スライム「…ってことにしておこう」


オプーナ「本日は午前中半ばから、突然市場全体が崩れていましたね」


ス「しかし、これは午前11時30分前の3指数(NVDAチャートではなく、上部にある3つの簡易チャート)ですが、これを見る限り、何気に市場開始からずっと一直線に下がっていたんですね。

 

 

   NVDAは、11時少し前ぐらいから一気に来ていた感じですが。個別銘柄の動きの参考にもなるでしょうから、これからは重要な指数にも目をつけておかねばいけませんね」


オ「こういう時のためにしっかりプットを購入しておいたスライムさんですが、浮かない顔をされているということはまた失敗したということでしょうか。軽く振り返っておきましょう」


ス「まぁお昼を待たずに落ちていた、っつってんのに今さらだけど、市場開始前・時間前取引はマイナス、しかし始まってみたらほぼ前日比同値ぐらいのスタートだったのです」

 


オ「市場開始直後はやはり取引も活発で動きもありますね。5分かそこらで、前日比プラスもマークしています」

 


ス「どうだろうな…正直、時間前の値動きからしても、好調時の一時休息という感じで、今日はしばらく下がるんじゃないかな、って気はこの時点で既にしてましたね。また5分経ったらあっさりマイ転です」

 


オ「そう思うなら、コールを清算しておくのも手かと思いますが」


ス「しばらく下がると思う、しかし、すぐに底をつけて回復するかもしれないのです。そして、どこが底になるのか、どのぐらいまで下がるのか、それは……分かるわけがないんだよなぁ…」


オ「まぁそうでしょうね。さらに10分経過、株価は下がり、しっかりとコールはマイナスに、プットはプラスに、という傾向が見えています」

 


ス「ここまでは想定内だ。こっからだねぇ…。…まぁ、冒頭でもうネタばらしはしているわけだけど、この時考えていたこととしては、もう少し下がったら、そっからの反発上がりに賭けてプットを売っておくのがいいかなぁ、という感じでした」


オ「結果を知っていると残念な判断ですが、NVDAのテクニカル分析を含め現在の状況はすこぶる良いですから、それが悪い判断だったとは言い切れないかもしれませんね。
   さらに30分程度経ち午前10時30分前、上がったり下がったりで、先ほどとほぼ同じ位置につけています」

 


ス「ま、(この時は)多分この辺から上がっていくんじゃないかって気がしたから、プットの売り注文を出しておこう、という考えに至ったわけですよ。
   それでも、相変わらずケチって、この時点では絶対約定しないような価格&一応昨日の買値より高い価格の、0.22ドルでの売り注文を出しました」

 

 

 


オ「もう少し下がって、底をすくうような形でプットが売れてくれて、その後株価は回復していってくれる……という皮算用を思い描いていたという形ですね」


ス「よく考えたら、この注文が約定するためには結構株価が下がらないといけないから、これが約定するということはすなわち株価がかなり大きく下がる、ってことで、そこから都合よく回復するより大きく下がり続ける可能性の方が高いね。僕は結構このパターンをやりがちなんだけど、これは非常にアホな手であると言えるね」


オ「しかし、微妙なボラで都合よく上手いことギリギリでプットが売れて、その後株価は上がっていって完璧パターン、というベストシナリオも、無きにしも非ずですね。…とはいえ、そうなる可能性は低いので、あまりいい手ではないのは間違いないでしょう」


ス「そして最初のチャートを見れば明らかな通り、この注文後、一瞬前日比プラスになるぐらいまで株価は上がったりもしたため約定する気配は全くなく、『ちょっと欲張りすぎたかな、まぁ売れなくてもまだ満期まで時間はあるし、また一転株価は下がるかもしれないし、そのまま放っておこう』と考え、注文は出しっぱなしにしておいたのです」


オ「そしたら、一番最初のチャートに示されている通り、一気に垂直落下ですね」


ス「実は落下中は席を外していたんだ。まぁ、もし相場とにらめっこしていても、どうせマゴマゴして注文キャンセルはできなかったと思うけどね。…そして、11時過ぎに、戻ってきたらコノザマさ」

 

 


オ「言うまでもなく、プットの売り注文は約定していました。指定通り0.22ドルで20枚が売れていましたが、画像にある通り、この時点で売却した行使価格100ドルプットのBidは0.33ということで、今なら1.5倍以上で売りつけることが可能だったという形ですね」


ス「でも、前日比プラスになった時に、それを追いかけてプット売り注文価格を下げないでいたのは良かったね。一応昨日の購入価格より高値で売れたということではあるから」


オ「手数料を引くと、赤字ですけどね」


ス「もう一つまぁ良かったのは、プットには非常にしょぼい枚数しかかけていなかったので、失敗してもダメージは大して大きくない、ってこったね。0.33ドルで売れていても、差額0.11 x 100 x 20=220ドル高く売れていただけで、まぁ正直大した違いでもない」


