スライム「市場にその気がなければ、大幅な高騰は10日後20日後ということもあり得る……ということ…!」


オプーナ「ボロコールの大量購入を目論んでいらっしゃるスライムさんとしては、コールの満期までに株価が大きく上がってくれなくてはいけないので、速やかに上がってくれなければマズいという形ですね」


ス「10日で来てくれればまぁOKかもしれないけど、やっぱり、追加購入予定である、既にチョロッと保有中のコールはもはや紙くず化直前ですから、購入後即大上がりしてくれないと手遅れになる可能性もあるからね」


オ「一度下落してしまうと、時間的価値もガンガン削られていく状況ですし、まともな価格を取り戻すには相当の大爆上げがないと厳しくなる、という感じですね。
   何度も言いますが、私は、そんな危険なギャンブル取引は絶対にやめた方がいいと思いますよ」


ス「そうかもしれない。しかし、本命株・NYMXの上がりが目前と迫った今、最後の本命株買い増しチャンスを逃さぬよう、大きく勝負に出るのも悪くはない気がする!」


オ「私は推奨しませんよ。これまでひたすらギャンブル的なオプション取引で負け続けて、何故『最後のチャンス、今回こそは勝てる!』と思うのか…コレガワカラナイ」


ス「まぁ所詮大した額でもないから、ゲームで遊ぶようなもんですよ。本命株が本当に大当たりして大きな資金が生まれたら、その時はもっとまともな取引に切り替えていく」


オ「バクチに脳を焼かれて、戻ってこれなくならないと良いですが…。


   ともかく、NVDAは本日、昨日のプチ暴落に続き、マイナスで始まっていました」

 

 


ス「昨日飛びつかなくて良かったね。開始後45秒ほど経ったら、ついに禁断の2ケタ株価に突入したよ。どこまで下がるかねぇ…」

 

 


オ「…と思っていたら、ものの数分で、100ドル復帰どころか前日比プラスに移行しました」

 


ス「なぬ?!その内間違いなく反発して上がっていくとは思っていたけど、まさかもう来るとは!」


オ「このまま反発上昇が続くか、それともこれは一時的なものに過ぎないのか、それは誰にも分かりませんね」


ス「テクニカル!テクニカルはどこだ!!」


オ「『テクニカルってクソだわ』とおっしゃっていた割に、一応参考にされるんですね」


ス「テクニカルは間違いなくクソだ…。しかし、僕の直感はもっとクソだ。少なくとも各指標に理論・根拠はあるのだから、見ておいて悪いことはないでしょう。

 

   さぁ、どれどれ……って、あぁーー!!

 


…昨日の暴落を受けて、弱気指標で真っ赤っ赤!!」


オ「チャートの動き的には、NVDAは非常に良くない状況にあるようですね」


ス「なるほど…。ということは、ちょっと上がったからといって、やはり慌てて飛びつかない方が良さそうだな…」

 


オ「しかし、30分弱経過し午前10時少し前、前日比+1%以上の、それなりの上昇になってきています」

 


ス「以前の僕ならここで飛びついていたであろう…しかし、やはり、ここは待つべきように思う」

 


オ「さらに30分程経過、株価は下落し、前日比マイナスに逆戻りですね」

 


ス「ふむ。待った甲斐があったな。しかし、待ちすぎて反発ジャンプを逃すのも、それはそれでいけない…。2ケタ株価は多分長くは続かないだろうから、また2ケタに突入するようなことがあれば、その時はコールを思い切って買いましょうか…」


オ「しかし、2ケタになるということはまたそれなりに下がるということで、ある程度下がった場合売りが売りを呼んで一気に急落することが多いのが株式市場でしょう。テクニカル的にも良くない状況ですし、危険かもしれませんよ」


ス「しかし、こないだの大量強気テクニカル指標は、その後一切強気な値動きを見せることなく今に至る、ってオチでしたからね、テクニカルなんてやっぱり全く気にしない方がいいのです。

…なら何でわざわざ見たんだ、さっきと言ってること微妙に違うじゃん、という気も我ながらしますがね…」


オ「いずれにせよ、何度も言っていますが、せっかくオプション取引をやっているのですから、コール一辺倒などという危険極まりないギャンブルはやめて、買い取引にエントリーするにしても、絶対にコールとプットの両建て買いをすべきだと、私はそう思いますよ」


ス「僕の直感は外れるからね、上がると思ってコール全力買いをすると株価は下がるんで、プットも買った方がいいのは当然で、これまでも保険のプットが輝いたことは何度かありましたが、よく考えたらそれも結局、戻ってきたプット資金をまたコール&プット両建て買いに回して…とやっていくと、徐々に徐々に目減りしていくだけで、最終的には結局死亡するだけだったんです。
   つまりは、思った通りの動きが来てくれないと最終的には死亡するだけですから、この際初めから1点張りでもいいんじゃないかと…」


