スライム「…大好きなんだよ!」


オプーナ「とうとう突っ込んでしまわれましたか。せっかくこれまで我慢してきたのに、結局ギャンブル投資に身を投じられてしまったと」


ス「これまでそれなりの時間NVDAの株価を追ってきて、今こそがチャンスと思ったんだ。失敗しても後悔はしないよ」


オ「少しでも安全な投資になっているといいですが…。また簡単に振り返ってみましょう」


ス「ついに先週の終わりに95ドル台をつけていたNVDAですがね、今日はやはりというか、アップして始まっていたんだ」


オ「こちら市場スタートから5分ほど経った時点のNVDAオプション板(先週最後に目をつけていた、来週・第4金曜満期)の状況ですが、まだ慌しい開幕直後の状況が続いていると言いますか、特にスライムさんの目をつけているディープアウトオブザマネーのコールでは値付けも安定しておらず、BidとAskの差が大きく開いている状況ですね」

 


ス「まぁ落ち着くまで待とうとも思ったんだけど、そもそも満期まで時間があると、落ち着いてもこのぐらい離れた入札状況なのかもしれんね。

   しかし行使価格109ドルコールに目をやると、Ask 0.15とここだけまあまあ安い売り入札が入ってますからね、多分、本日を以ってNVDAは復活のターンに入ると見込んで、コール買いに飛びついてもいいんじゃなかろうかと思いまして、ここは思い切って買い注文を入れてもいいんじゃないかと」


オ「それから5分経って、コールの入札はあまり変わりませんが、株価はジワリと上がっていますね」

 


ス「これはもう、行くべきだ!…まぁ約定しないだろうけど、上の方のBid入札状況を見るとチャンスはあるかもしれんからね、注文を入れてみたよ」

 

 

オ「コール価格0.10ドルで160枚の買い注文ですね。残念ながら、即約定はしませんね。スライムさんの注文がBidとなったまま膠着状態です」

 


ス「まぁ、待ちましょう。
…と思ってたんですがね、それから5分かそこらで、株価はとうとう97ドルにまでアップしていたのです。


   これは、今日はもう確実に上がっていくに違いない…本格的に上がる前にコールを買っておくべきだ、コールは間違いなくすぐ上がる、間にあわなくなってもしらんぞーーっ!!……と、そう僕の(当たらない)直感が囁きかけてきたのです。
   先週、『もう今週満期のオプションは時間がなさ過ぎて危険だ、却下』と言っていましたがね、こうとなったら話は変わった。多分、今週はNVDAというか市場全体に春の風が吹く!!そうとなればやはり、今週満期の紙くず化寸前のコールに大賭けした方が見返りも大きいので、こっちの方がいいんじゃないかと…。


   今週満期のオプション板は…どれどれ…

 


…ふむふむ…ここはやはり200枚ぐらいドーンと買いたいからね、僕の現在の余力で200枚買えるのは、コール価格が0.08ドル以下の商品なんだ。そうすると…良さそうなのは、行使価格105ドルか106ドル辺り…。
…と、いざ注文を出そうとしたら、行使価格106ドルのBidが0.07ドルに上がっていたのでね、Bid 0.07のAsk 0.09ということで、まさにこれだ!と思えたので、先ほどの注文はサクッとキャンセルして、こいつに突撃です!」

 


オ「オプション200枚の購入で、手数料は47.12ドル、5000円以上とは結構な額であり、投入資金の実に3%近くも手数料で削られてしまうとは、それなりに大きいですね」


ス「しかし、ハズれたら手数料がどれだけ高かろうが何だろうが投入資金は全て紙くず化なのでどの道完全死亡、逆に当たればその程度の手数料なんてどうでもいいぐらいのリターンが待っているからね、手数料は大した問題じゃないんだ」

 


オ「さて、ついに極めて約定の確率の高いまともな注文を出されたスライムさんですが、やはり、注文後即約定しました。…が、全部は約定せず、部分約定です。注文中の青三角形と、購入ポジションを示す緑三角形が共存していますね」

 

 

ス「なぬっ?!せっかくなら全部約定して欲しいけどな…。履歴を見たら、まず146枚が約定してくれたようだね。
これだけ約定すれば十分だけど、残り54枚、いけるかな?」


オ「2, 3分後、株価が96ドル台に下がったのをきっかけに、無事に全て約定しましたね」

 

 

ス「む、僕の入札が消えたら、Bidは0.05のAskが0.08になってしまったか…。またちょっと早とちっちゃった感はあるけど、まぁいいでしょう。きっとNVDAは上がる!!」

 


