オプーナ「また勢いでやってしまいましたか。何度でも言いますが、私は、あまりにもハイリスク過ぎるギャンブル投資は、決して推奨しませんよ。せめて、意図しない方向に動いても身動きが取れなくならないように、ヘッジを効かせた取引を行うべきです」


スライム「何度か言いましたが、現在の僕の余力のようなショボ資金でヘッジだ何だ、もっと安全確実にどうたらとやっていては、間に合わんのです」


オ「ニュースが今すぐにでも来るのではないか、という本命株・NYMXのことですね。
   しかし、NYMXにはもう十分過ぎるほど突っ込んでいると言えるので、リスク分散の意味でも、そこまで一点投資にこだわるものでもないと言えるかもしれませんよ。
   どんなに有望でも、絶対に上がる株など存在しませんから、あまりにも入れ込みすぎるのも良くないでしょう。今さらな話ですが」


ス「ギャンブル投資は良くないという主張をするために、無理くり作ったような話ですね。何をどう言おうと、NYMXに、ニュースが来る前にまとまった資金を追加投資したいという僕の考えは変わりませんよ。
   まぁ、そのせいで焦って取引するのは良くないというのはもっともですが」


オ「相変わらず答の存在しない問答で、話だけ長くなってしまっていますね。本題、NVDA取引に入りましょう。


   本日は昨日の粘りを踏襲し、前日比プラスのスタート、100ドル台に復帰して始まりましたね。開始後数分経過の、来週満期のオプション板がこちらです」

 


ス「やはりこれはもう間違いない、NVDAは反発大回復のターンに入ったのではないか…?
   しかし、朝一の値動きが激しい、つまりボラの大きい状況では、オプション価格は不当に高くなりがちだからね、オプションを売るにはもってこいだけど、オプションを買うにはあまり適さないんだ。少し様子を見ましょう」

 


オ「市場開始後40分程経過、午前10時10分を少し過ぎて、株価は少し落ちてきていますね。まだ前日比プラスではありますが、株価2ケタに逆戻りです」

 


ス「やはり飛びつかなくて良かったね」


オ「しばらくずっと99ドル台をウロウロしていましたが、それからさらに1時間ほど経って、おもむろにまた上がってきました。株価3ケタに復帰です」

 


ス「やはり飛びついておけば良かったね」


オ「小学生並の感想ですね。

 

…それからしばらくずっと、100ドル台をキープしていますが…」


ス「…うーん、また考えてたんだけど、昨日は来週満期のコールで十分と言いましたがね、よく考えたら、決算報告まであと2週間ちょいということでね、前回の決算前の値動きを見ていたら、前回2月9日の決算の前ぐらいまで、決算期待の動きかは分かりませんが、ジワジワと上昇し続けていたんですよ。

 


…まさに、今から決算までの2週間程度が、これに似ているとは思いません?」


オ「思いませんが。…仮に似ていても、同じような値動きになる保証はどこにもありませんね」


ス「まぁそうなんだけどね。しかし、NVDAは最近かなり下がってしまった状況で、決算が控えているいないに関わらず、2週間もあればジワリジワリまた上がっていく気がするんです。


   昨日は『日を跨いだ予想はできないので、市場が始まってから、その日1日の動きを予想してエントリーするのがいいのではないか』などと言ってましたが、似たような感じで、『翌日どうなるかみたいな超短期的な予想はできないけど、2週間程度の中短期でどう動いていくかは、割と分かりやすい気もする』って気がしてきたのです」


オ「それもそうなる保証はありませんが、超短期よりはある程度見通しが立てやすいのはそうかもしれませんね」


ス「ってことで、『時間的価値も無駄に高くつくし、満期が1週間延びたところですぐに当たってくれなきゃどうせ負けに終わるしなぁ』と昨日は言ってましたが、今見たらBidーAskの差も小さくて、結構やりやすそうな値が付いていたのでね、今回は、『購入後・すぐ伸びなくとも・しばらく待とう・決算へ向け・きっと上がるさ!』という一部字余り短歌の方針で、2週間後である、5月第1金曜満期のオプションに焦点を当てることにしました」


オ「こちらが先ほどのチャート画像直後、午後1時過ぎの2週間後満期NVDAオプション板ですね」

 


ス「そうさねぇ…。やはり流通量であるOpen Interest(建玉)を見たら、キリのいい行使価格(100, 105, 110, 115, 120などなど)は他よりも遥かに発行枚数が多かったので、数は正義ですから、このどれかを対象にしましょうか。


