スライム「だが当たればデカい…だがだがしかし、討ち死にする可能性も本当にデカい…。


…う~むそうだな、当たれば利益10倍は堅い、そして当たる確率は控え目に見て15%ぐらい、つまり期待値は10 x 0.15=1.5……1.5倍か!イケるやん!!」


オプーナ「何ですかそのガバガバ計算は…。どうせ『逝けたやん…』になるのがオチですよ。一発大勝負のギャンブル投資は、私は絶対に推奨しません」


ス「まぁ先週辺りから、NVDA復活にドカンと賭けようかどうしようか迷い続けて、何度か実際に注文を出した感じでエントリーの一歩手前まで行ってましたが、もし取引成立していたら現状ほぼ完全に死亡していましたからね、そうそう上手くは行かないことは先刻承知済みです」


オ「そのNVDAは、本日も全く冴えないマイナススタートでした」


ス「ん?何か変だぞ?株価が一切更新されない…」(カチカチ)


オ「おかしいですね。他の銘柄は問題ないようですが、NVDAだけ、株価が全く更新されませんね。
   こちらは午前10時もとうに過ぎた頃のオプション板、右上のVolume(出来高)を見ていただければ明らかですが、言うまでもなくNVDAは既にミリオン(100万株)以上の取引がなされているのに、662 kから一向に動きませんね。株価も止まったままです」

 


ス「ログアウト→再ログインしても直らんね。まぁ、オプション価格はちゃんと更新されているから良しとしようか。

…しかし、とうとう行使価格110ドルコールのAskが0.05ドル!!…これはもう本当に心から全力で突撃したい、しかし、昨日最後に考えた通り、来週満期オプションは残すところ実質あと4営業日かそこら…。さすがにちょいとばかし危険すぎますね。さしものギャンブルクソ野郎の僕でも、これはもうやめた方がいい気しかしないぞ…」


オ「それがいいでしょう。大当たりで、来週NVDAが月曜から即大復活してくれればリターンは信じられないぐらいもの凄く大きくなるでしょうが、あまりにも危険すぎます」


ス「そうだね。じゃあ、さらに満期を1週間延ばして、第4金曜満期のコールはどうだ?

 


…うーん、やっぱり、数セントのAskになっている商品は一切ナシ…。むむ、しかし、行使価格108ドルで、Bid 0.10のAsk 0.17か。そこより下は、ダメ元のふざけたAskしか入っていないけど、普通に考えれば、行使価格108ドルのコールより低い価格で買えるはずだから、その辺なら0.1ドル未満での購入も不可能じゃなかったりしないかな…?」


オ「せっかくなので理論値を計算してみましょう。以前も見たオプション取引所・CBOE公式の計算機ですね」


ス「CBOEのOptions Calculator (http://www.cboe.com/trading-tools/calculators) に早速アクセスだ!


   銘柄にNVDA、満期は第4金曜、そして行使価格は…そうだな、110ドルにしよう。株価とVolatility%を大体上の画像のと近い値を入れて、と…。どうだ?!」

 

 


オ「あくまで昨日の株価を基にした推定理論値であり、完全に正確なものではありませんが、理論上の価格としては、このコールは0.1280ドルと出ましたね」


ス「ほんの少し株価やボラをいじったら、0.1ドル未満になったりもしたから、ちょっと株価が動けば0.09ドルでの約定、いけるかもしらんね。
…よし、多分約定しないだろうけど、ひょっとしたらするかもしれないから、また注文を出しておこう。NVDA・4月第4金曜満期・行使価格110ドルコールを0.09ドルで、180枚の買い注文だ!」

 


オ「注文中を示す青三角形が出ましたが、この時点での実際の株価は理論値の計算で使ったよりも高くなっていたこともあり、約定する気配はありません。気長に待ちましょう」

 


ス「一向に株価が更新されないバグは直らんな。まぁいいや、待ちましょう」


オ「しかし、結局NVDAの復活に賭けるだけのコール一点張りなんですね」


ス「2週間あれば、きっとNVDAは復活する!…とは思うが、正直NVDAにこだわり過ぎず、他にも目を向けるべきではあるかもしれんね。
   ちょうど株価が動かないバグのせいでイマイチNVDA板を見ていても意味がない気がしたから、別の銘柄に目を向けてみたんです。その中で、ズバリ、こないだ決算が良くて上がっていたはずのFDX (FedEx) が、最近の市場の重苦しさに引きずられてか、結構下がっていたのが目に付いたんだ」


オ「ついこないだまで195ドルも超え、ついに大台200ドル超えなるか、と思えそうな感じでしたが、ここ数日で急落しています」

 


