スライム「そこには、ジェンとリサの熱い男女の友情が、忍びやかにしめやかに、しかし雅びやかに艶やかに、ひっそりと存在しているのであった……わけねーだろっ!いい加減にしろっ!!」

オプーナ「AMDとNVDAは、CEOがどちらも台湾出身なんですね。スライムさんがイエロウと呼んでやまないファン・ジェンスンさんは黄 仁勳、一方AMDの現CEOスーさんの出生名は日本語漢字表記では蘇 姿豊と書くようですね」

ス「スだかスーだかは蘇だったのか。…お前は蘇我氏か!馬子が男で、『すがとよ』とでも読みたくなるリサが女で、これもうわかんねぇな」

オ「Lisaは英語名でしょうね。日本語読みなら、ファンさんがコウ・ジンクン、スーさんがソ・ジホウとでも呼ばれて、これだと一気に中国名っぽい名前になりますね」

ス「おい、今はCEOの名前なんて考えてる場合じゃないだろっ!関係無い話も大概にしろっ!!」

オ「(最初に話題を振ったのはスライムさんでしょう…)

…ともかく、昨日触れていた通り、昨夜報告されたAMDの決算はイマイチで、株価は大きく下がっていました。何と市場開始後は一時マイナス20%にも達していましたが、NVDAはどうでしょうか。こちらが開始直後のオプション板です」

 



ス「うーん、まぁ、もう結果を知ってる状態だからアレだけど、こっから上がってくれんもんかねぇ…」

オ「それから5分ほど経ち、保有中のディープアウトオブザマネーコールにもまともな値段の入札が付きました。Bid 0.00のAsk 0.04、これはもう死亡待ったなしですね」



ス「むむむ…」

オ「さらに15分ほど経ち、AMDがマイナス20%超の大幅下落をしているのにつられてか、NVDAも仲良く下がっています。株価は一気に102ドル台に突入です」



ス「かぁーっっ!これ、かあぁぁーっっ!!」

オ「売却しようにも、Bidすら入っておらず、ほぼ紙くず化したも同義です。こうなる危険性があったので、私は、絶対に粘ってはいけないと申し上げていたわけです」

ス「市場よ、よく考えてくれ!ライバルのAMDが冴えなかったってことは、NVDAが素晴らしい結果を出すに決まっているだろう!?来週の決算に向けて、期待しかないだろうが…!!なぜそんな簡単なことが分からない…!!」

オ「それよりも、半導体業界総倒れの懸念の方が大きいということでしょう。何ら不思議な反応ではありません。もっとも、本日の混乱・狼狽売りが終われば、また来週のNVDA決算に向けて少しずつ上がることもあるかもしれません。
…しかし!スライムくん保有のコールには期限があってナ、金曜日までなんだ。もう満期まで日がなさ過ぎて、それを待つのは事実上不可能…。よって、スライムくんはアウツ…!」

ス「(ぐにゃー)」

オ「おや、しかし、市場開始から1時間経過、午前10時30分頃、NVDAは少しだけ株価を戻してきており、件のコールにもBidが入りましたね。
 


…0.03ドルですが、これは僥倖、紙くずと化し価値0となるよりはずっといいでしょう。さぁ、この機会に売却しておきましょう」

ス「…とこえ…」

オ「えっ?」

ス「もう一声っ!!やっぱり、単なる同業他社のNVDAが、完全ライバル企業の業績のせいで落ちるなんて、どう考えてもおかしい!!市場が落ち着きを取り戻せば、さすがに、また反発回復していく!!」

オ「呆れましたね…。そんな悠長なことを言ってる暇などないことが、コトここまで至って、同じような失敗を何度も繰り返してきて、何故分からないのですかっ…!!絶っっ対に、値段が付いている今の内に、売却せねばいけません…!!」

ス「0.03ドルで売れば750ドル戻ってくるのか…。紙くず化すればそれはゼロ…。逆に0.04ドルになるだけで、1000ドル戻ってくることになる…。ここは、危険を承知で、待つのがギャンブルクソ野郎のこの僕だ…!」

オ「…呆れて物も言えませんが、何度も似たような展開で似たような問答をしている通り、これはスライムさんの投資ですからもうこれ以上何も言いますまい、お好きなようにされるのが良いでしょう…。
…ただし、仮に万が一反発してホンの少し手元に戻る資金が増えたとしても、この行為は最低の悪手、こんなことをしていてはいずれ死あるのみなのが目に見えていますから、スライムさん、たとえ上手くいっても、あなたはまた一歩破滅へと近付いたということを、どうか忘れないで下さい」

ス「本命株・NYMX買い増しへの資金をニュースが来る前に何としても増やしたいところだからね、落ち着いたらこんな危険な投資は控えるさ」

オ「…おや?そんなことを言っていたら、午前11時になりまして、『AMDはマイナス18%とは、こりゃ酷いなぁ…』などと思っていたら、まさかまさかの、その本命株・NYMXが、同じレベルの大暴落をしていますよ?」

ス「な、なんだってー!!」



オ「なんとNYMXもマイナス18%、一気に4ドル台もあっさり割っており、この後一時はマイナス20%を遥かに上回る下落で、3.3ドルなどもつけていました。
   コール買い増しのために下落を望んでいましたが、これは若干、笑えないレベルの下落になっていますね」

