スライム「結果を見てからの後出しじゃありませんが、ハッキリ言って、99.99%今日は上がると思ってました」
オプーナ「金曜日にコール&プットの買いポジション両建てをされたNVDAのお話ですね」
ス「単なる直感だけじゃなく、テクニカルが『今が最高の強気相場、上がるよ』と囁いていましたから。…うーん、やはり、プットなんて買わず全力コール買いをすべきだったな…」
オ「それは、クズの意見ですよ。結果を見てからアレコレ言うのは無意味です。100%確信に近くそう動くと思っていても、何が起こるのかは誰にも分かりませんから、スライムさんのような取引スタイルでは、絶対にヘッジを効かせた取引をすべきです。
今回は保険のヘッジは不要だったとしても、いつか必ず意味を持つ日が来ます。短期的なことばかりに目がいって本質的に重要な所に目が行かないのは愚か者ですから、私は今回プットも念のため購入しておいたのは失敗でも何でもない、将来を考えたら大正解の手であったと思いますよ」
ス「でも、勝負を仕掛ける時ってのもあると思うんです。大きく勝つには、勝負所で臆せず全力を注げるかにかかっていると思うんですが、いかがか?」
オ「長く勝つには、勝負所でも油断せず想定外の事態に備えることにかかっている、とも言えますよ。
そもそもプットにかけたのは投入資金のごく一部だったわけですし、それはもう一種の税金とでも思って、ヘッジのために資金の一部を用いるのはもうそういうものなんだ、常にやらなくてはいけない義務なんだ、とでも割り切っておいた方が長期的なリターンはきっと大きくなるのではないでしょうか」
ス「そんなもんかね。まぁ今さらウダウダ言ってもせんなきことだからこの辺にしておこう。
とりあえず、100%に近くNVDAの上がりを確信していた本日月曜日、市場開始時は言う程でもなく、正直ガッカリでした」
オ「スライムさんは金曜日、コールを1枚0.32ドルで30枚購入していました。ちょうどその購入済の行使価格111ドルコールは、市場開始直後特有の離れたBid-Askになっており判断が難しいですが、一応コール自体の評価額(=Bid-Askの平均値)としてはプラスになっているものの、同時に購入していたプットがほぼ紙くず化していることを踏まえると、トータルでは普通に前日比マイナスの状況ですね」
ス「そのプットには、紙くず化したことの象徴ともいえる、ダメ元クソ高Askが入っているね。これはもう無視しよう」
オ「さて市場開始後5分が経過したぐらいの所、おやおや?雲行きが怪しいですよ?株価は下落して前日比同値になりそうな気配、コールも、行使価格によっては、評価額が前日比マイナスの商品すら現れ始めていますね」
ス「ぐぬぬ…マジかよ…。だがちょっと待って欲しい。このテクニカル分析を見てくれ、こいつをどう思う?」
オ「すごく・・・増えてます・・・」
ス「金曜日の値動きに伴い、さらに強気指標が増えているんですよ。これは間違いないでしょう、きっと上がる!僕は待つよ」
オ「その待ちが吉と出るか凶と出るか……一応、テクニカル指標というバックがいるのは心強いですね。
…さて午前10時も回りました。良かったですね、NVDAは前日比マイナスへの転落危機から踏ん張り、その後伸びています」
ス「よしよし、まだ行くでしょう」
オ「午前10時30分になりました。順調に伸びていますね」
ス「フフフ…この時点で、購入済コールの評価額は0.76ドルですか。購入価格は0.32ドルでしたから、あっさり1日でコール購入資金が2.375倍になりましたよ」
オ「しかし、プットがほぼ紙くず化した分を踏まえると、投資した資金は2倍にはなっていませんね。プットは0.08ドルでの購入だったので、コールとプットを合計すると投入資金はオプション1枚あたり0.40ドルになります」
ス「それだってすぐ超えるさ。…ホレ、10時50分過ぎ、評価額は0.84ドルになったぞ」
オ「これで、オプション1枚あたり合計0.40ドルであった投資資金は、プットの価値が既に0になったと仮定しても2.2倍になりましたので、純利益は+120%(手数料が引かれて若干下がりますが)となりまして、これはもう1日で得られる利益としては十分ですね。利益確定はされないんですかナ?」
ス「引っ張っちゃいけないのはもっともなんすがね、現在の相場状況は素晴らしいからねぇ。NVDAはもうしばらく伸び続けるように思うんです、今日は持ち越してもいいんじゃないでしょうか?」
オ「しかし、満期までもう幾ばくもありませんから、少なくとも一度このオプションは清算して、より長い満期のオプションに乗り換えておくのもいいのではないかと思いますが。
…そう言っていたら、午前11時を回り、若干伸びに翳りが見えてきましたよ」
