スライム「おや、本日から米国市場は夏時間で、1時間早くなったんだね」


オプーナ「日本時間で、これまで夜11時30分~早朝6時だったのが、本日から夜10時30分~早朝5時になったということで、人によっては便利になったし、人によっては少し不便になったという感じでしょうか」


ス「夏が始まったというのに、個人的にはお寒い状況が続いとるね」


オ「スライムさんが『週1配当金」とおっしゃっているのはオプション売りサイクル(プット売り⇔カバードコール売りを毎週繰り返す)のことですね。
   先々週の金曜日にRADのプット売りから入っていたわけですが、プット売却後RAD株価は大下がりしてプットの権利が行使されてしまい、先の土曜日に現物株の購入に至ったわけですが、本日の記事タイトルによると、早速カバードコール売りをなされたようですね。見ていきましょう」


ス「金曜日は結果的には結構な回復をしたRADだったけど、市場が終わる小一時間ほど前ぐらいから微妙に下がり続けていた傾向がそのまま続いちゃって、本日はマイナススタートだ」

 

 

オ「参考までに、スライムさんはプット3枚分、RAD株を300株購入したので、当然ですがカバードコールで売却できるコールも3枚となりますね」


ス「プットで手を出した行使価格5.5ドルは、コール価格(プレミアム)が低すぎて、3枚売りではお話にならないので手が出せないね」


オ「現在Askの0.03ドルで3枚売っても、手数料を引くと1ドルも残りませんからね」


ス「100円も残らないのはさすがに寂しい。もう少し低い行使価格を対象にせねばならんな…。

 

…しかし、今週RADはどう動いていくんだろうか?ずっとバカにしていたけれど最近バカにしたもんでもないと思い始めたテクニカル分析、参考までに見ておきましょうか…?

 

   どれどれ……って、あ、ああぁぁーーー!!こ、これはっ!!

 

 

 

 

…弱気指標で真っ赤っ赤、完全ファイヤーでクソ株化してるぅぅーー!」


オ「先週は本当に冴えませんでしたからね」


ス「何だよ、先々週金曜日時点では強気指標も目に付いたのに、あいつらはフェイクのかましだったのかよ!やっぱテクニカルってクソだわ」


オ「各テクニカル分析も、値動きに従って更新されていくものですから、その意味では後付けとも言えますが、やはり統計的に何らかの意味のある指標ではありますので、少なくとも何の根拠もないスライムさんの直感よりは、今後の参考にはなるでしょう。先々週の時点でも、強気指標もいくつかありましたが、弱気指標も目立っていたわけですしね」


ス「しかしこのテクニカルによると、RADはまた今週も下がりそうですね。こないだは下がる前に慌ててプットを売ってしまって失敗しちゃいましたから、どうせ下がるのなら急ぐことはないってこっちゃね。しばらく様子を見よう」


オ「…」

 


~市場スタートから20分経過~

 

 


ス「ほぉ。やはり下がりつつありますな。これはしばらく様子見に徹するべきか…」


オ「えぇー、スライムさん、今回はスライムさんはプットを売るのではなく、コール売りをされるんですよ。先ほどから勘違いされていますが、コールは株価が下がれば下がるほど下がる商品であり、今回スライムさんはコールを買うのではなく売るつもりなのですから、カバードコール売りをするつもりでかつ株価が下がると予想されているなのであれば、なるべく早く売った方が良いとも言えますが」


ス「げぇっ!しまった!!逆上してすっかりカン違いしてしまっていた!!
…そうだよ、株価が下がればコール価格も下がっちゃうし、時間的価値だって待てば待つほどガンガン下がっていくんだから、コール売りを狙う立場としては、現状なるべく早く売るべきだったんだ!」


オ「相変わらずピッコロさんみたいな言い訳をされますね。しかし、本当に株価が大下がりする予想をしているのなら、カバードコール売りなどと呑気なことをせず、現物株を売却してRADとはとっととおさらばする方が賢いかもしれませんよ」


ス「しかし、テクニカル分析結果には申し訳ないけど、金曜日の上がりを見るに、これ以上大下がりすることはない気もするんだよねぇ…。
   うーん、正直、損失で終わりたくないというみみっちい考えもあってのことかもしれないけど、どうせ売るにしても、今すぐに売るよりコール売却資金をゲットして手離す方がお得ってもんでしょう。
   都合よく、行使価格4.5ドルコールは、株価が下がっているというのに評価額は前日比アップしているじゃないですか!よし、ガッポリとコール売却資金を得るのを求めて、また権利が行使されるの覚悟で、コレ行ったろ」


