オプーナ「短期オプション買いに挑戦中のNVDA、月曜日を素晴らしい立ち上がりで迎えた今週でしたが、終わってみればその後は下落~ほぼ横ばいという、コール買いの立場からしてみればパッとしない、残念な状況であった感じですね」

 


スライム「途中、ヘッジのプットポジションをしっかり抱えておくべきである、という毎度似たような問答も繰り返しましたが、今回はほぼ完全に横ばいだったということで、プットを買っていようがいまいが、どの道オプションの買い取引にはよろしくない地合いだったという感じだね」


オ「だからと言ってコール&プットの両建てによるリスクヘッジの重要性が揺らぐわけではありませんが、今週は両建てしていても共倒れであった可能性が高いとは言えますね」


ス「何だよ、テクニカル指標では完全に強気サインばかりでメチャクチャ期待していたというのに、やっぱテクニカルってクソだわ」


オ「テクニカル分析はあくまで統計的な予測ですから、必ず当たるわけではないのは当然でしょう」


ス「ま、『あらゆる指標を鑑みるに、誰がどう考えても絶対上がるとしか思えない』という予想も、普通にあっさり裏切られるのが相場だということで、これもいい経験だね」


オ「経験しないとそんなことも分からないのは愚者の証ですが、無事改めて経験できたということで、また一つ賢くなりましたね。

 

   さて、スライムさんは来週満期のコールをそれなりの枚数お抱えだったはずですが、それらはどうされたのでしょうか」


ス「今週は横ばいだったと既にチャートまで載せて最初に述べちゃいましたがね、そうは言っても、今日は割と大きく前日比プラスで始まっていたんですよ。
   そんなわけで、『テクニカル的にもいいし、さぁ、反発回復の逆襲が来るか!?』…と期待を胸に、相変わらずのんびり待ってしまったわけだね」


オ「また引っ張ってしまったんですね」


ス「こちらお昼になって、正午少し過ぎのオプション板…

 


…まぁコールは前日比プラスですが、市場開始すぐの頃よりは落ち込んでいることもあり、ちょっともう今さら売るのもなぁ…と思えてやまない状況です」


オ「絶対陥ってはいけないダメな思考状態ですね。案の定、それから30分経過し、株価は107ドル台にも突入し、コール価格はさらに下がっています」

 


ス「あかんねぇ。まぁ、一つ言い訳をするなら、どうせコールを売ってもすぐに1つか2つ先の満期のコールを買い直す予定なので、こないだも同じ感じでしたが、たとえコール価格が下がっても、買い直すコール価格もまた下がってくれるので、そこまで致命的な話でもないのです」


オ「しかし、すぐに買う必要はないので、『今日はもう伸びることはなさそうだな』と思ったら、保有中のコールは速やかに売って、時間が経って値下がりしたコールを改めて買い直すという戦略だって取れるわけです。
   スライムさんは基本的に、売りは引っ張らず、買いは焦らず、の方針で行った方がいいのではないでしょうかナ」


ス「それは分かってるんだけどねぇ。どうも『コレ!』というタイミングに思えなくて、決心がつかないねぇ」


オ「スライムさんが手を出しているのは、刻一刻と価値が減少し続けているオプション買い取引ですよ。そんなことを言っているようでは、この取引を行う資格はないも同然でしょう。
   それはつまりスライムさんは腕の立たない、下手っぴな、クソザコ投資家であるということの裏返しですから、少しずつでもそのダメな姿勢を変えていかなければいけませんね」


ス「でも、いざ思い立って勇気を振り絞って行動に出たら、突然それとは逆の裏目展開に突き進んでいくことが多かったからね、まるで見計らっていたかのように…。

   『今日はもう伸びることはなさそうだな』とか考えて、一旦売り払って待ちの姿勢を取ったら、あっさり伸び続けるのがオチなんです」


オ「しかし、オプション買いポジションを抱えている以上、どちらに動こうとも、先延ばしに引っ張り続けていては、待つのが死のみであることは確実です。手離すのは速やかに行わなければなりません」


ス「今回ばかりは、指標的にNVDAの状況はすこぶる良さそうだから、待つ甲斐は大いにあると思ってたんだけどな。結局また外しちゃったようだね。

 

   午後2時を回り、株価はそのまま冴えず、とうとうコールにすら前日比マイナスの赤マスが目立つようになってきました」

 

 