ス「ふーむ。いつものパターンが来そうだな」
オ「いつものパターンとは?」
ス「ちょっと下がっちゃったか、今さら売るのもなぁ、もう少し粘ろう→粘れば粘るほど時間的価値の減少も重なり、手が付けられない状況に→ジワジワと、緩やかに死亡、一時は輝いていたオプションも全て紙くず化へ……という黄金パターンですよ」
オ「分かっているならちゃんとそれを省みた行動に移したいですね。しかしNVDAは本当に好調なのか、グズグズしていたらまた伸びてきて、お昼・正午頃、株価は109ドルを突破しましたね」
ス「悩めるねぇ。売って利益を確定したい所ではあるけれど、現在基本上昇基調にあると思うので、慌てて清算することもないかと思うんです。しかし、満期まで日がないことも確かですから、早い所買い換えて満期の延長をせねばならんというのももっともだね。まぁ、もう少し様子を見よう」
オ「午後1時になりました。大して動きはありませんが、上昇基調は続いており、コールの評価額は0.95ドルをマークしています。コールに限って見れば、購入時のほぼ3倍にまで膨れ上がっていることになりますね。直近では1.00ドルでの取引も成立していたようです」
ス「やるじゃないの。本日のチャート的には…
…うーん、まだまだあっさり上がり続けていきそうな気がするんだよなぁ~。満期を延長するとして、来週満期のオプション板はどうなってまっしゃろ?」
オ「今週満期と比べて、もちろん同行使価格の商品は高くなっていますが、遠い行使価格にまでそれほど高値が並び続けているというわけでもないようですね」
ス「株価が上がり続ければ、手持ちのコールは上がるけど、買い替え予定のこちらのコールも上がるからね、やっぱりいいタイミングで満期延長しておいた方がいいかも分からんね」
オ「じっくりお考え下さい」
ス「…って、先ほどの今週満期オプション板をよく見ると、購入済プットに、最低入札価格ではあるけれど、0.01ドルのBidが入ってるじゃないか!もう紙くず化したと思っていたからね、ほんの少しでも売れればラッキーだ。ちょっと0.02ドルぐらいの売り注文を提示して、買ってくれる人がいないかチャレンジしたろ」
オ「残念ながら、0.02ドルでは誰も手を取ってくれないようですね」
ス「うーん、コール&プットまとめ売りの方が若干手数料は安くなるけど、もうプットは紙くず化直前でコールを売るときの足かせにしかならないだろうから、Bidの0.01ドルにぶつけて売り払っちゃおうか」
オ「しかしBidは10枚しか入っていないので、30枚全て買い取ってくれる人がいるかどうかは分かりませんね」
ス「ま、どうせ紙くず化するのがほぼ決まったプットだし、ほんの少しでも買い取ってくれる人がいればありがたい、Bidが入ってるうちに買い取ってもらおう」
オ「幸い、注文を出した瞬間、即全て約定しました」
ス「では、後はコールをいつ売って、先の満期のに買い換えるかだね」
オ「売って即買い戻すのであれば、タイミングはさほど重要でもないともいえますね。もちろん、デルタ値(=株価が1ドル上がったらオプションがいくら上がるかの目安)の違いから考えて、対象行使価格にもよりますが、保有中の今週満期のコールの方がデルタは大きい形になるでしょうから、なるべく株価が上がった所で『売り→来週満期のを買い直し』に入った方がいいとは言えるものの、どうせ短期的なエントリーには大きく運が絡みますし、あまり気に病みすぎる程でもないと言えるでしょうね」
ス「…おい、ごちゃごちゃうるさいことを言っているから、下がってきちゃったじゃないか!」
オ「話の長さと値動きには全く関係無いと思いますが…。午後2時少し前、確かに株価は若干下がってきていますね。
面白いことに、この下落の混乱に乗じてなのか、保有中のコールに異常な値ともいえる、コール1枚3.43ドルでの取引が成立していたので、画像を撮ってみました」
ス「何じゃこりゃ、しかも合計2枚も約定しているようだね!相場の5倍程度の価格での約定って、ふざけてるのか…!!」
オ「注文ミスにしても、なぜこのような取引が成立するのか謎ですね。一瞬売り注文が完全に途切れたタイミングで、誤って成行買いを出してしまった不幸な人がいた、という形でしょうか」
ス「まぁそんなのはどうでもいい。僕自身のコールは、やはりそろそろ売ることを考えてもいいかもしれんね」
オ「先ほどから何度も言っている通り、コール価格は一時より安くなってしまいましたが、スライムさんはまた即座にコールメインでオプションを買い直す予定のため、買い直すコールもそれなりに値下がりしていることになるため、それほど気にすることもない、という感じですね」
ス「ま、今日は下げてもすぐ回復する気がするから、やっぱりもうちょい待とうか」
~午後3時~