ス「まさか、記事タイトルの『お前もこけるんかーい』がNVDA+NYMXのダブルミーニングになろうとは…。
…一体何が起きた?!失敗ニュース、捏造発覚、それとも死亡事故…?!」

オ「調べても、特に何もないようですね。Message Boardでは、Sallyさんというたまに書き込みをされている住人が『グレートニュースが11時に来るわよ』的なことを言っていましたが、結果何も来ず、11時を少し過ぎて先ほどの画像の時点ぐらいで、長期住人のQuartermasterさんは『グレートニュースとは…またNYMXを4ドル未満で買えるということだ!!!』と述べていますね」

ス「何だ、特に悪いニュースが来たわけではない、単なる謎の下げなのか。それなら全く心配要らん。…むしろ、これはマジで最高の買い場が到来したと言えるのではないか…?!」

オ「しかし、どんな時でも、慌てて飛びつかない方がいいですよ。特にコールを買いたい場合、暴落直後ではまだIVも大きく、若干割高になっている可能性もありますからね」

ス「そう、即飛びついてはいけないのは、もうイヤと言う程学んだ…。とはいえこの大幅下落もそんなに長くは続かない可能性もあるからね…。
   一応こんなこともあろうかと、また入金しておいたんですがね、そうだな、明日か明後日ぐらいに、コールを買い増ししましょうか。さらに下がるかもしれないし、値動きが落ち着く前だとIVが高いままかもしれないけど、あまり待ち続けて株価が戻ってしまっても敵わんからね」

オ「それならばなお一層のこと、NVDAに充てている資金も速やかに損切りしてNYMXコール買い増し資金の足しにすべきなのではないですかナ?」

ス「うーん…まぁ、足しにしたいのは山々だけど、NYMXはさらに下がるかもしれないし、またその時に備えてさらなる余力を増やしておくためにも、NVDA資金はギャンブル余力アップに回し続けて、買い増しは入金分だけでもいいかなと思ってるよ」

オ「とりあえずNYMXは1日は待つとして、NVDAですね。

 

   時計は回り午後3時となりました。どうなっているでしょうか」
 


ス「死んでるね」

オ「株価は結局反発どころか下がってしまい、件のコールは既にAskが0.03となり、Bidは当然0.00、ほぼほぼ紙くず化しています」

ス「AMDが、結局信じられないぐらい下がり続けているからね、リサとジェンはズッ友だから、NVDAも同じように下がってしまったんだ」

 


オ「明日もしNVDAが上がっても恐らくもうお持ちのコールは手遅れでしょうし、そもそも明日上がる可能性すら極めて低いでしょうね。今回も、スライムさん自身の判断の悪さが招いた敗北でした、反省しましょう」

ス「反省したいが、やはり、これは勝負の世界ですから、リスクを負って勝負をかけた以上、敗れ去ることだって当然あると言える。こればっかりは仕方ない」

オ「開き直ってはいけませんね。リスクを冒して、上手くいかないことも当然あるでしょう。しかし、上手くいきそうにない時点で、最悪の事態を避けるべく打てる手はいくらでもあるのです。スライムさんはなぁなぁで引っ張って最悪の事態を招いてしまったのですから、そこは反省せねばいけません」

ス「なぁなぁと言いますがね、僕だってそれなりに考えて、自分なりにリスクとリターンを比較して取った選択だったんだ。無謀ではあったので少なからず反省はするけど、後悔はしないよ」

オ「それが考えて出した結論だったということなら、やはりスライムさんには短期投資・特に速やかな決断が要求されるオプション投資は向いていないという結論を出した方が良さそうですね」

ス「紙一重だ。紙一重で、資金が3倍4倍になっていたかもしれなかったんだ」

オ「だがその紙一重が、決定的に今のお前の実力のなさを表しているんだ」

ス「フッ…(目を閉じる)…随分と分厚い紙一重だ……」

オ「…って、もう何度目ですかこのやり取りは。紙一重というより、紙二十重ぐらいなのではないですかナ…。

   ともかく本日NVDAは、そのまま冴えずに取引を終えていました」

 



ス「ま、明日は、ディープアウトオブザマネーのオプションにとって事実上粘っていい最終日だと思うから、明日は泣いても笑っても清算せねばいけないね」

オ「値段が付けばいいですが、この調子ではハッキリ言って値が付かず、損切りすら出来ない状況かもしれませんね」

ス「市場の皆さんには、ダメだったのはAMDであって、NVDAではないんだということに、どうか気付いていただきたい」

オ「望みは極めて薄いですが、明日の反発に期待しましょう」
 

 

 

 




オ「さて、問題のNYMXは、こちらも下がりっぱなしで本日の取引を終えました」

 



ス「よかよか。これは本当に、非常にありがたい。明日、もしくは明後日、入金した余力でコールを買い増します。現在55枚保有中だから…キリ良く45枚ぐらい買いましょうかね。まぁその時のコール価格にもよるけどね」

オ「最近プラスで安定していた通算損益も、またまた一気に大きくマイナス転落です」

ス「それはもう何度も言っているように、本当に、心の底から、全く真にどうでもいいね。ニュースが来て、利益を確定させるまでは、途中の損益など本当に何にも関係ないのだ」

オ「どんなに自信があっても、投資する企業は自分自身が運営するものではないのですから、盲目的に信じ込まず、情報収集を怠らないようにしなければいけませんね」