オプーナ「おや、以前スライムさんは、『“~しておくべき○つのこと” “~してはいけない×つの理由”系のタイトルの記事のつまらなさは異常』などとおっしゃっていたのに、ご自身で使うとは、人は変わるものなんですね」


スライム「変わるわけないでしょう。本日は特に話題もなかったので、ニュースを見ていたら相変わらずそれ系のタイトルのヘッドラインが目に付いたので、どれだけつまらんのか見ておこうと思ったまでですよ。ニュース記事のタイトルのそのまま流用です」


オ「なるほど。午前中、Motley Foolから流れていた記事ですね」


ス「タイトルだけならスルーしただろうけど、僕はFoolの記事は好きなことが多いからね。ひょっとしたら面白い記事かもしれないし、まぁ見ておきましょうか」

 

 

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NVDA株を購入する前に考えておくべき3つのこと
(https://www.fool.com/investing/2017/04/10/3-things-to-think-about-before-buying-nvidia-stock.aspx)


~NVDAはホットなセクターのホットな株だが、このチップメーカー株を買う前に、少し立ち止まって考えておいた方がいいよ~


NVDA (NVIDIA) ポートフォリオの深みと幅広さは、INTC(インテル)やAMD (Advanced Micro Devices) などのライバルに対し、メインのGPU分野だけでなく、そのチップが人工知能、クラウド、さらには自動運転車での急速な採用を享受しているという点でも、大きな競争上の優位性を与えている。


その普及度の高さから、今回、投資家がNVDA株を購入する前に考えておいた方が良いことを重点的に、Motley Foolの3人のトップ寄稿者に尋ねてみた。価格、競争性、そしてその潜在的価値を過小評価することが、なぜあなたが騙されてしまうことにつながるのかということを知る上で考慮に入れる3つの点がある、読んでみよう。


高価な株
Tim Green(高い株価): グラフィックチップの開発者であるNVDA以上に流行りの言葉だらけの企業はないだろう。VR(仮想現実)?深層学習?AI(人工知能)?自動運転車?これらは全て、近年急成長しているコアとなるゲーム事業に加えて、NVDAの良い状況というものを象徴している。しかし、株価は現在非常に高いので、物事が悪くなる余地はあまりないようだ。


NVDAの時価総額は現在約600億ドルで、売上高の8.7倍、利益の36倍である。公平のために言うと、NVDAの収益と利益は昨年爆発したが、その成長は主にゲームによるものであった。今年発売の高性能Vegaグラフィックカードを用意しているAMDとの競争により、2017年はより活気がなくなる可能性が高いと思われる。


NVDAの成長チャンスは広大だが、それはあくまでただの――チャンスなのだ。投資家が、そのチャンスが現実に変わることを前提とした価格を支払い始めたら、完全な成功が少しでも欠ければ、株にとって問題となる。NVDAの自動運転ソリューションは標準になるのだろうか?…多分ね。グラフィックカードは深層学習ワークロードを加速させる上での主力となり続けるだろうか?…なるかもね。最高のシナリオでは、NVDAは将来的に遥かに価値のあるものになる可能性はあるかもしれない。しかし、投資家にとってまずい結果につながるシナリオも、沢山あるのだ。それは、飛びつく前に考えておくべきことなのである。


妨害勢力の増大
Rich Duprey(競合他社の脅威): NVDAは、支配中のゲーム市場だけでなく、IoT(モノのインターネット)、VR、AI、機械学習、自動運転市場など、手広く沢山の事業にも手を出している。これは、INTCやAMDといった従来のライバルに直面するだけでなく、QCOM (Qualcomm)、ARM、そして恐らく独自のTPU(Tensor Processing Unit;深層学習専用プロセッサ)を構築したGoogleのような他の企業との間にも睨み合いが広がるであろうことを意味する。


さらに、既存のライバルは、NVDAの上昇力に脅威を感じ、一同に集まってNVDAを妨害する方法を模索する可能性がある。3月末にINTCとNVDAとの提携が終了して以来、INTCとAMDが、GPU技術のライセンス契約を締結するのではないかという消えない噂が続いている。NVDAが他の分野に深く浸透するにつれて、新たな技術をあまりにも支配することに対する妨害を目指して、他社の提携が生み出されるかもしれない。


NVDAは明らかにこれらの分野の大部分でトップランナーであり、今後しばらくも間違いなくそうであろうが、投資家がそういった支配的な特性を持つ株式に投資することを検討している場合、常にそのリーダーを倒そうとしている者が存在することを思い出し、またその王座の挑戦者が誰であるのかを検討することは良いことである。NVDAは現在王者であるが、近い将来、何者かが奪取者の役割を果たそうとするかもしれない。


勝ち続ける勝者は?
Steve Symington(NVDAを過小評価するな): 今回議論で選ばれたトピックというのは、NVDAの購入の決断にまつわる注意をほのめかすというものだね。しかし、過去数年間で株価が爆上げしてきたことの理由の一部には、ウォールストリートがNVDAの潜在的な可能性を根本的に過小評価していたことにある、ということを思い出して欲しい。だから、買うかどうかを検討している時には、株価のさらなる上昇を排除しない方が良いのだ。


