スライム「♪わたしゴールドまいん!はりきってマイペース  たまの失敗は スパイスかもね~」


オプーナ「『予想を裏切らない展開』というのは、相も変わらず失敗だった、ということのようですね。また軽く振り返ってみましょう」


ス「昨日コールとプットを両建てで購入した金鉱株ブル3倍ETFのNUGT、本日は、2-3%アップで始まっていたんですが、3倍ETFにしては大した動きでもなく、コールは微上がり&プットは微下がりという感じで、合計すると保有ポジションの評価額は時間的価値&ボラの低下に伴いマイナスでした」

 


オ「アウトオブザマネーのコール&プットの同数買いであるロングストラングルの場合、どちらでもいいので大きく動いてくれればトータルで利益になりますが、思ったほど動かなかった場合は、合計するとマイナス、あるいは両者共倒れになってしまいますね」


ス「前日比プラスでのスタート後、株価は徐々に下落方向へ、つまり、前日比同値=オプション買いにとって最悪な現状維持に向かって動いていったので、保有ポジショントータルの損益は目減りする一方でした」


オ「とにかくどちらでもいいから大きく動いて欲しいのに、現状維持の収束に向かうとは皮肉なものです。
   しかし午前11時少し前、突然割と大きく動き始めて、前日比プラスだった株価が一気にマイナスへと突入しました」

 


ス「上がって、下がって、この時点ではほぼ現状維持な感じ、という状況なので、画像にあるように、どちらの購入済オプション(=緑三角形つき)も、赤マス=前日比マイナスになってしまっているわけですよ。いわゆる一つの共倒れですね、ハッキリ言って大方の予想通りの展開ですな」


オ「しかし、下落の動きはとどまる事を知らず、そこから5分かそこらで、とうとうプットは前日比プラスに転じました」

 


ス「ムハッ!これは…下がり続けるか…?!株価が下がり続けるなら、一緒に下がり続けていくコールだけを売り払って手離してしまい、残したプットが上がり続けていくのに期待するという手はある…。コールだけ、思い切って売っておくべきか?!」

 


オ「しかし、このまま株価が下がり続ける保証はどこにもありませんね。コールを手離してしまったら、一転回復に転じた場合、残したプットが下がり続けていくのみの状況になるので、死亡確定です」


ス「ぐっ…。どうしても注文確定ボタンを押す勇気が出ない…!」


オ「難しい所ですね。ちなみに言うまでもありませんが、市場開始後そうそう、最初の画像ぐらいの時点、コールが前日比プラスだった内にコールのみを手離していれば、プットがプラスになった今、満を持してプットを売ることで結構な利益を得ることができていたわけですが、それは完全に結果論でしかありませんね」


ス「超能力者でもなし、そんなことはできませんよ、ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから。


   結局、メチャクチャ大きく株価が動いてくれて、コールかプットどちらかが思いっきり跳ねてくれる状況にならない限り、負けと言えるね。
   こういう微妙な状況になったら、思い切りよくどちらかを手離して小利が得られることはあっても、それはただの偶然の結果の、しょぼい結末でしかないんだ。やはり、『どちらか一方が紙くずになったとしても、もう一方がそれを補って余りある爆益になっている』という状況へ持ち込めてこそ、オプション買い取引の勝利と言えるんだ。
『思い切った取引で小利を得るか、失敗して死ぬか』の2択は、こういう場面こそが投資家としての腕の見せ所とはいえ、そんなのは当たるも八卦当たらぬも八卦……正直、こうなってしまった時点で、オプション買いをした立場としてはぶっちゃけもう負けだということなんだね」


オ「特に、腕の立たないスライムさんのような雑魚投資家の場合はそうでしょうね。
   しかし思うように行かなかったからといって、『負けた~お手上げだ~もうどうにでもなれ~』というのはいけません。少しでもベストを目指しましょう」


ス「その後NUGTはどうなった?」


オ「先ほど注文をすんでのところで思いとどまってから、1時間程経過しました。株価は上がったり下がったり、ほぼどっちつかずで、状況はほとんど変わっていません」

 


ス「無駄に時間だけが経ってしまったパターンか…。オプション買いは時間の経過が敵だから、やはり早めに決断を下すべきかもしれんね」


オ「何もコールかプットどちらか一方に望みを託さねばいけないという必要はなく、損切りにはなりますが、両方売りさばいてポジションを解消しておくのも選択肢としてありますよ。というか普通はそうすべきでしょう」


ス「それもシャクだけど、このまま現状維持で進んでいったら共倒れだもんね」


オ「こないだ、オプション買いでは『決して引っ張らないこと』と反省したばかりですしね」


ス「よし!思い切って手離そう!……もう少し株価が動いたらな…!