オ「しかし、評価額が高くなっているのは、単にダメ元っぽいAskが入っているだけのような状況でもありますね。Bidはそこまで高いわけではないので、そんなに高額では売れないかもしれませんよ」


ス「…って、さっきのオプション板を撮った瞬間はAskが1.12ドルだったのに、何か数秒ごとに0.01ドルずつAskが上がっていくという謎の動きをしてるんですけど…

 


BidとAskのちょうど中間の注文でも出そうと思っているのに、Askが数秒ごとにどんどん上がっていく…!」


オ「妙な動きですね。まぁそのAskはもう何の参考にもならないでしょうから、ある程度の所で注文を出した方が良さそうですね」


ス「よし、待てば待つほどAskは上がり続ける状況だったけど、上記画像を撮った0.78ドルでの売り注文、ぽちぃー、だ」

 

 

 


オ「吊り上がり続けていたAskでしたが、スライムさんの注文がAskになったため、このコール自体は結局前日比マイナスになっていますが、やはり上がっていたAskは何でもないただの謎提示でしかなかったのか、0.78ドルでの売り注文は、約定する気配がありません」


ス「ま、そうだろうね。これで売れてたら200ドル以上ゲットで凄く嬉しかったんだけどね。んじゃ、注文修正だ、そうだな、少し下げて、0.60ドルでどうだ」

 


オ「約定しません」


ス「0.50ドル」

 

 

オ「ダメ」


ス「むむ…。正直、さすがに金曜日に株価4.5ドル以下にはなっていない確率が高いと思うんで、このコールは権利が行使されると思うんですよ。そうすると、結構な高値でコールが売れても、4.5ドルというかなり低い株価で現物を手離さなきゃなりませんからね、手離すこと前提に考えると、行使価格4.50ドルで例えばコール価格0.50ドルで売ったとすると、実質5.00ドルで売れることになるわけだね。
   それなら、得られるコール売却資金は少なくっても、行使価格5.00ドルのコールを売った方がいい気がするな…」


オ「しかし、株価が4.5ドル未満になっていたら、行使価格4.5ドルのコールで売却して得られる大きな資金は、完全に丸儲けになりますね。より安全な行使価格5ドルのコールを売却した場合と比べて、儲けが全然違います」


ス「うーん…テクニカル的にはここから株価は下がる可能性も高いのか…。…そうだな、ま、行使価格4.5ドルのコールでは、0.45ドルが許せる最低売却価格だ。これで売れないようなら、さすがに行使価格4.5ドルコールからは手を引こう。再度注文変更ぽちー」

 

 

 

オ「約定しませんね」


ス「ほだら、行使価格4.5ドルからは撤退だ。『高く売れるけれど安く現物を手離さなければいけない可能性が高い』より、『それなりの価格だけど丸儲けできる可能性が高い』方が僕はいいからね。
   んじゃ、行使価格5ドルで、BidとAskの平均値である0.10ドルの注文を出しましょう。ぽちっとな」

 


オ「約定するかどうか微妙な所ではありますが、残念ながら約定しませんね」


ス「ほうか、グズグズしてたら株価はどんどん下がってコール価格も下がっちゃうかもしれないからね、そんじゃ0.09ドルに修正して様子を見ようか。さすがにこれ以上は譲れん、Bidの0.08にぶつけるのはシャクだからね」

 

※追記注: 上の画像は既に0.09ドルに注文変更した後のものでした。最初は0.10ドルで出していたものの、これも約定しないので変更していました。0.10ドル時点で画像を撮ったと思っていたのですが、これは変更後のものだった感じです。ちなみに最初の行使価格4.5ドルコール売りも、画像では一気に価格を下げていますが、実は0.02ドルずつとかで、十回以上細かく下げていました

 

 

オ「元のAskが0.12ドルであったこと、直近取引価格も0.09ドルであったことを考えると、約定しそうな気もしますが…。
…と、ちょっと待ったら約定しましたね」

 

 

 

ス「おぅ、売れたか。結局前回のプット売りと全く同じ、0.09ドルで3枚の売却だね。17.90ドルの収益とは正直イマイチだけど、きっと現物株を即売ったり、ただ持っているだけよりはマシになってくれるはずだ」


オ「株価は4.77ドルで、保有しているのは300株、つまり1431ドルの資産から、手数料差し引き17.90ドルの収入を得たということで、今週の『週1配当金』と呼んでいるオプション売り収入は、17.90 x 100 /1431=1.25%でした。株価が下がった分、見た目の利益率は上がりましたが、裏を返せば資産が目減りしているに過ぎないため、全く嬉しくない話ですね」