例えば、去る11月、NVDAの株価は、2017年度第3四半期の決算がトップライン(売上高)とボトムライン(純利益)の両方で、アナリストの予想を絶対的にぶち破ったことで、1日でほぼ30%上昇した。ウォールストリートがモデルを再調整したのだから、NVDA株がより高い倍率で取引される価値があるのは当然のことであった。


しかし、より最近の2月には、NVDAが第4四半期の指針を大幅に上回った―収益は前年比​​55%増の21億7000万ドル、1株当り純利益は約3倍近くの0.99ドルとなった―のに、株価は下落した。だが投資家は、NVDAの主力GPU技術と深層学習プラットフォームの両方が、複数の高成長、初期段階の産業を撹乱させる上で中心的役割を果たすことを忘れているようである。そしてその結果自身が、それを物語っているのである。NVDAは5つの報告された事業プラットフォームの内、4つで2桁パーセントの成長率を達成したのだ。これには、ゲーム(66%増の、13億4800万ドル)、データセンター(205%増の、2億9600万ドル)、自動車(38%増の、1億2800万ドル)、そして専門的視覚技術(11%増の、2億2500万ドル)などが含まれている。


何よりも、最近の小休止は、NVDAの信じられないほどの上昇を念頭に置いた副産物ではないかと思われる。しかし、株価が今年の予想利益の30倍―これはNVDAの大規模な成長を考慮して、合理的なプレミアムである―以下で取引されていることは注目に値する。NVDAはコアであるゲームと、小規模な分野の両方を育成し続けているため、私は、忍耐強い長期株主に、市場平均を上回るリターンを引き続きもたらし続けてくれる力がNVDAにはあるということを、過小評価することはないであろう。

 

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ス「はい、というわけでね、クソみたいな内容でしたね。3人とも、語られ尽くしたあまりにも浅すぎる意見で、こんなのを今さら『買う前に考えておくべき3つのこと』と銘打って記事を配信って、プロの記者として恥ずかしくないの?…としか感じませんでしたね」


オ「相変わらず辛辣ですね。内容は基本事象の確認&今後の推論で、決定的なものではなかったかもしれませんが、間違った意見ではないでしょう。むしろ決め付けに過ぎないあたり、投資アドバイスとして良心的であるとも言えるように思えますが」


ス「まぁ毒にも薬にもならない、スペースを埋めるためだけの、記事のための記事という気もしますがね」


オ「『お前が言うな』のブーメランがグッサリと刺さりそうですが」


ス「僕はいいんだよ、自分のために書いているだけの単なるブログなんだから。でも彼らはプロのニュース記者なんだ、それを生業としているのならば、プロとしての矜持を見せていただきたい…!


…とまぁ、そもそも不確定な未来を予想しなければいけないというスタイル上、投資情報が大して参考にならないのは分かりきっていたことかもしれないね。意味のある投資情報記事など土台無理な話だから、記者のことはあまり責めたりせず、しかしもちろん記事の内容もあまり参考にはせず、実際の市場の動きを見ておくとしよう」


オ「本日は、前日比マイナススタートから直後にプラスへ、しかしその後即ズルズル下がり続けるという、最近NVDAや他の銘柄でもよく見るようなパターンでした」


ス「金曜日、コールに妙に高い値が付いていたから上がるかと思ったけど、やはり全然だったね。

…よく考えたら、以前、SRPTで、ずーーっと長期間、プットに信じられないぐらい高い値が付き続けていて、『プットに異様な高値が付いている…暴落が来るんじゃないか?』とか思っていたことがあったけど、最終的に薬が承認されて暴落どころか株価は爆上げしたということがあったからね、市場の声というか板の値付け・厚みなんて全く市場予測に役立たない、ってことは既に学んでいたんだった」

 


オ「こちら、市場開始後45分ほど経過して午前10時15分、とうとう98ドル台も頻繁に付き始めている感じです」

 


ス「今日はさすがにコールも下がっているね。しかし、僕はできればコールをこれ以上ないレベルの極安価格・0.04ドル以下で買いたいからね、もう一声だな」

 


オ「午前10時30分を回り、株価はあまり下がっていないものの、狙っている行使価格120ドルコール(12枚購入済み; 買いポジションを示す緑三角形付き)は、Bid 0.04のAsk 0.05と、買い・売り希望入札価格の差が最小値となっています。買いたいならAskに直接ぶつけるしかないということで、注文を出す上で分かりやすい形ですね」

 

 

ス「あともう一声で、Askが0.04になってくれればいいんだけどな」


オ「1つ下の行使価格125ドルコールは、Askが0.03になっていますが」


ス「行使価格が5ドルも違うからねぇ…。さすがにちょっと遠すぎるから、125ドルコールは手を出したくないな」

 


オ「午前11時になりました。株価はマイナス2%超で98ドル台前半とますます下がっていますが、コール価格への影響はあまりありませんね」

 


