スライム「スーパーの弁当でも、危なそうすぎて買うのを躊躇うレベルですが…」


オプーナ「本日は中堅バイオ・OPHTが、臨床試験の結果が芳しくなかったようで大暴落してしまったようですね」

 


ス「やはりバイオはこうなる危険性が常にあるんですね。何があったのか簡単に触れているニュースを紹介しておくれよ」


オ「お昼にMotley Foolから配信されていたニュースを見ておきましょう」

 


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オフトテック社が本日、その存在が消失しかかっている理由がコチラ
(http://www.fool.com/investing/2016/12/12/why-ophthotech-is-being-obliterated-today.aspx)


~2つのフェーズ3臨床試験からのガッカリな結果報告を受けて、株は崩壊~


【何が起きた?】
主に眼の疾病に焦点を当てている臨床段階のバイオ企業・OPHT (Ophthotech) の投資家が、今週の取引を無残な形で始めている。2つの承認申請用フェーズ3後期試験の残念な結果に対し、株価は月曜日午前11時15分(東部標準時)の時点で84%ダウンと、徹底的に崩落し尽くしている。


【それでどうした?】
OPHTは月曜日、2つのフェーズ3臨床試験・OPH1002とOPH1003の結果を報告した。これらの試験は、OPHTの実験段階の薬・Fovistaの、NVS(ノバルティス)のLucentisとの組合せ療法で、滲出型加齢黄斑変性症(wet AMD) に対する有望な治療法としての効果を試すために設計されたものであった。


この試験における組合せ解析では、FovistaとLucentisの組合せ投与を受けた患者は、12か月時点で、標準視力検査表(※こういうのみたいですね:https://en.wikipedia.org/wiki/Eye_chart)で、わずか平均10.24文字の改善を示しただけであった。残念ながら、これはLucentis単独療法を受けただけの患者グループで見られた10.01文字の改善よりもごくわずか良いだけであった。このわずかな違いは統計的に有意性があるものではなく、この結果からOPHTは、AMDの治療において、毎月のLucentis服薬にFovistaを加えることに効能は全くないようであると結論付けることとなってしまった。


OPHTのCEO・Dr. David Guyerは、OPHTはこのニュースに非常に落胆しており、『これら試験結果をより良く理解するために、2つの試験からのデータを解析し続ける』予定であると述べた。このニュースを受けて、月曜日、投資家はこの株を殴りつけた。


【で、今は何が?】
疑う余地もなく、このニュースはOPHT株を所有する上での強気トレンドを破壊するものである。投資家はFovistaの成功を見込んでいたのであり、それはFovistaとLucentisの組合せ療法が、Lucentis単独療法と比較して、62%の視力改善という結果を示していたフェーズ2b試験を鑑みるに、賢い賭けであるように思われたものだったのだ。そのニュースはノバルティスに対し、OPHTとの、マイルストーン報酬に加え全ての売り上げに対して相当なロイヤルティーが支払われるという最大10億ドル相当になったかもしれなかった契約に署名させるものだったのである。投資家には朗報であったであろう。しかしこの契約は、Fovistaが失敗であるように見える今となっては、凍結してしまうように思われるものだと言えよう。


OPHT株にしがみ続ける理由を探すのであれば、9月末時点でのバランスシート上では、OPHTは現金で3億2000万ドル以上を持っていたことを指摘しておく価値はあろう。これは、OPHTの現在の時価総額よりも1億ドル多い。さらに、パイプラインにはもう一つ別の新薬候補 ―Zimura― があり、これは現在萎縮型AMDの進行形態である地図状萎縮の将来的な治療薬として、フェーズ2/3臨床試験が実施されている。したがって、今日の株価下落は当然のものではあるが、市場が過度に反応している可能性はあるのである。


もちろん、今日のニュースは、OPHT株を所有する意義というものを完全に変えてしまうものであり、上記のどれも本当に重要なものではない。本日は投資家と、Wet AMDコミュニティにとっても悲しい一日である。

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ス「まぁ、元の水準に戻るのには途方もない時間がかかりそうではあるのですが、超短期的に見ればやはり、パニック売りで下がりすぎてる可能性がありますから、思い切って飛びつくのも良さそうですが…」


オ「本日お昼過ぎのオプション板は以下の通りです」

 

(今週満期)


(来週満期)

 

ス「何でぃ、すぐ満期が来るオプションでササッと片を付けたいのに、ほとんどまともな値が入っていないじゃないの!」


オ「そもそも株価があまりに急激に下がりすぎて、現在株価付近の行使価格が十分用意されていない感じですね。年明け満期のオプション板に至っては、まだインザマネーのコールすら存在しないようです…