オ「しかし、途中段階で取れる選択肢は確実に増え、間違いなく寿命は伸びるでしょう。上手い取引をすれば利益を生み出せる確率は段違いです」


ス「しかし、僕にはその『上手い取引』ができませんからね…。やはり結局、1点全力買いして、速やかに思う方に動いてくれるのを待つより他ない気がするのです…」


オ「その短絡的な考え方を変えていかない限り、スライムさんに未来はないと思いますが…。


…と、長々と問答を繰り返していたら、いつの間にかお昼過ぎになりました。午後12時30分現在、NVDAは戻してきていますね。前日比+1%以上のプラスに、またしても復帰です」

 


ス「何だ、下がり続けることはなかったか。そうすると、コールも値下がりしてくれていないだろうから、手を出すべきかどうかは悩ましいけれど…。
…しかしよく見ると、株価が上がったというのに、買いポジション保有中(緑三角形が表示)であり追加購入を考えている行使価格120ドルコールは、前日比同値のままの状況だね。これは、買うチャンスか…?」

 


オ「さらに30分程経過し午後1時、株価は102ドル台もゆうに超えて、保有中コールも値上がりしています」

 


ス「やはり上がっちまったか。くぅ~、悩ましいな…」


オ「さらに30分経過、株価はなおも102ドル台を維持しているものの、若干下落し始めた影響か、コール価格はまた値下がっています」

 

 

ス「おっ!株価が前日比プラスになっているというのに、コール価格は下がっている?!これは……お買い得な気がするぞ!!
…しかし、逆の立場で冷静に考えると、このコールはあまりに紙くず化が近いボロコール過ぎて、株価が上がっても、ひたすらグングン上がり続けてくれない限り、思うようには値上がりしてくれないとも言えるね。
   購入した後の立場に立ってよく考えると、やはり、これはもう既に非常に難しい商品ではあると言えるかもしれんな…」


オ「難しい商品だからこそ、当たれば非常に大きいともいえますね」


ス「そもそも、こんなボロコールのギャンブルに挑戦する人はいるのだろうか。Open Interest、すなわち発行済オプション枚数(建玉)を参考までに見ておこう。コール板を横にスクロールして、と…

 


…すわっ!こんなに現在株価から遠いボロコールだというのに、6179枚も発行済み!その内12枚は僕ですがね、結構取引されてるもんだなぁ」


オ「もっとも、その多くは最近売買されたのではなく、行使価格120ドルがディープアウトオブザマネーではなかった頃、例えば2か月ぐらい前、株価が119ドルとかだった頃に取引されたものがメインなのかもしれませんね。
   行使価格110ドルや105ドルは、1万枚以上流通していますから(本日の取引量であるVolumeも、これらだけ1000枚を超えています)、やはり現在株価に近いものの方が取引は盛んではあるでしょう」


ス「しかし、やっぱり人間キリのいい数字の方が取引したくなるもんなのかもね。行使価格105、110、115、120ドルは、他よりも遥かに発行枚数も出来高も大きくなっているね。


   まぁいずれにせよ、それなりに取引は盛んにされているようだから、いざ売りに出したくなったのに『取引参加者が少なすぎて、まともな値段が付いてなくて困る』ということはなさそうだね。安心して購入しよう」

 


オ「時刻は午後3時を少し回りました。株価は若干沈んできており、例のコールもかなり下がり、現在0.06ドル程度で取引されているような状況です」

 


ス「慌てて買わなくて本当に良かった」


オ「のんびりされてらっしゃいますが、スライムさんはこのコールを12枚保有中ですよ。高価な内に売って、今買い直すだけで、率でいえば極めて大きい利益を出せていた感じです。指を咥えて眺めている内に、刻一刻と紙くず化が迫っていますよ」


ス「まぁこれは、『株価が上がり続けることへのヘッジ』ですよ。コールを買いそびれて株価が爆上げしてしまっても、一応コールは12枚持っているから利益は出せるのでOK、という心構えでいられるのです。

   これを売っちゃうと、コール買いポジション一切なしになってしまうので、そんな時に株価が爆上げしては敵わんと、慌ててコールを購入してしまっていたかもしれません。
   この12枚は、急いで買ってしまうことを我慢するための、お守りみたいなもんだということですよ」


オ「後付けくさいですが、上手いこと言いますね。一応それなら、清算せず持ち続けることにも意味があるかもしれませんね」


ス「とはいえ、コール価格も凄まじく下がった今、どうしても買いたくなってしまうね…。
   絶対慌てて飛びついてはいけない、我慢した方がいい…それは分かっている、しかし、反発上げの小ジャンプが来てからでは若干遅いのもまた事実!!今、200枚300枚このボロコールを積み重ねておけば、株価が5%程度反発上げするだけで、凄まじい爆益だ。資金を全てスってしまう覚悟で、大賭けしてもいいのではないか?!」


