スライム「ちょうど以前ナノキャリアについてコメントいただいていたラナ5kmさんから面白い話題をご提供いただいたのでね、話題も特になかったので、ナノキャリアが出資に名乗り出たという、Tocagenなるバイオのニュースを見ておきましょうか」

オプーナ「調べてみるとこのTocagenはIPOしたばかりで、まだほとんど何も情報がありませんでした。ヘッドライン上では最新のニュースであった、準公式プレスリリースにあたるPR Newswireからの、IPOに関する、先週水曜日に配信されていた記事を見ておくことにしましょう」


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Tocagenが、IPOおよび引受人オプションの権利行使の終了を発表
(https://finance.yahoo.com/news/tocagen-announces-closing-initial-public-200500012.html)

2017年4月19日、サンディエゴより (PRNewswire) ―― 臨床段階のがん選択的遺伝子治療会社であるTOCA (Tocagen Inc.) が、本日、1株あたり10.00ドルでの公募価格で127万5000株を追加購入する引受人オプション権利の行使を含む、普通株のIPO(新規株式公開)終了の報告を行った。引受人のオプションにより、TOCAの売却する普通株式の総数は977万5000株となり、引受割引および募集の見積費用の控除前の時点で、このIPOで調達した総収益額は約9780万ドルに増加した。

本IPOの共同運営責任者を務めたのはLeerink Partners LLC、Evercore Group L.L.C.、Stifel, Nicolaus&Company, Inc.の各社である。

この株式は、2017年4月12日に米国証券取引委員会(『SEC』)によって有効と認定された登録届出書に従って、TOCAによって募集されたものである。公募条件に関連し、それを記述した目論見書がSECに提出され、これはSECのウェブサイトwww.sec.govで入手可能である。この公募に関する目論見書の写しは、Leerink Partners LLC、宛先: Syndicate Department, One Federal Street, 37th Floor, Boston, MA 02110 もしくは電話 (800) 808-7525、内線6132もしくは電子メール (syndicate@leerink.com); Evercore Group L.L.C.、宛先: Equity Capital Markets, 55 East 52nd Street, 36th Floor, New York, NY 10055 もしくは電話 (888) 474-0200もしくは電子メール(ecm.prospectus@evercore.com); またはStifel, Nicolaus&Company, Inc.、宛先: Syndicate、One Montgomery Street, Suite 3700, San Francisco, CA 94104 もしくは電話 (415) 364-2720もしくは電子メール (syndprospectus@stifel.com) から入手可能である。

本プレスリリースは、これらの有価証券の売却申込みを構成するものでも買入れの教唆を構成するものでもなく、また、証券法の下で登録または資格取得前の募集、教唆および売却が違法とされるいかなる州または管轄区域においても、これらの有価証券の販売はないものとする。

Tocagenについて

TOCAは、臨床段階にある、画期的医薬品(ファースト・イン・クラス)であり、自身のがんに対する患者の免疫系を活性化するように設計された、幅広く適用可能な新薬を開発している、がん選択的遺伝子治療会社であり、います。TOCAは、医学的需要がまともに満たされていない疾患である再発性高悪性度グリオーマの治療を当初の標的としている、主要製品候補であるToca 511&Toca FCを開発中である。TOCAは、非営利組織・Accelerate Brain Cancer Cure (ABC2)、全米脳腫瘍学会 (NBTS)、アメリカ脳腫瘍協会 (ABTA)、Musella財団およびVoices Against Brain Cancer (VABC) を含む複数の主だった脳腫瘍財団からの助成金を受けている。

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ス「なるほど、TOCAはまさに上場したばかりだったのか。今日まで数日の値動きはどうなっておいでで?」

オ「チャートを見ると、4月13日から取引が始まっていたようですね。本日は13.40ドルで取引を終えており、記事にあった公募価格の10ドルよりも、既に結構高くなっています」



ス「やるじゃないの。しかし、まぁ、IPO直後はしばらく結構なボラが続くだろうからね、このぐらいは普通な感じと言えるかもしれないね」

オ「TOCAのサイトを見てみたら、研究アドバイザーに、Noriyuki Kasaharaさんというマイアミ大学で教授をしてらっしゃる日本人と思しき方の名前が見当たりましたね」

 


ス「ナノキャリアの社長さんか重役の誰かとそこで繋がりがあるのかな、と思ったけど、特に何にもなさそうだね」

オ「いずれにせよ、以下のナノキャリア公式のIRにある通り、ナノキャリアはTOCAに出資するということで、Toca 511&Toca FCに大いに期待しているということでしょう。どう成長していくか楽しみですね」

Tocagen社(米国)への出資のお知らせ
(http://pdf.irpocket.com/C4571/wReJ/WkUR/IjqG.pdf)

ス「ただ、この先どう動くかは、ズバリ、誰にも分からないでしょうね。多分、Tocagen社の人にすら現段階ではまだ分からないと思う。
   そして、僕の当たらない直感的には、そうそう上手くはいかないんじゃないかな、って気がする。それはナノキャリアやTOCAが悪いんじゃなくて、新薬開発なんてのは膨大な失敗の積み重ねでごくごく一握りの原石を見つけ出せるかどうか、という側面が強いと思うので、どうしても分の悪いギャンブルになってしまうのはしょうがないと思うんだ」

