面がやって来る!その時に備えて、余力を増やしておこう」

オ「…って、また無謀ギャンブル投資に手を付けると、せっかくの余力が増えるどころか消えてなくなる可能性の方が高いですよ」

ス「ま、さすがに余力全額は使わずにね。…っと、本日は取引が終了したね。

 



…当然約定ならずか。株価自体はかろうじて4ドルを超えたまま終えたと。…ま、全力投資中のくせして変な感じですが、本格的なニュースが来るまではただの途中経過ですから、週末から週明けにかけて、NYMXのさらなる下落を願いましょう」

オ「慌てる必要も、無理にエントリーする必要も全くないということを忘れないようにするのが大切ですね」
 

 

 

 




オ「本日はNYMXが話題の中心でしたが、紙くず化寸前コールをお抱え中のNVDAの方はどうなったのでしょうか」

ス「もちろん昨日の宣言通り、注文を出したよ。市場開始少し前、時間前取引の時点で、NVDAはまたしても下がっていたからね…

 



…もうこうなったら最低価格でもいいから、少しでも売れてくれるのを願うより他ないという状況が予想されたので、生まれて初めて成行注文 (Market order) を出しました」

 



オ「全250枚、成行注文ですね。前回同じように紙くず化した別のNVDAコール取引で、『最低入札価格の0.01ドルで指値売り注文するぐらいなら、成行の方が優先度は高いだろうから、成行売りを出した方が良かったかな』と反省していたばかりでしたもんね」

ス「実は、一度成行注文を出してみたかったんだ。まぁ、言う程特別なもんでも何でもないけど」

 


オ「しかし市場開始直後、意外にもNVDAは前日比プラスをマークしています」



ス「何と!…やっぱり上がってくかもしれないから、キャンセルしてもうちょい高い指値売りに修正しようかしら…」

オ「相変わらずブレブレですね。しかし幸か不幸か、実は市場が始まって間もないこの時点で、既に一部約定していました。当然約定価格は最低の0.01ドルですが、76枚、部分約定済みです」

ス「むむ…約定してしまったなら、オプション取引の高い初乗り手数料を既に払ってしまったということで、ケチな僕としてはもう注文を取り下げたくないな…」

オ「そもそも約定してくれたこと自体がラッキーで、仮に約定していなくても、ここまで来たらもう成行注文一択でしょう。欲張って高い指値売りを出しても、約定しないのは目に見えています」

ス「まぁね。ここまで来てまだ欲張るとは、少々頭ぼけとりました。ここはもう成り行きに任せよう」


オ「…と、結局本日NVDAは、若干回復したものの、本当に若干であり行使価格115ドルコールに値を付けるなどは夢のまた夢で、朝一の勢いで売れた76枚が最初で最後の取引でした…と思って文章まで用意していたんですが、午後3時ホンの少し前、なぜかさらに11枚だけ気まぐれで売れていたようですね。

 



…合計87枚分、0.01 x 87 x 100=87ドルからマイナス手数料で、61.51ドルだけ手元に戻ってきた形になります」

ス「ふむ。ま、ゼロよりはありがたいって所でしょうか」

オ「残り163枚は明日へ持ち越しですが、最早完全に0.01ドルで売れてくれれば超ラッキー、というレベルになりました。紙くず化寸前、既にゴミ箱に片足どころか両足を突っ込んでいる感じです」

ス「まぁしゃあない。判断が悪い場面が多かったけど、これも自分の選択だ。この取引に、一片の悔いなし」

オ「悔いがなくとも、反省すべき点は反省しないと成長もありませんよ。
…ともかく、残ったコールはまた明日も成行注文を出し続けましょう。しかしよっぽどのことがなければもう売れることはありませんから、これで2週間前から始まったこの今週満期NVDAコール取引はほぼ全額スってしまうという形で終わりを迎えてしまったわけです……が、しかし、NYMX用に入金した新たな余力が、本日NYMXには届かず、そのまま宙ぶらりんになっている状態ですね。何か考えはおありで?」

ス「ないよ。まぁ、NVDAは来週火曜日市場終了後に決算だけど、今回ばかりは、さすがにNVDA決算ギャンブルに突っ込むことはないかな」

オ「あまりに危険ですからね」

ス「本当は、AMDは暴落したけど、NVDAは多分下がっても暴落まではないように思うから、高いIVの恩恵に与るためにプットを売りたかったんだけどね、NVDAのプットは1枚1万ドルぐらい必要だから、今の余力では手が出せずさ」

オ「しかし、INTC、AMDと冴えない決算でしたから、NVDAも大きく下げる可能性は大いにあります。AMD級の暴落が来たら、プット売りでは大損を食らうことになりますね。結局危険な取引に変わりありません」

ス「まぁよく考えたら危険じゃない取引なんて存在しないと思うけどね。市場には何が起こるか分からんわけだし。安全だと思ってヘラヘラ突っ込んでたら爆死って、それ一番言われてるから。
   ともかく、NYMXがまた大きく下げてくれればそれなりの資金を突っ込みたいけど、本当にまた下がってくれるかは分からないし、この先どうするかは今のところ全く未定だな」

オ「慌てず、しっかりと機を待つことは本当に大切です。いたずらに飛びつかず、じっくりのんびり構えましょう」