オプーナ「NVDAのオプション買い戦略がちっとも上手くいかないもので、新たな戦略を模索してみるということですね。何とも移り気激しいといいますか飽き性といいますか、そんなにあれやこれや手を出してもどれも中途半端で終わりそうですが…」


スライム「NVDAオプション買い投資をやめるわけじゃありませんよ。むしろそれを長く続けるために、もっと安定的に早いサイクルで資金を獲得できる戦略も同時並行で行っていきたいと考えているわけです」


オ「なるほど。…と言いますと、それはやはり…」


ス「そう、何度か触れている、オプション買い戦略とは全く逆の、オプション売り無限サイクル戦略だ!!」


オ「簡単に言いますと、まずはプットの売りでプット売却代金(プレミアム)を稼ぐ…。それも、権利行使されて現物株を購入することになっても構わないぐらいの強気な売りで、なるべく利益の高い所を狙っていくわけですね」


ス「そう、まずはプット売りでプット売却資金を得るのが第一ステップです。しかし強気の売りですから、いつかは権利が行使されて現物株を購入することにもなるでしょう。そうして現物株を購入することになったら、今度は一転、カバードコール売りを仕掛けて、コール売却資金を稼ぐターンに入るわけです」


オ「そちらも、権利行使で現物株を手離すことになっても全く構わないという強気な売りで、利高く売れる所を狙っていくわけですね」


ス「左様。そうしてコールを売り続けて、またいつか権利行使されることになって、行使価格で株を手離すことになったら、その現物株を売却した資金でまた最初のプット売りに戻るわけです。

   以下この『時間的価値をギャンブラーどもに売りつける』サイクルをひたすら無限に続けていく、永久機関の完成だ!…勝った、第三部完…」


オ「オプション売りは時間が味方ですから、ちょうど現在NVDAのオプション買い戦略で、満期までの時間内にジャンプが来てくれずに辛酸をなめ続けているのとは全く逆の立場が取れるわけですね。

   基本的に暴騰暴落リスクを時間的価値というお金に換えて売りに出し続けることで、特に株価に波乱がなければそのお金として売ったリスクはゴミくず化して無に帰し、売却資金丸儲けになる形です。
   ちょうど保険会社が保険を売って、何もなければ売り上げた掛け金が丸儲けになるのと同じでしょう」


ス「何もない所、いや正確には万人に平等に存在する時間というものから価値を生み出し資金に換え続ける…。勝った、第三部完…」


オ「もう勝った気になってらっしゃいますが、問題は2点あるわけです。

 


1. 株価が大暴落したら破綻する。よって、少なくとも現状維持程度はし続けてくれる銘柄を選ばないといけない


2. プット売りには、権利行使されたときに現物株を購入するのに十分な資金が必要。つまりプット1枚売るのに対象株を100株購入する余力資金が必要であり、元手に対する資金効率がやや悪い

 


…この2番の問題から、余力の小さいスライムさんは、基本安定した利益が目指せるオプション売り戦略を取るのではなく、まずはオプション買い戦略で余力を大きく増やすことを目指していたのでした」


ス「その後、余力は一切増えていないんだけど、まぁそれは挑戦して敗れた結果だからしゃあない。そんなわけで現在手持ちはクソ余力なままの状況ですから、僕がオプション売り戦略として選択できる銘柄は非常に限られているのです。しかし、ないわけじゃない」


オ「スライムさんは新戦略用に1800ドル程度の資金を用意してみたようですね。この余力では、プット1枚の売却が可能になるのは、1800/100=18、株価18ドル以下の銘柄に限られます。もちろん売却時にはプット売却資金が得られるので18ドルを若干超える銘柄も売却可能になる可能性はありますが、この程度の銘柄だとごくわずかなプット価格でしかないので、18ドルを大きく超える銘柄は厳しいでしょう」