オ「タラレバはともかく、過ぎたことはもうどうでもいいので、ここからどうするかですね。どうも市場全体を重苦しい空気が包んでいますが」


ス「そうなんだよねー。これは悩ましいな。正直、市場全体はヤバそうだけど、NVDAは今絶好調の最中にあるのは間違いないと思うんだ。昨日の市場終了後、テクニカル指標ではまた強気サインが増えていたしね」


オ「取れる手は無限に存在しますが、考えられる代表的なパターンを挙げてみますと…


1. 手を引く
→大きく損切りにはなってしまうが、市場の重さに引っ張られてNVDAもしばらく下がる可能性があるため、今すぐ保有中のコールも全部売り払って、しばらく手を引いて待つ


2. 様子見
→一応満期までは時間があるので、保有中のコールはそのまま。しかし現在ヘッジポジションなしの状況になっているので、プットだけは買っておいた方がいいかも


3. 逆張り
→逆境こそがチャンスだぜぃということで、かなり安くなっているコールを、逆に買い増す。でもやっぱり、この場合も、一緒にプットをある程度買っておく方がよい


…という感じでしょうか。わざわざ挙げるほどの話でもありませんが」


ス「まぁ、以前した反省から、ここは1番を選択すべきだとは思うんですが、ここでそれができないのがクソザコ投資家の僕なのです」


オ「自虐すれば何をしても笑い話になるってものでもありませんよ。ここは、私なら絶対に手を引くと言いますか、むしろ戻ってきて株価の大下がりを見た瞬間に即コールを売却、既に手を引き終わっていたことでしょう」


ス「まぁそれが正しいんだろうね。でも、ここは勝負をかけてもいい場面な気がするんだ」


オ「…と言いますと?」


ス「3番、逆張りだ…!つまりだね、NVDAにはまたこうなってくれることを期待しているわけですよ」

 


オ「範囲選択をした部分のような値動き、つまり、1-2営業日程度下がることはあれど、大きな流れとして右肩上がりにあることを期待、ということですね。
…しかし今さらですが、まさにこの範囲の最中にあるとき、スライムさんはNVDAコールメイン買い取引をしていたはずなのに、この時の一連の取引は全然しょっぱい結果に終わっていたような気がしますね」


ス「ね。何でだろうね?その前の年明け以降の下り坂でほぼ全てを失ってしまっていたからだったかな?あと無駄に引っ張りすぎることも多かったし」


オ「そして今また引っ張りすぎていることに気付かないようでは何の成長の跡も見られませんが、まぁいつも言っている通りこれはスライムさん自身の投資ですし、ご自身の納得いくようにされる他ありませんね」


ス「しかし、どうかな…さすがに2日ぐらい下がり続けることもあるか…?自分 (NVDA) が絶好調でも、チーム(市場全体)が絶不調では思うようにいかないこともあるだろうし」


オ「ということで、逆張りでコールを買うにしても、プットの再購入も忘れずに、ということですね」


ス「…何か、明日は現状維持くさい気もするな…。そうするとやはり2番の様子見がベストか…」


オ「短期的にこの先どうなるかは、どんなに考えても誰にも分かりませんからね。既にそれなりの枚数がコールに積んであるともいえますから、欲張って安い内にさらにコールを積み上げたりせずとも、保険のプットだけ買って様子を見るというのもいいと思いますよ」


ス「…。しかしコールはクッソ安くなってるから、せっかくならこの機会にぜひ買い増しておきたいけど、明日になったらさらに輪をかけてクッソクソ安くなっている可能性もあるということか…」


オ「そういうことです。ご自身に都合のいい方ばかりに考えず、逆に、期待通りに回復しなかったらどうなるかもしっかり考えましょう」


ス「悩ましいのぅ…。ま、考えて答が出るもんでもないから、悩むだけ無駄ともいえるかもしれんけど…」

 


オ「午後3時になりました。その後NVDAは株価106ドル台で低空飛行を続けており、例のプットの直近取引価格はスライムさんの売った2倍、0.44ドルになっているようですね」

 


ス「まぁ済んだことはいいんだ。戻ってきた430ドル程度をどう使うか…。
   うーん、今日のチャートを見る限り、106ドルが、サポートラインでしたっけ、底値の跳ね返しラインになってるくさいから、天井に跳ね返され続けるのと逆パターンで、明日はこれ以上さらに下がることはなさそうだけどな…」

 


オ「NVDAはそうでも、市場もそうとは限りませんね。今日のように明らかに市場の悪い空気に引っ張られることもあるでしょう」


ス「…ってなことを色々考えてたらやはりキリがないね。ま、どうなるかは全く分からんから、先ほどの2番と3番の折衷案で、プットメインだけどコールもちょこっと買い増ししておく感じで行ってみようか」