オ「それからしばらくほぼ横ばいで、コール価格もダダ下がり、またまた『慌てなければもっと安く買えていたのに…』という案の定な状況になっていました」


ス「知ってた。
…と反省会を開こうとしたその刹那!!」


オ「…と煽るほどでもありませんが、午前11時30分少し前、株価はおもむろに伸び始め98ドル台に到達しており、Askには0.11ドルが入り、ようやく伸びてくれそうな兆しが見えますね。

 

 

   ご覧の通り直近取引価格 (Last) は0.07ドルなので、先ほど言った通り、買いエントリーをもう少し待っていれば0.07ドルでの購入も余裕だったわけですが…」


ス「そんな過ぎたことはどうでもいい。今はもうコールを売る立場だからね、Askの上昇もハッキリ言ってどうでもいい、注目すべきはBid(=購入希望・最高提示価格)だ。もうちょい伸びてくれんもんかね…?」

 


オ「お昼になりました。正午少し過ぎ、株価は98ドル台後半・前営業日比+3%超えで、購入済のコールのBid-Askは0.09-0.10と、ついにBidが購入価格よりも高くなりましたね」

 


ス「よし来た!0.08ドルで買ったものが、今なら確実に0.09ドルで売れる…。今この時点で売るだけで、8円で買ったものが9円で売れるわけですから、なんとわずか2時間程度で+12.5%の利益ですよ!!さすがNVDA!そこにシビれる!あこがれるゥ!」


オ「無事上がってくれましたが、満期までは本当に時間がないため、少しでも伸び悩めば一瞬で大幅下落するのがお持ちのボロコールです。
   これまで何度も『引っ張ってはいけない』と反省されてきたわけですが、利益が出ている内に、速やかに清算しないんですかナ?」


ス「むむむーむ。+12.5%とはいえ、さすがに1段階上がっただけではちょっと寂しい…。手数料も高いから、往復手数料マイナスで実質+6%程度の純益に甘んじてしまうわけだしね。
   市場全体も今日は非常に景気が良さそうだし、もうちょい粘ってもいいでしょう…!そうだな、0.12ドルで売れる状況、つまり+50%の粗利益に今日中に達したら、さすがに売るとしましょうか」

 


オ「…午後1時45分頃、Bid 0.12に、早速なったようですが」

 

 

ス「な、なんだってーーー!!」


オ「さぁ、宣言通り、速やかに利益確定の売却をして下さい」


ス「…しかし、Bidには7枚しか入っていませんから、保有中の200枚全部売れないかもしれない…。中途半端にホンの少しだけ約定して、たっかいオプション取引初乗り手数料だけ取られて全然売れませんでした…では敵わんからね、ここは……もうちょい様子見るべきだ…」


オ「…はぁ(クソデカため息)。いざ上がったら欲が出てきてズルズル引っ張る…クソザコ投資家の鑑ですね。
…午後2時になり、入札価格は1段階下がってしまいましたよ。欲張った罰ですね」

 


ス「ぐぬぬ…。確かに、これまでイヤと言う程、引っ張りすぎてあえなく死亡という経験をしてきた…。ハッキリ言って、NVDAはまだまだ上がる気がするけど、ちょっと欲張って満期まで時間のなさすぎるコールを買ってしまったのも確かだと言える…。
   ここは、今一度上がりを見せてくれたら、今度こそ速やかに売り払いましょうか」


オ「その『今一度』は来てくれるのでしょうか…。


…それから20分経過しました。久しぶりにスライムさんの願いが通じたのか、NVDA株価は回復を見せ、とうとう99ドル台に到達していますが、残念ながら保有中コールは動いてくれませんね」

 


ス「何でや!まぁ、このまま再度の株価上昇傾向が続けば、コールもきっと連動して上がってくれるでしょう。正座して待とう」


オ「あくまでも0.12ドルでの売却を目指されるのですね。


…さて、午後2時27分45秒、株価は特に伸びていませんが、突然BidとAskがそれぞれ1段階上がってくれましたよ。Bidには0.12、つまり確定で0.12ドルで売却できる状況に復帰しました」

 


ス「…もうちょい!もうちょいBidにまともな枚数が入るまで、どうかあとホンの少しだけ粘らせてクレメンス!」


オ「…色々言いましたが、別にこれは誰かのためにやっているわけじゃなく、スライムさん自身の投資なんですから、好きなようにすれば良いでしょう。粘って失敗してしまったらそれも経験・自己責任、ただそれだけのお話です」


ス「あぁっーーっ!!