オ「全くいけませんね。お持ちのコールもダダ下がりです。それでもまだ待つと言うんですかナ?」


ス「今日の分足リアルタイムチャートを見る限り、しばらくしたらまた少し上がるターンを迎えて、108ドルぐらいには戻る気がしますから、少し戻した所で売りましょうか」


オ「この期に及んでまだ引っ張るとは、本当に残念な姿勢ですね。相変わらず、『“少し戻した所で”って、戻らなかったらどうするの?!仮にしばらくして戻った所で、それは時間的価値の減少に打ち勝てる程のものなの?!』という反省が全く活かされていませんが、まぁどんなアクションを取ろうとも自己責任です、せめて戻ってくれることを祈りましょう」

 


~1時間弱経過、午後3時少し前~

 

 


ス「上がらなんだわ。

 


…っていうか逆にめっちゃ下がって、もう前日比マイナスになりそうだわ」


オ「どうされるんですかナ?」


ス「保有中のコールが、前日比かろうじてプラスの内に、もう売るしかないわ」

 

 


オ「0.10ドルのBidは、ここまで株価が下がったのにコール価格は前日比プラスを維持しているレベルということで魅力的に見えますが、オプション板をよく見ると注文は1枚しか入っていませんね。
   もちろんBidにぶつける注文なので1枚は確実に約定しますが、残り89枚は無事に約定するでしょうか…?


…えぇ~、誠に残念ながら、そのBidで提示されていた1枚約定後、スライムさんの出した0.10ドルの売り注文はAsk(売り注文・最安提示価格)になってしまい…

 


…さらにみるみる株価は下がり、既に株価自体も前日比マイナスに突入、コールの売り注文はあっさりAskですらなくなりました。

 


…これはもう株価がいきなり回復しない限り、何がどう転んでも約定しないでしょう。そしてどう考えても株価は回復などしないでしょう。
   たっかいたっかいオプション取引の初乗り運賃(手数料)だけ取られて、90枚中わずかたったの1枚だけ約定、しかし1枚とはいえ部分約定はしてしまったので、今さら注文も変更しづらい(変更したらまた手数料を取られる)という、史上稀に見る最悪のパターンをかましてしまいました」

 

ス「ギエピーーーー!!!」


オ「1枚0.10ドルでの売却、0.10 x 100 x 1=10ドルから、手数料8.71ドルを引きまして、しめて1.29ドルゲットです。

 


…実質オプションを1枚手離す代わりに証券会社に手数料を払っただけだったという、これ以上ない最悪中の最悪パターンですね、この度は誠にご愁傷様でした」


ス「ふむ、しかしここまで最悪パターンになるといっそ清々しいね。いつもは何だかんだ言って部分約定後、どうにか全約定してくれていたものだけど、どうにもならない場面っていうのも存在するんだね。これはいい経験になった、正直小額の、まだまだ練習段階といえるしょぼい取引でこういう失敗ができて良かったと、前向きに捉えるとしましょう」


オ「しかし、これ以上株価が下落すると、最早紙くず化も目の前ですから、『手数料がまたかかってしまう…』などケチ臭いことは言わず、先ほどの注文をキャンセルして、今の内に残り89枚を改めて今のBidにぶつけて売っておくという手もありますが。…というか、普通に考えて、そうすべきだと思いますが」


ス「ん~、ま、もうこうなったら成り行き任せで様子を見るよ。こうして株価が前日比マイナスに転落したってことは、もう僕は勝負に負けたっていうことなんだ。賭けに敗れたんだから、もう全額スったと同じだと考えて、このコールは死んだものとして考えます。週明けもし上がってくれたらラッキー、って感じで…」


オ「勝負を投げましたね。それは、一番いけないパターンですよ。まだまだ値段をつけて売ることは出来るんですから、諦めてはダメでしょう。ヤケクソになる人に未来はありませんよ」


ス「まぁヤケクソといわれるとそうかもしれませんが、週明けの市場開始直後って、結構上がることが多いようにも思うんです。何せNVDAの地合い自体は、まだまだそれでも悪くはない状態のはずですから」


オ「いつものパターンですね。『上がるように思う』…って、上がらなかったらどうするんですか!?」


ス「その時は潔く紙くず化を受け入れるまで。僕の中の期待値的には、ここは待った方がマシな気がする、ということです」


オ「その、自分の希望が大いに交じった期待値なんぞが当たったためしなど一度としてないということは、既に何度も反省したはずでしたが…。残念ながら、人は簡単には変われないということですね。
   せっかくこうして取引を人前に公開する形で、少しでも自分の成長につながればいいと毎日対話形式で自問自答を繰り返してきたというのに、何も効果が見られず残念です。
   スライムさんには、速やかな判断が要求されるオプション買い取引というのは、時期尚早だったのかもしれませんね」


ス「深く反省しなきゃいけないのは、間違いないね。でも、中々そう簡単に実践の現場で変われないのも事実…。果たして僕が投資家として成長できる日は来るんだろうか…??