ス「以前決算ギャンブルで爆上げに賭けて儚く散りましたがね、僕は、物流世界王者のFedExが落ち続けるようなことは絶対に無いと思うんだ。3か月チャートを見ても、185ドルを割ったり割りそうになったりしたら、急激に回復しているでしょう?これは…NVDAよりいいチャンスなんじゃないか…??」


オ「第4金曜満期のオプション板はこんな感じですね」

 


ス「悪かぁないね…。しかし、数セントの激安価格でコールを買うには…行使価格200ドル以上じゃないと難しそうか…。さすがのFDXでも、2週間で200ドルは遠すぎる気がするというか、若干危なくはあるか…?」


オ「その、超爆益を夢見て、紙くず化寸前のボロコール大量買いにしか目が行かないバカみたいなギャンブラースタイルは、そろそろ考え直した方がいいように思えますが」


ス「まぁそうなんだけどね。でも、大した余力でもないですし、本命株・NYMXの新ニュースの前に一気に買い増しするための資金が欲しいという状況ですから、安全な商品で悠長に構えている暇はないのです」


オ「そういうゆとり・余裕のない精神状況で、上手いこと勝利をつかめることなど決してないということは、既に何度も経験されてきたはずですが…。まぁいいでしょう、何度も言っている通り、これはスライムさん自身の投資なので、失敗しても自己責任、反面教師としての利用価値はあるとは言えそうですからね」


ス「ともかく、FDXはすっげぇイケる気がするんだけど、よく考えたら我らがNVDAも、株価2ケタになったら割とすぐ急回復をしてきたのがこれまでの歴史であったんだった」

 


オ「ビジネスの堅さとしてはFDXの圧勝で、FDXの株価の方がNVDAよりも遥かに安定しているでしょうが、その事実というか誰でも思う予想は、オプション価格・IVの低さとして如実に表れている感じですね」


ス「まぁ冷静に考えたらIVの低いFDXの方がお買い得とも言えるんだけどね、株価との兼ね合いからの、コール価格の絶対値から考えて、やはりNVDAの反発賭けが今の僕にはベストかな…?さっき出しておいた注文はどうなり申した?」


オ「午後1時になろうかという所です。ログアウトして、しばらく長いこと待ってから再ログインしたら、株価&出来高表示のバグは直りました。
   とりあえず約定はしていませんが、注文中のコール、直近取引価格はスライムさんの出した0.09ドルのわずか1段階上、0.10ドルとなっていますね。ひょっとすると、さらに株価が下がればスライムさんの注文も約定するかもしれませんよ」

 


ス「何と!ま、でもAskは0.16と遠いし、そう言ってて結局約定しない気しかしませんが、慌てるこたぁないね。


…と思ったけど、よく見たらこれ、下手したら行使価格108ドルとかでも0.09ドルでの購入いけそうなんちゃう?株価も微妙に下がってきてる感じだし、結局何やねんって感じだけど、何かこの行使価格110ドルコールは焦って購入を待つもんでもない気がするな、キャンセルしたろ」


オ「いざ約定が近くなったら急にやっぱや~めた、とは、本当に何やねんって感じですね」


ス「とりあえず先ほどの注文はキャンセルして、また様子見だ。上がってからじゃ遅い気もするけど、闇雲に上がる前に突っ込んでも死ぬだけなのはもう何度も経験してきたからね。今日無理に約定させずとも、特に明日は市場がお休みでかなり空白日が続くから、もう来週満期のは諦めたことだし、週明け様子見てから考えるのでも十分でしょう」


オ「すっかり傍観モードですね。しかし、焦って取引に急いでもいいことがないのは、それはもう絶対の真理ですから、それがいいでしょう」


ス「焦るなかれ。焦り過ぎれば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。ダー」

 


オ「午後3時を回り、残り1時間を切りました。株価は相変わらず冴えませんが、コール価格にあまり動きはないようですね」

 


ス「まだ満期までそれなりに時間があるもんで、買いたい人も売りたい人もそこまで切羽詰っていないからか、どの商品もBidとAskの開きが大きく、素人には注文の目安がなくて分かりづらいね。来週満期のみたいに、最小値、0.01ドルの差しかなかったら、買いたい時はAskにぶつければいいだけで、実に分かりやすいんだけどね」


オ「もちろんどうしても買いたければ、BidとAskの間の注文を入れて、約定しなかったら徐々に高い価格に吊り上げていけばその内約定するでしょうが、こういう開きのある状況では、若干自分に不利な条件を提示しないと約定が難しいのは確かかもしれませんね」


ス「まぁ自分に不利な条件でも、思った方向に株価が動いてくれさえすればそんなのどうでもいいぐらいのリターンにはなるわけだけど、僕の狙ってるような低価格ボロコールの場合、微妙な価格の違いが最終利益率に大きく関わってくるからね、あまり難しい場面で、考えなしに勢い余って注文に乗り出さない方がいいとも言える」

 