オ「しばらく横ばい・伸び悩みが続きながら、何とか109ドル超えで粘っていますね」
ス「ま、何か横ばい~微落が続きそうだし、今売って、株価や時間的価値の減少でコールが下がることに賭けてちょっとの間待ってから、改めて下がったコールを買い直す、ってのもいいかな?…いや、待ってたらモリモリ上がってっちゃうパターンもあるから、やはり速やかに買い直した方がいいか…」
オ「その辺はもう運試しでしょうから、あまり細かいことは気にせず行くのがいいかもしれません」
ス「悩んでいたらやはりまた株価は下がってきてしまっているね。とりあえず、0.72ドルで売り注文を出しましょう」
オ「どうなるでしょうか。
…注文後、しばらく待っていたら、108ドル台だった株価が再度109ドルに復帰した所で、約定しましたね」
ス「一時の高値より随分安い売値になっちまいましたが、まぁよかと。じゃあ続いては来週満期のコール&プット買いだね。
時刻は午後3時15分ちょい過ぎ…
…経験上、終了直前に駆け込み需要で株価が上がることもあるからね、なるべく早く約定させちゃった方がいいな。注文、おらよっと」
オ「同数買いではないため計算がややこしいですが、かなりBid-Askの真ん中に近い、やや欲張った注文になっていますね。約定するでしょうか?」
ス「うーん、とはいえBid-Askはどちらも結構な開きがある状況だからね、あわよくば約定してくれるんじゃないかな」
オ「しばらく約定せず、やはり恐らく難しそうなのでどう注文を変更しようか悩んでいたら、突然約定しました。買いポジションを示す緑三角形がつきましたね」
ス「すわっ!ハッキリ言ってどうせ約定しないだろうと高をくくったあんま考えてない適当注文だったけど、大丈夫かしらねコリャ?!」
オ「非常にややこしいですが、行使価格118ドルコールを、コール価格0.29ドルで40枚+0.28ドルで20枚(=0.2866…ドルで60枚)、行使価格100ドルプットを、プット価格0.21ドルで20枚ですね。満期は来週金曜日です」
ス「ま、どうなるかは分かりませんがね、よっぽど市場全体が沈んだりしない限り、しばらくNVDAは上がっていってくれるんじゃないかと思いますね。明日もコールの大上がりに期待だ!!」
オ「本日は上手くいきましたが、得られた利益をまたすぐに次の投資に全額使ってしまったわけですから、何とか明日以降も上手くいってくれることを期待したい所ですね」
(市場終了時のオプション板)
【本日の最注目銘柄】
ス「本日は、こないだ注目したCERU (Cerulean Pharma) が米国市場ワーストの値下がり(マイナス62.35%(!)で、株価は2.07ドル減の1.25ドル)をしていたけど、値下がり銘柄に注目しても気分が滅入るから、トップ値上がり率のバイオに注目しておこう」
オ「それなりの株価の、ESPR (Esperion Therapeutics) ですね。金曜日の大幅下落から一転、本日は+74%超の大アップでした」
ス「スゴい値動きだなコリャ。往復ビンタを食らった人は残念ですが、この動きのいいとこ取りをできた人は、かなりの利益ですね。
コールなんて、アウトオブザマネーだった所から一転ディープインザマネーに入ったやつらは、1日テンバガーどころか、1日で30倍40倍になったものすら目に付きますね。こいつぁすげぇや!」
オ「コレステロール薬開発に関して、FDAの同意が得られた、といったニュースが目に付きました」
ス「むむ…そういうしょっぱいニュースでの上がりは、即下落につながる気がするけど、僕はしばらくNVDAと戯れる予定だから、手は出せないな」
オ「もう過去の話なので今後は触れませんが、先々週あたりに下落期待でプットを買ったものの全て紙くず化してしまったTGTXは、日中マイナス5%超を記録するなど、続落です」
ス「一歩遅かったねぇ。でも、市場終了前にまたちょこっと回復しつつあるようだったから、思うようには暴落しないのかもね。まぁ済んだことはしゃあない。ESPRも一応今後は時たま値動きをチェックしておこうと思うけど、今はNVDA、こいつに集中だ!」
オ「本命株・NYMXは、微上がりではありましたが、ニュースは来ませんね」
ス「うーん、カバードコール売りを仕掛けてNYMX投資の資力追加にしたいんだけど、マジでもう今すぐにでもニュースが来そうな気配がするからね…。
4月になってもニュースが来なくて、行使価格4ドルコールがまだ売れそうなら、その時に売ってみようかな」
オ「スライムさんはそれなりのNYMX現物株をお持ちなので、この先どうなるかは全く分かりませんから、コールを売って小銭を得ることだけでなく、余裕が出来たらヘッジとしてプット買いポジションを保有しておくことも考えておきたい所ですね」