オ「あくまでも2か3なんですね」


ス「NVDA自身の地合いは悪くはない!よしゃ、適当にこんな感じで注文ぽちっと、これが今出せる最高値の買い注文だから、約定しなかったらしなかったで諦めましょう」

 

 

 

オ「注文中・保有中の商品が、1画面では収まらなくなってしまいましたね」

 

 

 

ス「いつの間にか株価は107ドル台に戻ったか。注文で出したのはコールとプットの同数買いだけど、コールの方がデルタの絶対値が小さいから、株価がもっと上がれば約定してくれるかもしれんね。まぁ、残り40分ぐらい、どうなるか見守ろう」

 

 


オ「…と、あっさり結果報告ですが、残念ながら約定ならずでした。あれからかなり株価は下落したので、コールの値下がりよりもプットの値上がりが勝ってしまい、約定しないまま市場は終了しました」

 

 


ス「マジか!実は見守ると言いつつその後また席を外して市場終了直後に戻ってきたんだけど、株価はあっさり落ちていたのか…。…っていうか、チャートを見てみたら僕が席を外した瞬間から右肩下がり、株価は105ドル台にまで突入しちゃって、結構下がりもでかいぞコレ…。何が『サポートラインは106ドル』だよ…」


オ「結局プットの買い直しすらならずで、プットを保有せずの状況になってしまいました。これはちょっと、まずいですよ、スライムさん!」


ス「悔い改めねばならんな…。…いや冗談じゃなく、これは明日も結構下がりそうなのに、こんな時に限ってプット買いポジションなしになっちまいましたか…。
   どうもまずいね、色々と後手後手というか裏目ばかりというか、まぁ市場が開いている途中に何度も席を外しているようなふざけた姿勢では仕方ないのかもしれませんが…」


オ「常に市場に張り付くなんてことはほとんどの人にはできないでしょう。常にべったり見守ることをせずとも、なるべく想定外の動きにも備えた手を打てるような、上手い取引をやっていけるようになるといいですね」

 

 


【本日の最注目銘柄】


ス「今日はでかい企業の決算報告がいくつかあるね。最大企業はNKE(ナイキ)だけど、僕としてはやはり前回決算ギャンブルに挑戦して完全大爆死したFDX (FedEx) を見ておきたいな。今回は余力もないし手を出すことはないけどね。

 

 

 


…この悪相場の日中にあって、前日比プラスを辛くも守り抜いた…と書く予定でいたら、最後の最後落ちてしまったようだね。
…っていうか、Yahoo Financeの上部オレンジのメッセージ、目に付いたので消さずに残しましたが、本日は2017年最悪の日でしたか…!どうりで色々と真っ赤なわけだね」


オ「暴落の始まりにならないといいですが、ひょっとすると、心の準備をしておいた方がいいかもしれませんね。
   さて、FDXの決算報告は市場終了後ですが、果たしてどうなるでしょうか?


…しばらく待っていたら、来たようですね」

 

 

ス「ギャヒョーン!こ、これは…!!(ここまで事前に用意済み)

 

 

 

 

…また垂直落下かよぅ…!うーん、このネット通販時代、輸送・配送業なんてめちゃんこ儲かりそうなもんなのに、上手く行かないもんだねぇ」


オ「売上や利益自体はかなりのものだと思いますが、前回同様、市場の期待感があまりにも大きすぎたのかもしれないですね」


ス「難しいもんだね。ちなみに、ナイキも今少し見てみたら、まだこの先は分からんけど、こちらも垂直落下チャートを描いていたね。米国市場の崩壊迫る…??」


オ「2社の決算速報程度でそんなことは言えないと思いますが、明日以降の市場の雰囲気には十分注意ですね」


ス「注意してどうにかなるもんでもないけど、固唾を呑んで見守ろう…」

 

 

 

 

 

 

オ「本命株・NYMXも、市場の重い空気に引っ張られたのか、結構下げています」

 


ス「ま、ニュースが来るまではどっちに動こうと何ということもないからね。もしニュースが来たら……その時はアレさ、スゴいことになるのさ」


オ「YahooのMessage Boardではニュースリリースの期待感が非常に高まっているようですが、逆に、3月をニュースなしで終えてしまうと、失望による大下落が来る可能性もありますね」


ス「こればっかりは信じて待つ他ない。とにもかくにも短期目線では今はNVDAだ!市場の空気に負けず、明日は本来の強さを見せてしっかりと回復すること、どうかよろしく頼むぜ…!」


オ「市場が真っ赤に染まったこの日、間もなく野球の日米対決もありますから、色々なことが目白押しで続きますね」


ス「ま、スポーツも株も、楽しんで応援するのが一番かも分からんね」