オ「30分ほど経過し、午後3時半になりました。とうとうNVDAは95ドル台突入です」

 


ス「むむーん。さすがに95ドル行ったら、すぐ反発しそうなもんだけどな…。現物株を買うのなら、僕ならNVDAが95ドル台だったらすぐにでも買いたいと思うだろうし。…しかし、そう思うのはまさに素人で、さらにもう一段階下がるか…?いやでもだってNVDAだぜ?もう株価2ケタの株じゃないだろ…?多分多くの人が同じように考えているだろうから、いい加減買いが殺到してすぐに100ドル復帰するのではなかろうか…。でも機関はその裏をかいて…ぶつぶつ…」


オ「どれだけ悩んでも、答は出ませんね」


ス「ま、せっかくだから、午前中出していた注文を踏襲する形で、行使価格110ドルコールに、今度は0.08ドルの注文をぶつけてみよう。それより低い行使価格は、行けそうかなと思ったけど、現状難しそうだしね」

 

 


オ「今度は200枚の買い注文ですね。すぐには約定しませんでしたが、残り30分、どうなるか様子を見ましょう…」

 

 

~あっさり午後4時~


オ「無事今週の市場が終了しました。NVDAは、あれからもさらに下がりに下がりましたが、注文を出したコールは、惜しくも約定ならずでしたね」

 


ス「まぁ別に惜しかぁないけどね。参考までに、来週満期の方のオプションがどうなったのかも見ておこう。もうさすがにこっちには手を出しはしないけどね」

 


オ「そういえばスライムさんは来週満期・行使価格120ドルコールを12枚お持ちじゃないですか」


ス「まぁこれはもう、前も言った通り、いわば急騰へのヘッジですよ。このポジションがあったおかげで、新たに入金した余力でコールに飛びつかずに済んだんだ。来週まだ値が付いてたら売るかもしれないけど、紙くず化しても十分役割は果たしてくれたと言えるからね、ありがたく感謝しよう」


オ「逆向きの保険として、コールを買いたいというハヤる気持ちを抑えてくれるのに役立ったわけですね。
   それなりの資金を注ぎ込んだものでしたが、そう思って納得できるのなら、それに越したことはありませんね」


ス「ともかく来週だね。来週は中途半端な休日もないし、そろそろマジでいい加減NVDAは上がる気がするから、多分コールを買うよ!本命株・NYMXのニュースが来ちゃわない内にね!」


オ「来週を楽しみに待ちましょう」

 


【本日の最注目銘柄】


ス「本日も、大して何もなし。今日は市場開始前に2大銀行が決算報告を行っていたから、話題潰しにそれだけ見ておこうか」


オ「JPM (JPMorgan Chase) と、WFC (Wells Fargo) ですね。

 

 

 

 

 


…両社は実に対照的で、良決算のJPMに残念なWFCと明暗分かれたようですが……と、市場開始直後はそう思っていたものの、JPMもお昼頃から一気に下落し、終わってみれば前日比マイナスに落ちてしまっていますね」


ス「銀行には厳しい市場気配なんでしょうかね」


オ「ちなみに似たような企業であるC (Citigroup) も同じく決算報告を行っていましたが、こちらもJPモルガンとほぼ全く同じ値動きをしてましたね。市場開始後すぐは上がったものの、最後は息切れでマイナスになっていました」


ス「決算後にこの程度の平凡な値動きだと、ボラだけ失われてコールもプットも共倒れかと思いきや、プットは一応前日比プラスになっているものもあるね。
   しかし、ストラドルで両建てしていたら死亡していたレベル程度だし、まぁ、市場が驚くほどの下がりでもなかった、って感じかな。そもそも元々決算前もあんまりデタラメにIVが高かった訳でもないようだし、通常営業の銀行株、って所かね」


オ「平時はそれなりに安定しているのが銀行の強みかもしれませんね」

 

 

 

 

 


オ「本日は本命株・NYMXはまたそれなりに上がりを見せるターンだったようですが、市場が始まってからまた出しておいた来週満期・行使価格5ドルコールの、コール価格0.15ドルでの100枚カバードコール売りは約定ならずでした」

 


ス「前日比マイナススタートから、結構一気に伸びるシーンが2回もあったから、上昇ボラが大きくなった所での約定もあるかもと思ったけど、無理だったか。
…まぁ残り時間的に、さすがにもう0.15ドルで売るのは、相当株価が5ドルに近付きでもしない限り厳しいかな?」


オ「来週の動き次第ですね」


ス「5月満期までには新ニュースが来る可能性が高いから、カバードコール売りに挑戦できるのはこの4月満期が最後だな。まぁ、売れたらラッキー、程度で、最後まで注文を出し続けるとしよう」


オ「連休を挟み4月も早後半戦、心地よい春の風と共に、上手い取引ができるといいですね」