 

…ってことで、もうちょい様子見だ」


オ「ヘコーッ!!結局引っ張ってるだけじゃないですか!全く成長の見られないクソザコモンスターのまんまですね…」


ス「まぁまぁ、今日中には手離しますから。多分、このまま現状維持で結局どちらも微下がりになって、『さっき手離しておけば良かった…』ってなるのがオチなんでしょうが、ここはあえてチャレンジだ」


オ「その、『正直上手く行かないだろうけど、上手く行ったら凄く嬉しいから、可能性は低くても夢を買うつもりで挑戦しよう』というド素人にありがちな振る舞いを、少しずつでも改善していけるようにしたいですね」

 

 

 

~午後3時~

 


オ「3時まで粘っちゃいましたか。どうせ、金鉱株には大して動きがなかったでしょう?」


ス「突然それなりに下がってきてはくれたけど、言う程の変化でもなし、もう大方の予想通りってやつだね。ま、またまた失敗ではあったけど、もう追いかけるのもバカらしい  そんなもんだ…

 

 

   悪戯にもてあましたオプションは  笑い話にもならないが   現状維持し続けて  涙も乾いた   もう一度損切りをしよう   それもいいな   君のナゲットで   眠らせてくれないか…」

 


オ「大して上手い言い換えでもなければリズムもイマイチ合っていませんが、ようやく注文ですね。注文準備をし始めてからも株価が結構下がっていたのでプットも値上がりしていますが、それを見てスライムさんは割と欲張った注文を出されたので、約定しません」

 

 


ス「これ以上下手に横ばいが続いて目減りしちゃ敵わんからね、しゃあない、注文価格を下げよう」

 

 

 

オ「合計指値売り価格0.43ドルでは約定しなかったのでさらに下げて0.42ドル、これは、注文を出した瞬間Bidと同値になっていたので、当然即約定です」

 

 

 

 

 


ス「まぁ、昨日の今日で即損切りだけど、こればっかりはしゃあないね。『金鉱株の大動きに賭ける』という賭けに負けたのですから」


オ「ズルズル引っ張るよりはよっぽどいいでしょう。また様子を見て、良さそうなタイミングでエントリーすればよろしいのではないでしょうか」


ス「慌ててはいけないということを、また身をもって示してしまったね(ガッカリ)」

 

 


【本日の最注目銘柄】


ス「今日も別段注目したい企業はナシだね。困った時の決算企業と思いきや、本日決算企業の数も僅少、わずか5社!しゃあないので、その中から一番時価総額の大きい、TIF(ティファニー)を見ておこうか」


オ「本日市場開始前、朝一に決算報告だったようですね」


ス「さすが朝食をとりたくなるようなティファニーだ。しかし、宝石や貴金属なんて正直もう時代遅れな気がしますからね、何の企業情報も直近のチャート値動きも知らない、ただの個人的な直感による予想としては、株価は大きく下がりそうなもんですがね。金鉱株に手を出しておいて言うのも何ですが」


オ「さすがはスライムさん、見事に2択を大外しです」

 


ス「ほぉ、好決算だったんですか。まぁ、この経済も社会も先の見えない時代、本質的価値の変わらない貴金属に需要が集まるのは当然のことですからね、僕はティファニーはやる子だと思ってましたよ。僕自身、金鉱株に手を出していたのがその証拠です」


オ「数行前に言っていたことをガン無視で手の平クルクルとは、逆にアッパレですね…」


ス「…って、市場開始直後や日中はもっと大きく上がっていた気がしたけど、終わってみたら意外と大したことないね。ついでにオプションは…

 

 

…あらま、期待が大きすぎたのか、それなりの上がりではあるのに、インザマネーに入ったコールでも、軒並み前日比マイナスに甘んじているね。

   でもまぁ期待が非常に大きかったってことの裏返しでしょうし、若干しぼんだとはいえそれでも決算後株価はしっかりアップで終えているわけですからね。これはいい動きなんじゃないでしょうか。

…ということは、巡り巡って金鉱株もやはり上がりそうな気がするな…」


オ「宝飾品販売のティファニーと金採掘に、そんな直接的な相関はないでしょう」


ス「ま、ティファニーは長期チャートを見てもしばらくは結構伸びそうな気もするね。僕は多分手を出すことはないけれど」


オ「たまに値動きを覗いておくのもよさそうですね」

 

 

 

 

 


オ「本命株・NYMXは、結局グッドニュースは本日3月第3金曜日まで来ず、結果論ですが、3月満期の行使価格4ドルコールのカバードコール売りを先月しておけば、結構な臨時収入をゲットできていたことになりますね」

 


ス「ま、先月の満期後、再度のコール売りで仮に1000ドル・2000ドル手に入っていたとしても、どうせTGTXに全額突っ込んでただけだからね。
…いや、2000ドルぐらい余力があればさすがに両建てしていたかもしれんな。…まぁどうせ過去のタラレバですからそれはどうでもいい、結果論だし仕方ありませんよ」