ス「とはいえそれ以前に、18ドルの銘柄では1枚しか買えないからね。どうせこんな小型銘柄ではプット価格もしょっぱいので、できれば2枚、あるいは3枚売れればありがたい…。ということで、2枚以上売ることが可能な、株価9ドル以下でオプションが扱われている銘柄を探したいわけですよ」


オ「ただし、1番で挙げた問題点から、小型(低株価)であっても出来れば安定した経営をしている企業が望ましい…。というかそれは必須ですね。倒産しそうな企業だと、プット価格はそれなりに高く取引されているかもしれませんが、倒産してしまっては全てが破綻するのでお話になりません」


ス「それと関連する話だけど、オプションが扱われている以上、少なくとも出来たばかりの胡散臭い超ハイボラなボロ株なんてのはないと思うんです。オプションはある一定以上の規模でないと扱われ始めませんから。
   ただ逆に思ったのは、より取引が活発で安定していることの証である、『週1オプション』が扱われている企業であれば、取引量が多いというのは安心材料ですし、なお一層いいんじゃあないでしょうか?…というより実は、オプション売りサイクルは毎週回したいので、正直週1オプションは僕の中では必須条件なんだ。

 

…さぁ、週1オプション取扱銘柄一覧を今すぐ用意してくれ!」

 


オ「CBOE(シカゴオプション取引所)公式サイトに、エクセルファイル形式で用意されているようですね」

 


取引可能な週1オプション
(http://www.cboe.com/products/weeklys-options/available-weeklys)


エクセルファイルでの一覧
(http://www.cboe.com/publish/weelkysmf/weeklysmf.xls)

 


ス「ほうほう、いいじゃない、こういうのでいいんだよこういうので。

 

 

(途中省略、↓ファイル最下部)

 

 

   選ばれし週1オプションが取り扱われている銘柄は、指数・ETF含め、実は471個しかないのか!…いや、471個もあると言った方が妥当か…?
   ともかく週1オプションがあるってことは取引量が盛んだってことですから、こいつらは精鋭中の精鋭ってことですな。

 

…って、よく見たら株価は載っていないのかよ!何て不親切なんだ!!」


オ「現在の株価を載せると動的ファイルになり管理が面倒くさいでしょうから、それは仕方ないでしょう。

   今時どんなポートフォリオ管理サイトでも、銘柄を入れれば株価管理できますから、ご自身で銘柄を入力してご覧になるのがよいでしょう」


ス「かあぁーーっ、面倒くさい!いくつかアカウントを作ったことはあったけど、どれも最近すっかり使っていないからパスワードも忘れてしまったよ。また作り直すのも面倒くさいし、もっと楽な方法はないんかい?」


オ「エクセルファイルでも、VBAを使ったり、Microsoft公式のSmart tagsなる機能で株価を動的に取得できるようですよ」

ス「VBAを1から組むのは面倒くさい。出来合いのをダウンロードするのすら面倒くさい」


オ「クソみたいな態度ですね…。ではSmart tagsで取得してみてはどうでしょうか」

 

Smart tagsの使い方
(https://support.office.com/en-us/article/Get-a-stock-quote-e5af3212-e024-4d4c-bea0-623cf07fbc54)

日本語

(https://support.office.com/ja-jp/article/スマート-タグを作成、使用、および削除する-720f59d5-d813-44bb-b846-5d06a83c7422)

 


ス「まぁそれぐらいならやってやらんでもない…。

 

(ポチポチ)

 

…おい、1. c.の時点でいきなり詰んだぞ!Smart Tagsタブなんて存在しないじゃないか!!」


オ「バージョンが違うからでしょうか。調べてもイマイチ別バージョンの情報が見つかりませんね。こうなったら他の方法を試すより他ないのではないでしょうかナ」


ス「はぁ~面倒くさい。息をするのも面倒くさい。一時的に株価を見るためにアカウント作成なんて面倒くさいのはイヤだよ。そういえば僕はGmailを使っているから、Googleアカウントならまぁ何とか」


オ「それならGoogleスプレッドシートを使えばいいのではないでしょうか…

 

Googleスプレッドシート
(https://docs.google.com/spreadsheets/u/0/)