…うーん、安全に行った方がいいとは思うんだけど、ここはやっぱり全力勝負だ、また200枚ぐらいドーンと賭けるつもりで、行使価格115ドルがターゲットだ!」


オ「行使価格115ドルコールの現在のBidは0.12、Askは0.14で、評価額は0.13ドルということですね。スライムさんの現在の余力なら、0.13ドルのコール価格なら200枚購入できる計算になります」


ス「そうね、0.13ドルで200枚購入を目指したいね。でもやっぱり、こないだまで手を出していた月1オプションの満期である第3金曜のに比べて、BidもAskも入っている注文枚数はめちゃくちゃ少ないからね、Askが0.13になってくれて直接ぶつける形じゃないと、多分200枚も一気に約定させることは難しい気がするから、今一度株価が下がるのを待ちましょうか」

 


オ「1時間ほど経過し、午後2時を回りました。株価は若干上がりましたが行ったり来たりで、件のコールはBidのみ1段階下がってくれていますね」

 


ス「Bidが下がってもしゃあない。Askが下がってくれなくちゃ」


オ「おや、それから20分程度で、株価の微妙な下がりに伴い、ついにAskに0.13ドルが入りましたよ。注文して、どうぞ」

 


ス「…とこえ」


オ「えっ?」


ス「もう一声っ!!購入希望価格は、たった今0.11ドルになった!!」


オ「ズコーッ!…ってまたそのパターンですか…!!まぁ、注文してどうぞとは言ったものの、私はこんなコール一辺倒の危険なギャンブルにはエントリーしない方がいいと思いますが…。


…それから10分程で、株価はまた2ケタにまで落ち込んでいます。コールの価格もチラホラ微妙に下がっていますが、狙いの行使価格115ドルコールの価格は動きませんね」

 


ス「…きっと今一歩下がる!!」

 


オ「さらに15分程度経過、午後3時少し前、コール価格も下がりましたね」

 


ス「うしうし」


オ「午後3時を回りました。株価は行ったり来たりですが、コールのBidは先ほどより1段階上がってしまっています」

 


ス「まぁ買い注文を入れる立場だから、Bidはあまり関係ない。もう一下がり…0.11ドルなら、ギリで実に250枚も買える計算になるからね、0.11ドルを目指したい!Askに0.11が入れば、その時は全力で行きましょう!!」

 


オ「さらに15分ほど経過、株価は微妙に上昇し、Bid 0.10のAsk 0.13になってしまいましたね」

 


ス「むむ…。1つ下の、行使価格116ドルで、直近取引成立価格 (Last) が0.11ドルか…。それを踏まえると、115ドルコールは、0.11ドルで買うのは厳しいかな?」


オ「午後3時半少し前、またまた株価は微妙に下がり、Bid 0.09のAsk 0.12になりました」

 


ス「っしゃ!1つ下を見ると0.11ドルでは厳しいかもしれんけど、約定しなかったらしなかったで別にいいから、0.11ドルの買い注文を入れましょうか!

 


…むむ、せっかくこないだ増やした余力をまたほぼ全額、さすがにちょっと怖いな。…ま、2週間あればきっと大丈夫だ!!えいやポチッとな!」


オ「Askに程近い注文だったわけですが、約定しませんね。スライムさんの注文がBidとなり(相乗りで誰かがさらに10枚注文を重ねてきていますが)、均衡状態のまま、動きません」

 


ス「ま、約定しなかったらしなかったでいいでしょう。焦るこたぁない」

 


オ「午後3時半を数分回り、突然NVDAの株価が落ちてきました。これは、約定するかもしれませんね」

 


ス「すわっ!マジか!!どう出る…?!」


オ「株価は落ちたのに、一向に約定しません」


ス「まぁ、何かこの下がりも不吉だし、約定しなかったらしなかったでいいんだ。…っていうかむしろ危ない気配しかしないから、このまま約定せず平和に終わってくれても一向に構わんよ…」


オ「不思議なほど全く約定しません。今日は惜しくも約定ならずでしたね。

…と思っていたその刹那、市場終了まで残り10分も切ろうかという所で、株価が特に動いたわけでもありませんでしたが、来ましたね!注文中を示す青三角形が、買いポジションを示す緑三角形に変わりました」

 