オ「そのTGTXは、本日もまたまた下落はしていましたが、購入したプットの行使価格には遠く及ばず、既に現在株価からは離れすぎの超ディープアウトオブザマネーであり、全く惜しくもあなく、あっさり全て紙くず化で涙目大敗北が決定しました」

 


ス「分かっていたことですよ。しかし、一歩、二歩間に合わなかったけど、こいつはしばらく下がっていくでしょう?金鉱株よりもいいターゲットかもしれんな…」


オ「ちなみに金鉱株投資の元手のために先日ポジションを解消してしまった『週1配当金』の目的でオプション売りサイクルを回していたRADですが、昨日から本日市場開始直後までは好調だったのに、また突然下がりました」

 


ス「株価4.85ドルってことで、売却済みコールをそのまま抱えていても、権利行使されずコール売却代金丸儲けの大勝利だったね。

   しかし、僕が手離したことだし、そのままRADはグングン伸びていくと思いきや、そうも行かないもんだねぇ。僕のアクションは、市場には何の影響も及ぼさないということか…己の無力さが憎い……」


オ「何をバカげたことを言っているんですか、スライムさんごとき超弱小末端投資家が目をつけようが手をつけようが手を離そうが、市場はそんなこと全く関係なく動いていきますよ。
   裏を返せば、最近失敗続きですが、別に市場があえてスライムさんを狙い撃ちで殺しに来ている訳ではないので、タイミングを見極めて上手い振る舞いができれば、また成功することもきっとあるでしょう」


ス「どうも最近負け癖がついちゃって、最近は予想通り上手く行かないとむしろ安心してるぐらいだからね。これはいかんな」


オ「最後に値動きを追っているNVDAですが、徐々にではありますが、こちらは続伸していますね」

 

 


ス「クワッ!これは!!ついにNVDAのターンが来たんちゃいます?!…テクニカル!テクニカルはどうだ!?

 

 

…ぐわあぁーっと!弱気指標は底を付け終え、直近では強気指標のみがバンバン!しかも、聞いたことのある有力そうな指標ばかり4連発だ!!

 

・・・・風が、・・・・くる!・・・・スライムは心動かされた!

 

…よし、こうとなりゃ金鉱株はお預けだ、NVDAに今こそ再エントリーだ!!おらよポチィーッとな!」

 

 


オ「えぇーっ?!てっきり取引は終わったと思っていたら、NUGTポジション解消後、即NVDAにエントリーしたと…?
   さっきの『慌ててはいけないということを、また身をもって示してしまったね(ガッカリ)』は一体何だったんだー!!」


ス「フフフ…慌ててるわけじゃあございません、このタイミングを待っていたんですよ。NVDAは一度上がればガンガン行きますから、きっと来週も行ってくれるはず!
…しかし、絶対に保険のプットも保有しておいた方がいいということだけはもう学びましたから、忘れずにプットも買っておきますよ。とはいえ、同じ枚数の購入ではありますがプットの方はかなり安いため、金額比では大きくコール偏重の、ロングストラングル買いです」


オ「どんなに自信があっても、ヘッジを効かせておくのはとても重要ですね。

…おや、低い値段では約定しなかったのでAskにぶつける形の買い注文に変更したのが先ほどの注文画像だったわけですが、Askにぶつけているというのに中々約定しませんね…

 

 


…と思って数十秒待っていたら、各10枚ずつだけ約定したようです。注文中を示す青三角と、買いポジションを示す緑三角が共存しています。

 

 

   オプション取引の初乗り運賃手数料は高いですから、もう今さら注文変更やキャンセルは非常にし辛い感じなので、このまま全約定することを祈る他ないですね」

 

ス「Askと同値まで価格を上げて注文を出したんだ、せっかくだから約定しちくりぃ~」

 

オ「…と、その願いが通じたのか、それから1, 2分経過した午後3時30分頃、無事に全て約定しました。
…もっとも、この投資が成功である保証はないので、もし大失敗で終わるようなら、『残りが約定しないまま終わってくれた方がよかった…』となるパターンも十分あるわけですが」

 

 

 


ス「うしうし、まぁどうなるかは分からんが、NVDAにまた乗り込むと決めたんだ、これでよかっぺ」


オ「相変わらず待つことが出来ず、半ばデタラメにエントリーしまくりですね…。しかしやってしまったものは仕方ありません、上手く行ってくれることを望みましょう」


ス「すっかり負け癖が染み付いてしまったこの頃ですから、NVDAよ、ぜひ週明け月曜日には大きく跳ね上がって逆境を打ち破るんだ!逆境こそがチャンスだぜぃ!!」


オ「コールもプットも30枚ずつの購入ですが、ついているオプション価格は段違いなので、プットはあくまでもいざの保険程度、スライムさんはNVDAが大上がりしてくれることのみを期待している状況です。今度こそは祈りが通じてくれるといいですね…」

 


(市場終了時のNVDAオプション板)