   銘柄を先ほどのエクセルファイルからA2にでもコピーして、B2に『=GoogleFinance(A2)』と入力すれば、株価が取得されます。

 

 

 

   後はB2セルにカーソルが合っている状態で、セル枠右下にある小さな四角形をダブルクリックすれば、一番下まで自動でコピーされますね」

 

 


ス「いいね。後はA1とB1にフィルタでもかまして、昇順に並び替えればバッチリか」

 

 

 

 

オ「しかしよく考えたら、Googleアカウントがあるのであれば、Google FinanceのMy portfolioに入力する方が楽だったかもしれませんね」

 

Googleファイナンス
(https://www.google.com/finance/)


ス「コンマとかで区切らずとも、ダウンロードしたエクセルファイルのセルを全行コピー貼り付けするだけでそのまま一括で入力できるとは賢いね」

 


オ「こちらの方が色々なデータが載っているので、特に自分なりに編集をしたいのでなければ、こちらの方が便利かもしれませんね」


ス「ともかく、ほうほう、一番安い週1オプションはMNKD、まさかの1ドル割れか。僕が株を始めた時にかなり上がりを見せていて、注目していた銘柄だったような記憶があるね。こいつのオプション板は……

 

 

…ふむ。株価が低すぎて、現在アウトオブザマネーのプットは存在しないぐらいなのか。コールにBidも一切入っていないから、カバードコール売りもほぼ無理くさいんで、これはさすがに価格が小さすぎて厳しいね」


オ「倒産の危険性も考えねばならないレベルでしょうからね」

 


ス「先ほどのリストをもう少し順に見ていくと…おっ、こないだ注目したバイオ、OPHTがあるじゃあないか!

 

(以前の記事: 2016/12/12 おぅふ…っと…中堅バイオが爆死級の暴落……反発に賭けるべきか?!

 

 

…オプション板は、どれどれ…

 

 

…う~ん、これも、アウトオブザマネープットは全然取引きされていないね。もちろん売るのはインザマネープットでもいいんだけど、来週満期のものでも、ほぼ時間的価値による価格の上乗せがなく、どれも行使価格と現在価格の差分と同値ぐらいでしか売れない感じだね。こりゃつまらんな」


オ「そもそもこの程度の価格帯で、特に最近元気のある銘柄でもない感じですと、時間的価値による価格の上乗せはあまり期待できないかもしれませんね」


ス「まぁOPHTも、将来に不安がありすぎるからさすがにパスだね。

 

   さて、先ほどのリストそっから下は…GRPN・グルーポンあたりから知ってる名前も目に付き始めるね。

 

…続きは…

 


…1ケタ株価、結構あるもんだね。

 

 

…1番下へワープすると…

 

 

   やはり週1オプション取扱いの個別銘柄で、最高株価なのはGOOGLだったか。ま、今の僕にはGOOGLのプット売りなんて全く手も足も出ないのが残念ですが」

 

 

オ「長くなりそうなので、続きはまた明日、何を対象にするか考えていくとしましょう」


ス「永久にその銘柄を対象にするわけではないけれど、どの銘柄を選ぶかは、極めて重要だね。いいのが見つかれば、明日、早速来週満期のプット売りにチャレンジしたいな」

 

 


【本日の最注目銘柄】

 

ス「本日市場終了後決算のCOST・コストコや、以前注目したNTNX (Nutanix) なんかにも注目したかったけど、本日IPOの企業に注目すべきやつがいましたね」


オ「誰しも名前ぐらいは知っているスナップチャット、SNAPが、本日IPOだったようですね。公募価格から大幅アップ、+44.18%で初日の取引を終えたようです」

 

 

ス「僕はSNSに関してはモグリですから、スナップチャットがどれだけのもんなのかは分かりかねますが、この大幅アップは期待感の表れですね」


オ「今後どう動いていくか、楽しみに見守りましょう」


ス「早くオプションも扱われ始めて欲しいね」

 

 

 