オ「私は、やめた方がいいと思います。上がって欲しいという希望のもと、その通り上がったためしが、これまでにありましたか?」


ス「中途半端に数回あった気がするのがまた悩ましいよね。でも、確かに、極めて大きい確率でハズれ続けた…。
   ハッキリ言って、直感では、すぐにでも反発上げがある気がする。しかし、僕の期待込みの直感はまず間違いなく外れるので、裏直感では明日もあっさり下がる気しかしない。そうなると逆にプットを買うべきか…。だがそれだって僕の直感の一部だから、その選択が裏目になる可能性は大きい…。

…今考えている事の逆が正解だ。でもそれは大きなミステイク…。ブツブツ…」


オ「ブツブツごちゃごちゃ悩んでも、答は誰にも分かりませんね。だからこそ、私はコール&プットの両建てをすべきだと思いますが…」


ス「…うーん…ここはまだ、じっと耐えるべきな気がする…」

 


オ「さらに時刻は回り、間もなく市場終了、午後3時30分を過ぎました。何と、いつの間にやらNVDAは前日比マイナスに転落しています」

 


ス「…何てこったい!結局マイ転かよ!!

…ふむ、そうとなれば、市場全体の重苦しい雰囲気、冴えないテクニカル指標、僕の直感…色々総合して判断するに、まだ待つ方が良いでしょう!!今日はパスだ、今しばらく待って様子を見よう」


オ「それが良いでしょう。慌ててエントリーするのは最低の愚策です」


ス「最早1段階コール価格が下がるだけで、買値は20%程度も違ってくることになるから恐ろしいね。0.06ドルで買うのと、0.05ドルで買うのと、0.04ドルで買うのとでは、実に約1.2倍ずつも買える枚数が変わってくるんだ!当たり前すぎる話だけど…!」


オ「それだけ危険なギャンブルだということです。必ずしもこのコールにこだわる必要もないので、冷静に判断しましょう」

 

 

(市場終了時のNVDAオプション板)

 


【本日の最注目銘柄】


ス「今日も特に目ぼしいのはナシ。ってことで、今日はこいつに目を付けてみることにしたよ、先月『週1配当金』を目指してオプション売りを行った(…結果、株価の大下がりに巻き込まれて思うようには行かなかった)、RAD(ライト・エイド)だ!」

 

 

オ「特に本日は目立った動きはないようですが」


ス「決算カレンダーを色々見回しても未だに確かな情報がないんですがね、サイトによっては、どうやら明日が決算報告ではないかとする向きもあったので、決算前に様子を見ておこうかと」


オ「貼り付けたYahoo Financeの決算日(Earnings Date) 情報も幅があって、未だに確かな情報ではないようですがね」


ス「NVDAの動きも読めないし、RADの決算ギャンブルに挑戦するのもいいかなと思ったんだ。RADの株価であれば以前したようにオプション売りも可能だし、そもそもRADは週1オプションがあるからと適当に目をつけた銘柄だったけど、実は日々の米国市場出来高ランキングで度々上位に顔を出すぐらい、結構盛んに取引をされている株だったんだよね。まぁ、株価が安いから取引しやすい、ってのもあるんだろうけど」


オ「誰もが知る大型薬局チェーンですしね。オプション板はこんな感じです」

 


ス「…と期待してオプション板を見てみたけど、イマイチ大して魅力的でもないね。決算前ってことでIVが高くなって、オプション価格が割高になっていたらプット売りでもしようかとも思ったけど、この程度ではダメだな。傍観しよう」


オ「上で貼った年初来チャートが示す通り、最近RADは大きく不調ですが、決算でどうなるでしょうか。楽しみではありますね」


ス「僕は、今年になってもう大分下がってるけど、さらに大きく下がりそうな気がするけどな」

 

 

 

 


オ「本命株・NYMXは、ジワリと上がり続けています。本日はちょうど4ドルの大台で取引を終えました」

 


ス「まぁ既に現物株とコールを保有中なので、上がってくれれば嬉しいけどね、ずっと言っている通り、購入済の来年満期のコールを買い増ししたいから、それまで上がって欲しくないという気持ちもあるね」


オ「買い増し前に上がっても、保有中のポジションが上がってくれれば嬉しい、下がったら、コール買い増しチャンスができたということでこれも嬉しい、どちらに転んでもいいように取るのが、市場に臨むコツかもしれませんね」

 


ス「あ、最後に忘れてた!昨日注目した、連日大上がりしていた弱小バイオ・CYCCは、今日はワーストランキングに載るぐらい下がっていたね」

 


オ「一応、スライムさんの『半端なニュースで爆上げしたバイオはすぐ下がる』理論は、当たることが多い感じですね」


ス「まぁ、僕の理論っていうか、そんなの考えるまでもなく誰でもそう思う話だと思うけどね。いつ下がり始めるのかは難しいから、実用上は難しいことに変わりはないだろうし」


オ「小型株はどうしてもギャンブル投資になってしまいますから、手を出すのが難しいのはそうでしょうね。しかし本命株の動き含め今後の参考になるかもしれませんから、またしばらく横目で値動きを追っておくようにしましょう」