オ「しかし、出資する側もされる側も適当にやっているわけではなく、がんで苦しむ方のために全力を挙げて研究を邁進させているはずですから、ぜひ上手くいくことを期待したいですね」

ス「そう。僕自身そうしているように、バイオへの投資は夢があるからね、ぜひぜひ大成功してくれることを願いたいね」

オ「TOCAに、期待を込めて注目していきましょう」


 

 




オ「本日は、市場全体が好調で非常に活況でした。フランス選挙やトランプさんの税政への期待等を反映して、とされていますね」

ス「昨日注目した10銘柄は、1銘柄を除き、全員アップだったね。その1銘柄とは……ドコモ、お前のことだよっ!!」

オ「しかし、DCMも極々微妙な下がりでしたし、逆に同じく電話企業・Tは極々微上がりでしかありませんでしたから、たまたまでしょう」

ス「まぁ決算がどうなるか、だね」


オ「さて、スライムさんの保有銘柄、本命株・NYMXは、今週来るのではないかと期待されている新ニュースは今日はありませんでしたが、株価はそれなりに上がっていました」



ス「情報筋によると、明日、ニュースが来るかもしれないらしいね。まぁ、ハッタリ情報だと思うけど。
   結局余力を増やしてからのコールの買い増しは全然間に合わなかったから、ニュースが来なければ買い増しまで余裕ができたってことでありがたいし、ニュースが来て爆上げすればもちろんそれはそれで嬉しいし、ってことで、どっちに転んでも自分の都合のいいように受け止めよう」

オ「それがいいでしょう。

…さて、余力を増やすために飛びついたNVDAコール買いですが…」

ス「今日はまた1%以上のアップで、よしよし、これでようやくコールも上がってくれるに違いないと思ったんですよ」

オ「こちら市場開始直後のオプション板ですね。



…始まってすぐということで、ディープアウトオブザマネーである購入済みの行使価格115ドルコールにはまだまともな値が付いていません」

ス「きっと上がる、と思ったのだが…」

オ「10分程度経ち、多少まともなAsk(=売却希望・最低入札価格)が付きました。



…しかしBid(=購入希望・最高入札価格)にはまだ全く注文が入っていません」

ス「株価が上がったんだ、いけるはず!…しかし、上の方にあるより低い行使価格のコールの入札状況を見るに、むむ…これは、ちょっとヤバイかもしれん…」


オ「さらに10分程度経ち、Bidにも値が入りました。全然冴えませんね。先週0.11ドルで購入したこのコール、Bid 0.03のAsk 0.05と、ついに3分の1に近い評価額となってしまっています」



ス「何でや!株価が1%もアップしたのにコールは軒並み全て真っ赤っ赤、前日比マイナスになってるだなんて、こんなんおかしいだろ!!

…もし先週飛びついておらず、まだ余力を抱えたままだったら、間違いなく今飛びついていましたね。だって株価は上がっているんですよ?さらに、ホレ、こいつを見てくれ…



…テクニカル分析、金曜日の終値で、とうとうMACDの強気指標までついたんだ!一番よく聞く気がするテクニカル指標の代表的なMACD、これが強気と来たんだから、きっとNVDAは上がり続ける!!」


オ「市場全体の好調さに引っ張られたこともあってか、NVDAも株価自体は好調で、日中は103ドルも楽に超えて取引がされ続けていましたが、コールの方は今ひとつ冴えないままですね」

ス「あれ、画像撮ったつもりだったんだけど、撮れていなかったね。お昼頃~その後ずっと、Bid 0.07のAsk 0.08ぐらいまで復活していたんだけどね、これでもまだ買値には遠く及ばないから、アカン状況ですね」


オ「結局本日は、最後の最後NVDAは103ドルを割ってしまって取引終了、件のコールはまたしてもBid-Askが大きく離れている、やや見放されているような状況に舞い戻ってしまいました。

 

…それでも、Bidに値は付いているので、完全に紙くず化してしまったわけではもちろんありませんが」


ス「直近取引価格 (Last) が0.04ドルとなっている通り、今日は余裕で0.04ドルで買えていたんだよね。0.04ドルで買えていたら、その後Bidは0.07ドルとかになっていたから、またわずか数時間で2倍近くの価格で売ることができたわけだ。やはり、意味もなく飛びついたりせず、『これだ!』と思えるタイミングまでじっと待つのはとても重要だと言えるな」

オ「それは既に何度も反省したことだったように思いますが、そもそも『これだ!』というのは、後からなら何とでも言えるのであって、その場でそう判断するのは実に難しいというのももっともかもしれませんね」

ス「まぁそれはそうだけど、今日の0.04ドルで買える場面は、100%絶対に『これだ!』と思えたので、もしまだ余力を持っていたら、間違いなく全力で飛びつきましたよ。買っていたらドンピシャだったけど、でも、もし買えていても多分今日即売り払うことはなかっただろうから、結局本当に今日午前中がベストタイミングだったのかどうかは、今後を見るまではまだ分からないね。

…ま、過ぎたことをとやかく言ってもしゃあない。とりあえずこのまま市場のいい空気が続いてくれて、NVDAはテクニカル通り続伸し続けてくれることを、これはもう祈るしかない所だな…」

オ「まだ満期までは余裕がありますが、徐々に迫りつつあるのは確かですし、今週中に片をつけておいた方がいいかもしれませんね」

ス「明日以降に期待だ!」