ス「ふーむ…」

 


オ「お昼も過ぎ、午後1時も少し回りました。そのままほとんど動きはありません」

 

 

ス「ふむ。よく見たら、行使価格120ドルは、流通量が多くて注目されているからか、これより(画像上は)上にある、より安い行使価格のコールよりも微妙に割高になっているんだね」


オ「Bid-Askからも明らかですが、オプションの割高さを示すIVは、行使価格120ドルでは、上にある安い行使価格よりも確かに高くなっていますね」


ス「僕はこのコールを保有中だからこの行使価格120ドルにこだわっていたけど、よく考えたら12枚なんて今さらどうでもいいんだ。これより安く買える、あるいは同じ値段を払ってより安い行使価格のを買えるならば、その方が断然いいじゃないか!

   以前見た通り、キリのいい数字ではない行使価格だとOpen Interest(発行済オプション枚数、建玉)や出来高が小さくなるけど、NVDAほど盛んに取引されている銘柄であればハッキリ言って全く問題ない……よっしゃ、0.04ドルでの買い注文を、現在Bidが0.03になっている、行使価格118ドルコールにぶつけるぞ!」

 

 


オ「400枚の買い注文ですね。この行使価格118ドルコールの先ほどまでのBidは0.03ドルでしたから、スライムさんの注文がBidとなりました。

 


…しかし、Askとも離れていますし、さすがに約定はしませんね」


ス「約定しなかったら、まぁしなくてもいいんだ。結局NVDAの状況はすこぶる悪いまんまなわけだし、急いでコールを買うこともないと思うからね。


…そもそもよく考えたら、来週満期にこだわる意味もないんだ。さらに1週間延ばして、第4金曜満期のオプションがどうなってるか見といたろ」

 


オ「やはり月1オプションの満期である第3金曜と比較して取引量が低いからか、ディープアウトオブザマネーのコールには軒並みBidが入っておらず、やや判断が難しいですが、入っているAskから考えても、言うまでもなく価格は全体的に遥かに高いですね」


ス「数セントレベルで買えそうなコールは、この満期のコールにはまだ存在しない感じだね。1週間の違いでこんなに変わってくるものなのか。まぁ、やっぱり、まだ時間はあるから、しばらくは第3金曜日のコールを狙おう」

 


オ「午後3時半になりました。株価はくすぶり続けていますが、コール価格は粘っており、先ほどの注文は約定せずのままです」

 


ス「…ま、いいでしょう。直感ではこの辺がNVDAの最近の底で、そろそろ上がりそうだけどな、って気がするけど、僕がそう思うということは、まだ少し下がるかもしれないからね。じっくり機を窺おう」

 


オ「市場が終わりました。実は、残り30分を切って、株価はさらに下がり楽に97ドル台に突入するなど、ひょっとすると約定もあるか、と思われたのですが、結局本日は約定ならずでしたね」

 


ス「最後の最後に更新されちゃいましたがね、行使価格120ドルコール、なんと0.02ドルで約定されてましたよ!画像に示した通り約定履歴を開いてみたら、3枚取引成立してたみたいだね。でもまぁ、ずっとBidは0.04ドルだった気がするし、そういう一瞬の虚を衝いたようなお得価格で何百枚も大量に約定はできないだろうから、気にしない方がいいかな」


オ「大きく買うには、少なくともBidより大きい価格の提示をしなければ難しいでしょうね。また明日以降の値動きを見て考えましょう」

 


【本日の最注目銘柄】


ス「今日も特に目ぼしい銘柄はなかったけど、ワースト値下がり率にはそんなにボロ安価格ではない株価のバイオが来ていたね」


オ「OMED (OncoMed Pharmaceuticals, Inc.) ですね。臨床試験に失敗し、ライセンスに関しても放棄された、というダブルパンチがあったようなヘッドラインが目に付きました」

 

 


ス「これは残念だね。実際僕は本命株・NYMXはもうグッドニュースが来て爆上げを待つばかりだと思い込んでいるけど、何が起こるか分からないのがバイオであり市場だからね、油断しちゃいけないということだな」


オ「余裕が出来たら、しっかりプットを購入してヘッジポジションを取るようにしましょう」

 

 

 

 

 

オ「本日NYMXは、反発でそれなりに戻りました」

 


ス「下がり続けないのはいいサイン…しかしコールを買い増すためにはちょっと下がって欲しくもあるんだけどな、という感じだね」


オ「いつ下落してもいいように、早めに余力が増やせるといいですね」

 

ス「…おやおや、来週満期のコール、行使価格5ドルにBidが入ってるね!…来週程度なら…さすがに5ドルは超えない気がする…。…ぐっ、カバードコール売りをして、小銭を稼ぎたい所だが、ひょっとして万一来週中にニュースが来て株価が爆上げしてしまったら、悔やんでも悔やみきれないから、やめた方がいいか…」

 

オ「難しい所ですね。こちらも明日以降の値動きを見て、じっくり考えましょう」