 

 

 

オ「本日も本命株・NYMXにはニュースはなし…

 

 

 

…一方、問題のNVDAの方はいかがされたので?」


ス「アカンねぇ。こんなにダメなNVDAを見るのは、今月に入って初だな」


オ「そりゃ今月はまだ2日しか経ってませんからね。例のごとく本当にワンパターンですが、簡単に振り返りましょう」


ス「市場開始3分、当然のごとくNVDAは下落でスタートでした。しかし、これはさらなる地獄の序章に過ぎなかったのです…」

 


オ「15分経ちました。ほぼ変わらずですが、この時点で今日は横ばいで行くであろうという無根拠な予想のもと、注文を決意されたようですね」

 


ス「素早く手仕舞うのが原則だと反省したからね。今日も大きなアップはなさそうだから、微妙な下がりを予想して、コールの1部・4枚とプットは手持ち分全ての4枚、売却注文です」

 


オ「相変わらずAskより高い欲張り注文ですね。ここから大きく下落すれば約定するかもしれませんが、どうでしょうか…


…10分ちょっと経過して午前10時、株価は下がらずむしろ若干上がっており、プットは値下がりして、もう先ほどの注文は絶対に約定しない状況です」

 


ス「うーん、ま、もうちょい様子を見よう」


オ「…と様子を見ていたらそれから15分ほど経過し、気付いたらいつの間にかまた株価は下がっており101ドル台突入、注文は約定していましたね」

 


ス「ふむ。ま、こっから回復するでしょ。さすがに最近NVDAは下がりすぎとちゃいまっか?」


オ「というのは完全に裏目展開で、プットを手離したのは大きなミステイクでした。午前10時30分、101ドル割り…

 


…11時過ぎ、もう100ドルも割りそうです。プットは先ほど売却したのより遥か大きく値上がりしています」

 


ス「これだもんねぇー。まぁ、判断は悪かったけど、引っ張らず取引できたのは収穫ということにしておこう」


オ「この時点で、最近全然いいことなし過ぎるものですから、そろそろ新しい戦略に取りかかろうかと考え始めたわけですね。


   新戦略を考えていたらいつの間にか時間は経過し、気付いたら午後3時前、株価は普通に2桁突入しています」

 


ス「クワァー(裏声)!ダメだねぇ。今日は完璧ハズレだね。まぁ、残り30分ぐらい切ったら、転んでもタダではの精神で、プット買い直しと同時に安くなったコールを買い増しておこう。安定取引はオプション売りでやることにするから、NVDAオプション買い取引はリスク承知の大賭けでぃ!」

 

オ「午後3時30分を回りました。プットを買い直し、安くなったとはいえコールも買い増すならば、かなり安価なプットを買わねばなりませんね」

 

 

ス「コールはまた8枚買うぞ!そうすると、プットを4枚買い直せるのは…行使価格95ドル?いや、ぐだぐだしていたら株価が下がり続けてプットが値上がりし続けている!94.5ドルを買わざるを得まい」

 


オ「実は既に何度も注文を修正しているのですが、あれよあれよと株価が下がりプットは値上がりを続け、一向に約定しません」

 


ス「10回ぐらい、少しずつ指値価格を上げて注文を微妙に修正しているのに、スルスルと逃げていきやがる!!ダメだこりゃ、これは明日もNVDAは下がるくさいぞ…。こうなりゃ今コールを買うのは得策じゃない、プットのみ注文に変更だな。おらよっと」

 


オ「保有中コールは10枚なので、いい比になるようにプットは5枚買われたということですね。5枚買える中で最も高い行使価格、94.5ドルに注文を出し、Askとほぼ同値だったこともあり即約定しました」

 

 


ス「ふむ。いいね…と言いたい所だけど、全然よかないね。また、緩やかに死亡していくビジョンしか浮かばないな…」

 

オ「また明日からの値動きに期待しましょう」

 

 

(市場終了時のオプション板、保有ポジションが1画面に収まらないので2枚に分けて)