ス「悪かぁないでしょう。RADが少なくとも現状維持し続けてくれれば、ずっと毎週1%程度の収入があるってことで、これは結構なもんです」


オ「現状は、毎週1%の利益を得つつ、原資産は10%以上減少してしまっていますが」


ス「でもそれは普通の配当銘柄だって同じだからね。配当をもらっても、株価が大きく下がったらトータルで損してしまう、というのは、オプション売りでも配当でも同じなんだ」


オ「RADはさらなる下がりも予想されつつありますが、スライムさんは結局コールを売ってしまいましたから、RADの踏ん張りに期待ですね」

 

(市場終了時のオプション板)

 

 

【本日の最注目銘柄】


ス「本日の主役はやはりINTC(インテル)に買収されることが決定したMBLY (Mobileye) でしょうが、30%近くのプレミアム付きでの買収とはいえ、既に買収が決まった今となってはもう株価が大きく動くことのないつまらん銘柄ですから、別のを見ておこう」


オ「しかし、特にコレといって他に目ぼしい銘柄もありませんでした」


ス「困った時の決算企業ってことで、本日決算報告の企業を見ていたら、懐かしのNERV (Minerva Neurosciences) が市場開始前に決算発表だったようだね」


オ「以前まとめていた暴騰暴落銘柄として出てきて注目したこともあった、抗鬱薬等を開発している製薬企業ですね」

 

(参考: 以前NERVを取り上げていた記事)
2016/05/27 TWTRのコール満期日!気になるNERV(昨日+233%!)の動向は?


ス「当時は+233.33%で11.80ドルをマークしていたようだね。さて、決算でどうなり申した?」


オ「市場開始後1時間程度のオプション板です」

 


ス「ありま。下がったね。まぁ今日の決算で大きく下がったわけでもないけど、去年の5月からは全然伸びていないどころか結構下がっているようだね」


オ「開発段階にあるバイオ企業が順調に伸び続けるには、いいニュースを連発し続けないと厳しいのかもしれませんね」


ス「下は市場終了時のデータ、若干持ち直しはしたけど、結局前日比マイナスということで、決算自体はそんなに良くはなかったみたいだね。

 

 

 

…あれ、Yahooの時間後株価、表示されてるのが金曜日のデータになってるね、何じゃそりゃ?」


オ「Yahoo Financeも、たまに安定しませんね。無料で使わせてもらっているので不満を言える立場にはないと思いますが」


ス「1年の目標株価は、17ドル、2倍程度か。まぁ目標株価なんて当てにならんも程があるけど、その通りに伸びていってくれるといいね」


オ「小型バイオ企業を引っ張ってくれるような動きを期待したいですね」

 

 

 

 

 

 

オ「さて、時計は夏仕様になったのに寒いとおっしゃられていたその他の持ち銘柄ですが、本命株・NYMXは、日中ずっとマイナスでしたが、最後の最後、申し訳程度にプラスで取引を終えたようです」

 


ス「ニュースは来ないか…。うーん、火水木金の残り4日間、もうすっかり余力がなくなっちゃったので、資金調達のために最低入札価格の0.05ドルで、今週満期・行使価格4ドルコールを売ってみたいなぁ、って気もするけど、うーん、でもやっぱり、いつニュースが来るか分からん状況でそれは危ない気もするし…」


オ「直近取引価格は0.04ドルだったようですが、100枚をカバードコール売りに出せば400ドル(マイナス手数料)がゲットできていた形ですね。どうするかはスライムさん次第でしょう」


ス「悩めるね…。まぁ多分売らないと思うけど、チャレンジしたくもある…」

 

オ「失敗しても損をするのではなく、大きな利益を手にし損なうだけとも言えますから、気楽に考えればよいでしょう。


   一方、問題の暴落期待バイオ・TGTXは、完全に期待は外れて本日はまた結構なアップを見せていました」

 

 

ス「あちゃー、こりゃもうアカンね。でも、今週までに暴落が来ないとしても、その内大きな下がりは来ると思うんだけどな。そう、ちょうどNERVのように…!」


オ「どうなるでしょうか。


   最後にすっかりノーポジションのままになってしまったNVDAは、本日上がっていました」

 


ス「回復のターン来るか?!くぅ~、いいタイミングくさいのに、余力が0で残念…!」


オ「そう思われるなら、RADのポジションは早々に整理して余力を戻す手もありますね」


ス「やっぱりオプション売りサイクルは、この程度の資金では時期尚早な感じがするしね。ま、今週分のカバードコール売りはしちゃったし、どうするかは様子を見て考えよう」


オ「春の訪れとともに、取引にも早く春が来てくれるといいですね」