…って言ってたら、あぁーーーっと!午後3時半現在、株価がプラスに復帰してるじゃないですかーー!!僕の注文もAskに復帰、約定まであと一歩だぁーーっ!!」

 


オ「偶然だぞ。
…たまたま一瞬回復を見せたかもしれませんが、あの下落場面で待ったことが悪手であることには変わりありませんし、考えることを放棄して半ば投げやりになったという事実も正当化されるものじゃありません。そのような取引を続けていては、いずれ必ず痛い目を見ますよ。


…と、お説教を書いていたら、どうやら今回は先ほどの私の予想は外れ、株価はさらに回復して、無事に全90枚の売りが約定したようですね。買いポジションを示す緑三角形が消失しました」

 

 

 

ス「マジか?!…ほな、やっぱり下がり続けることはなさそうだから、コールを買い直しておこう。1週間満期を伸ばし、4月第1金曜のコール、そうだな、同じ行使価格118ドルで行こうか」

 

 

 

 

 

オ「結構Bid-Askの真ん中で注文を出されたようですが、一瞬で約定しました」

 

 


ス「コール価格0.32ドルで、25枚だね。さっきまで持っていた90枚からは大分枚数が減っちゃったけど、これで寿命は伸びたからね、NVDA株価は下がり続けることなく回復の兆しは見えたから、きっと来週は大きく上がってくれることでしょう。
   ハッキリ言って今日も散々な感じでしょうもない取引をしてしまいましたがね、塞ぎ込んでてもしゃあない、ポジティブに行きましょうポジティブに!」


オ「『ポジティブ』と『考えなし』は違いますよ。…しかし、常にポジティブにいることもまた大切なことかもしれませんね。そこに反省すること・学習することを加えられれば、スライムさんはきっと素晴らしい投資家になれるでしょうから、少しずつでも経験から学んでいけるようになるといいですね」


ス「自分で言ってりゃ世話ないね」

 

 

(市場終了時のNVDAオプション板)

 


【本日の最注目銘柄】


ス「今日は、米国市場トップ値上がり率で、145.55%というかなりの値上がりを見せていた医療機器企業・HTGM (HTG Molecular Dynamics) を見ておこうか。
   オプションは扱われていないんで個人的にはあまり興味は湧かないけど、連日の大アップだったようだね。2日前と比較すれば、何と一気に株価は4.5倍ぐらいになったようだよ!」

 

 

オ「実は、昨日の市場終了後に決算報告がされていたようです。決算の数字自体も良く、事業展望も良さ気な感じのようで、株価大アップにつながったみたいですね。昨日決算報告前の上がりは、どこからともなくいい情報が漏れていたりしたのかもしれませんね」


ス「…しかし、HTGMさんには申し訳ないけれど、こないだのCERUパターンですぐに大下がりする未来が目に浮かぶようですがね…ニュースも全く見ていないので、無責任なことは言えませんが」


オ「下がるにしても、その前にどこまで上がりを見せるかは誰にも予測がつきませんね。しばらく興味深く注視しましょう」

 

 

 

 

 

 

オ「本命株・NYMXは全く変わらず、ニュースリリースなしに今週を終えました」

 


ス「今さらだけど、記事タイトルに示した『運命の週』というのは、NVDAではなくコイツのことなのです。以前のPR記事と、特許出願やら何やらの様々な動きを総合して、大方の予想では3月中にニュースリリースが来るのではないかと」


オ「それはあくまで外野の予想ですから、どうなるかは分かりませんね。逆に、そのような予想があるならば、ニュースが来なかった場合にプチ暴落があるかもやしれませんから、注意せねばなりません」


ス「NVDAオプション買いで大益が出たら、NYMXのコール買い増し&保険のプットを買っておきたかったんだけど、この調子では間に合わなさそうですね。昨日も同じこと言ったけど」

 


オ「相変わらず反省ばかりの週でしたが、来週は明るい展開になってくれるといいですね」


ス「新年度、新しい季節、ニュースの期待…何も起きないはずがなく…」


オ「アメリカの新年度は4月ではないと思いますが…。春の訪れとともに爽やかな風が運ばれてくることを期待しましょう」