ス「ヒェッ!250枚全部約定しちまったか…!
…ほぼ全てのコール価格が前日比マイナスに転じてるし、ハッキリ言ってヤバい!これはもの凄くヤヴァイ気配しかしない!!やっちまった感がありありとするぞー!!」


オ「スライムさんの注文の約定後、入札状況はBid 0.08のAsk 0.12になっていますしね。0.10ドルでも注文成立いけたかもしれません」


ス「くぅ~、ちゃべぇ~!!ハッキリ言って、直感では死亡の予感しかしない!
…しかし、『絶対上がる、自信満々』の時は失敗して、『…っべー、やっちまったか?!』という時は意外にいい結果が待っている気がするから、僕の直感の当たらなさに期待だ…!
…でも、これは正直、直感的にはマジでヤバイ予感!!」


オ「まぁもう取引成立してしまいましたから、後悔しても後の祭りですね。一応満期までは時間がありますから、明日下がっても死亡確定ではないでしょうが、大きく下がったら損切りの覚悟を見せる必要があるかもしれません。


…なお、約定履歴を見てみたら、非常に面白いことに、ダメ元で出し続けていた明後日満期の行使価格120ドルコールの、最低価格0.01ドルでの売り注文、何と3枚だけ約定していました。

 


   0.01 x 100 x 3=3ドルということで、売上高は3ドルですが、オプション取引の手数料は9ドル程度かかるので、売上高全て証券会社に没収されました。幸い超過分の手数料を支払わされることはなかったようですが、空しく3枚のコールをタダで捨て去ったことになります」


ス「ぶはっ!何じゃそりゃ!!コールを買った人は何を思ってこんな紙くず化確定のコールを3枚も買ったのか、絶対もう99.99%紙くず化は確定しているのでただのゴミを買っただけで大損害、僕はコールを3枚タダで投げ捨てたことになるから損失、証券会社は9ドル取れるはずの手数料がわずか3ドルしか取れず損失と、全員損しかしてないじゃないか!ふざけるのもいい加減にしろっ!」


オ「こんなこともあるんですね。部分約定で市場が終わったことも初めての経験ですし、取引成立して1円ももらえなかったのも初めての経験ですね」


ス「一応、明日超過分の手数料が請求されていないかチェックしておこうか。
   これでこのコール、残りは9枚になったから、0.01ドルで全部売れたとしても、残念ながらもう手数料に満たないんで、詰んだね。
…まぁ、12枚まとめて売れて、ようやく1ドル2ドル戻ってくるだけだから、元々詰んでたんで笑い話ができただけ良かったとしようか」


オ「まぁそのコールはともかく、本日購入したコールがどうなるかですね。私は、絶対にプットも買っておくべきだったと思いますよ。仮に今回上手くいっても、こんなギャンブルをしていたらいずれ必ず破滅します。
…まぁ、それはもう何度も繰り返し自問自答しているポイントなので、いい加減しつこいですね。もうコール一点張りでエントリーしてしまったことは事実ですから、上手くいってくれることを祈りましょう」


ス「一応また前日比プラスで終えられたのは良かったけど、最後の萎び方からは不安しか感じない…。やべぇよやべぇよ……下がる気しかしないよ…」

 


(市場終了時のオプション板)

 

 

 

 


オ「本日は、やや久しぶりに、本命株・NYMXは、下がりましたね」

 


ス「よしよし、とにかく、このNYMXのコールを買い増すために危険なギャンブルに身を投じているんだからね、株価が下がって、コールも値下がりしてくれればありがたい限りなのだ。
   買い増し予定の来年満期のコールがもっと下がるように、株価はしばらく続落してくれて構わんよ」


オ「明後日満期のカバードコール売りは、ついに最小入札価格の0.05ドルでの注文を出されていたようですが、株価が下がったこともあり約定ならずでしたね」


ス「Message Boardによると、来週火曜日にニュースが来るらしいよ。ホンマかいな?!仮に本当だとして、なぜそれを掲示板で言う?そもそもそんなのインサイダーなんちゃらに抵触せんのかね…?!
   まぁともかく、今週はニュースはなさそうだから、明日も最低入札価格で売りに挑戦だね」


オ「さすがに残り1営業日では、アウトオブザマネーコールを売るのは厳しそうですが」


ス「そうね。まぁもうカバードコール売りはいいから、とりあえず買い増し予定のコールが安くなるように、株価は下がって欲しいな」


オ「買い増し予定の余力が増やせるかがまず第一ですね。NVDAのアップを願いましょう」


ス「やべぇよやべぇよ…」