 


…気付いたら、ついにBidが0.13になっていたッ!!」


オ「それは良かったじゃないですか。今回ばかりは、スライムさんの粘り勝ちですね。さぁ、利益を確定させましょう」


ス「…とこえ」


オ「えっ?」


ス「もう一声ッッ!売却目標価格は、たった今、0.14ドルになった!!」


オ「ズコーッ!!スライムさんがここまで強欲な壺だったとは…。私は、絶対に今すぐ利確すべきだと思いますが、もう好きになさって下さい…」


ス「まぁでもやっぱり、今日中には売却しようと思うよ。もうあまりにも満期まで時間がないからね、さすがに日をまたいで粘るのは危険すぎる。こうなると、ちょっと割高でも、来週満期のを買っておいた方が良かったかも分からんね」

 


オ「時刻は市場終了まで残り40分、午後3時20分となりました。何と珍しいことか、スライムさんの待ちアクションはまたしても功を奏し、とうとうBidが0.14ドルとなりましたよ。どうされるおつもりですかナ?」

 

ス「キエェェーーッッ!や~りぃっ!!

 


 

…来ましたね、待った甲斐があった。ほな、Bidに入ってる枚数はちょっと頼りないけど、少なくとも保有している一部でもいいから、ここら辺でいい加減利確しましょうか。
…でも、明日も絶対また株価は上がり続ける気がするんだけどな…。しかし、そうなる保証なんてどこにもないからね、欲張りすぎちゃいけない…」

 


オ「注文後、もちろん一部は即約定しましたが、Bidに入っていた枚数プラスαの、わずか19枚約定した時点で、Bid 0.13、Askが0.14の均衡状態になってしまいました。さらなる約定には、株価が今一度少しアップしてくれることに期待する他ない状況ですね」

 


ス「むむ…。たった19枚か…。ま、残り30分ぐらいあるから、じっくり待ちましょう。そもそももう手数料初乗り運賃が取られてしまったから、注文の修正もしたくないんで、見守る他ないしね」

 


オ「しばらく約定せずで、途中さらに10枚約定したりもしていましたが、これは今日はダメかな、と諦めかけたその時、既に残り10分を切っていましたが、無事に全200枚が約定してくれたようです。購入ポジションを示す緑三角形が消失しました。

 

 

…本日の取引履歴は、1つのコールを200枚買って売ったのみですが、多くの取引相手と注文を約定させていたようで、随分長い感じですね」

 


ス「よかよか。これで、今日投入した1650ドルが、わずか数時間程度で2750ドルになって返ってきたってことで、これはハッキリ言って結構スゴいんちゃいます?」


オ「素晴らしいですね。そういえば、未だ緑三角形が表示されている、12枚保有中の行使価格120ドルコールはもう放置状態ですが、こちらは残念ながら紙くず化がほぼ確定したも同然かもしれませんね」


ス「まぁこれはしゃあない。朝一では確かBidに0.02ぐらい入ってた気もするんだけどね。まぁ、もし明日また値段がついていたら、売り払おう」

 


オ「せっかく久々にギャンブル投資に成功し、余力が増えたので、これを大切に次の投資に臨みたいですね」


ス「今日の取引は結構良かったけど、しかし正直、僕の望んでいるのはこんなレベルじゃないんだ。もっと大きく当てて、晴れて本命株・NYMXのコールを買い増ししたいね」


オ「しかし、今日の成功も、それなりに分の良いギャンブルではあったかもしれませんが、究極的には『偶然運が良かっただけ』とも言えます。
   調子に乗ってあまり危険を冒すとまたあっさり死亡しますから、十分注意して、慌てず焦らずに臨みましょう」


ス「明日、NVDAが伸びていなかったら、来週満期のコール買いに、またエントリーしたいけどな…」


(市場終了時のオプション板・今週満期と来週満期)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オ「本日もNYMXにはニュースは来ず、平常運転でした」

 


ス「これまでより1段階下げて0.10ドルのカバードコール売り注文を出していたんだけど、約定ならずだったね。
…って、朝注文を入れてから一切オプション板は見ていなかったけど、Bidに0.05ドルが入ってたのか!0.05ドルで100枚売れば、それでも500ドルの臨時収入…。この調子だと金曜日までニュースはなさそうだから、Bidにぶつけてもよかったかもしれんね」


オ「まぁ、ひょっとしたらニュースが来るかもしれませんし、無理に売ることもないでしょう。そもそもBidには4枚しか注文が入っていませんから、100枚売れる保証はありませんしね」


ス「ま、慌てないことが肝心、って所か。また明日以降、様子を見てどうするかは考えましょう」