(年明け満期)


…ただし、月1オプションと同じ満期(第3金曜)のものはやはり他よりもメインで扱われがちなのか、こちらはこれまでで一番まともに取引がされているようですね」


(1月満期)


ス「ふーむ…。しかし、反発するかもしれないけれど、このニュースが本当に失望に失望を呼ぶものだったらさらに下がるかもしれないし、あえて飛びつく気も中々しないね」


オ「それが良いでしょう。しばらく様子を見て今後の参考にするのはいいと思いますが、今あえて飛びつくのはやや危険でしょう」


ス「…ま、いいチャンスではありそうだからちょっと惜しい気もするけど、他にも注目株が目白押しだからね、今回は様子見に甘んじるとしましょうか」


オ「参考までに以前同じ値引きシール画像を貼った銘柄のチャートを見ておくとしましょう」


【半額OFFだったRGLS】


 

 

2016/06/28 大暴落もあるバイオ株…本日の犠牲者は、驚きの出血価格、1日で半額…!

 

 

【83%OFFだったGALE】


 

2016/06/29 本命バイオ株は下落、でもあわてないあわてない、一休み一休み…

 

 

【78%OFFのDPRX】

 

2016/10/25 出血大特価8割引!…壊疽治療薬の失敗で大暴落のバイオ、この先どーなる?!

 

 

ス「GALEが規模も値下がり率も一番近い気がするけど、暴落後数日で13ドル以上まで回復していたようだね。誰かと思ったら、こいつらはあの捏造企業か…。捏造野郎でもかなりの反発上げがあるのであれば、失敗はしたけれど健全そうなOPHTならあるいは…」


オ「やめておいた方が無難だと思いますよ…」

 

 

 

【暴騰暴落銘柄推移表】

銘柄 業種 登場日 登場日の株価(前日比) 登場~本日までの値幅 本日の株価(前日比)
NYMX (Nymox Pharma, 本命株!) バイオ

6/22

8/10

8/24

9/13

↑3.15

(35.19%)

↓1.85

(-40.51%)

↑4.45

(83.13%)

↑3.64

(30.94%)

1.85-4.89

↓2.98

(-0.67%)

TSRO (Tesaro) バイオ

6/29

↑77.64

(108.65%)

77.64-148.50

↑131.82

(1.42%)

REN (Resolute Energy) オイルガス

7/11

↑6.07

(59.74%)

5.94-34.72

↑34.72

(2.90%)

SRPT (Sarepta Therapeutics)

バイオ

9/19

↑48.94

(73.85%)

31.66-62.35

↓31.66

(-3.06%)

PTCT (PTC Therapeutics)

バイオ

10/17

11/11

↓7.97

(-39.94%)

↑11.30

(88.33%)

4.19-12.86

↓12.56

(-1.80%)

NVCN (Neovasc)

バイオ

5/20

12/6

↓0.46

(-75.00%)

↑2.42

(70.42%)

0.37-2.42

↑2.26

(10.78%)

ANTH (Anthera Pharmaceuticals)

バイオ

11/10

12/7

↓1.90

(-31.65%)

↑2.03

(38.10%)

1.36-2.03

↓1.79

(-6.28%)

COOL (Majesco Entertainment)

ゲーム

12/8

↑5.17

(63.61%)

4.15-5.17

↓4.15

(-6.11%)

IDXG (Interpace Diagnostics Group)

分子診断装置

12/9

↑1.35

(33.66%)

0.87-1.35

↓0.87

(-35.56%)

AKAO (Achaogen)

バイオ

12/12

↑13.03

(148.19%)

-

-

IONS (Ionis Pharmaceuticals) バイオ 5/26

↓21.36

(-39.42%)

20.62-48.16

↓45.10

(-1.03%)

TWLO (Twilio)

クラウド通信

10/10

↓52.02

(-14.13%)

29.23-52.44

↓29.23

(-0.37%)

CLRB (Cellectar Biosciences) バイオ

5/20

11/23

↑3.45

(228.57%)

↓1.49

(-31.02%)

1.33-4.07

→1.33

(0.00%)

HTBX (Heat Biologics) バイオ

12/1

↓1.03

(-64.11%)

0.8493-1.24

↓0.8493

(-12.66%)

CERC (Cerecor) バイオ

7/29

12/6

↑3.80

(43.39%)

↓1.28

(-15.79%)

1.19-5.23

↓1.20

(-4.76%)

OPHT (Ophthotech) バイオ

12/12

↓5.29

(-86.36%)

-

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オ「本日トップもバイオ、このAKAOはOPHTとは対照的に試験の結果が良好だったようで、一気に2.5倍近くになったようですね」


ス「『試験の結果が良かった』というだけでの上げって、結構その後あっさり下がることが多くなかったっけ?こいつも今後に注目だね」

 

 

 

 

オ「注目株は沢山ありましたが…」


ス「まず本命株・NYMXですが、水曜日に株主総会がありますからね、予期せぬ動きに備えて注文を出しましたよ」


オ「スライムさんはコール中心に買うとのことでしたから、午前中、株価が前日比下がったタイミングを見計らって、コールもつられて少しでも安く買えるのではないかと期待して注文を入れてらっしゃいましたね」

 

 

ス「僕は既に2月満期の行使価格2.5ドルコールを保有していますから、いざという時一緒に売れて手数料が若干浮くので、これの追加買いにしました。プットは…どれがいいか迷いましたが、行使価格4ドルだとプット価格が高いし、1ドルだとちょっと遠すぎるしで、結局これも同じ2.5ドルがいいかなと。もちろん同数買いのストラドルではなく、コール偏重買いですが」

 

 

オ「コール価格もプット価格も大体同じぐらいにあるので、ちょうど枚数の比が費やす資金の比になりそうですね。コールを12枚、プットを3枚の注文ですか。目標買取価格はいかほどで?」


ス「上の画像にある通りですが、説明すると、まず以前買ったコールは1.00ドルでの購入でしたから、あれから非常に長いこと時間が経ったのに同じ値段で買うというのもシャクだったんです。しかし、現在の価格的にむしろ1.00ドルでは買えないぐらいの状況のようですから、それぐらい払わないと買えないのはやむなしなんですけど、まぁ相変わらず微妙に欲張ってかろうじて1ドルより低い0.99ドルを目安に、ただそれではAskから離れすぎていて約定しないでしょうから、プットは逆にAskに極めて近い0.99ドルを目安に、ちょうどどちらも0.99ドルで買えればよいなという希望を込めて、この注文はオプション3枚が1単位なので、コール4のプット1で、合計5単位分、0.99 x 5=4.95ドルでの指値買い注文です」

 

 


オ「…まぁ、長々と説明しましたが、記事タイトルでも触れなかったぐらいですから、約定しなかったんでしょうナ」


ス「えぇ、残念ながらやはりメインのコール買いで欲張りすぎたのか、約定せずでした」

 

 

オ「おや?注文中を示す青三角が消えているじゃないですか。これはどうされたので?」


ス「そう、僕も驚いたんですが、なんと、注文後数時間して、もう市場終了寸前でしたが、アカウントに再ログインしてみたら、注文が却下されていたのです!

 


…ちゃっべ、なんか間違えて余力以上の注文しちゃったのか?とか思ったんですが、当たり前ですが注文は通ったので別に問題なさそうでした。市場価格が4.95となっている通り、どうやら注文が約定しようとした瞬間にリジェクトされたようなのです。なぜなのか証券会社に聞いてみたら、『指値注文は0.10ドル刻みにしてくれ』と言われました」


オ「以前NVDAでの同じカスタム買いではもっと細かい注文が受け付けられていましたが…」


ス「えぇ、しかし『コール12枚とプット3枚という微妙な枚数比だから』と言われ、そうなのかなと思ったその刹那、オンラインチャットのお姉ちゃんは前言撤回で『ごめんやっぱり私の勘違いかも。トレードチームに聞いてみるから、返事もらい次第メールします、それでOK?』と言ってきて、結局いつものようにオンラインチャットヘルプは全くの役立たずで、問題は解決せずじまいでした。
…しかしまぁ、年会は水曜の市場終了後ですから、また注文し直せばいいし今日は無理しなくてもいいんで、返事を待ちつつ明日また挑戦すればいいかなと」


オ「オプション買いは待てば待つほど安くなりますし、年会までは恐らく大きな動きもないでしょうから、慌てる必要もないのでそれがいいかもしれませんね」


ス「明日明後日で注文して、また原因不明のリジェクトをされたら、もうそれは運命だったと諦めましょう。でももしその意図せぬ注文不能状態のせいで、利益の機会損失または実際の損害を被ったら、クレーマーになってその損失分の取引無料権でも分取ってやろうと思いますよ」


オ「取引をしたかったのにできなくて、結果その方が得であったという結末を迎えても何も言わないくせに、損失を被ったらクレームをつけるとは、クレーマーの鑑ですね。さすがはモンスターのスライムさん、まさにモンクレという感じでしょうか」


ス「しかし一応理のあるクレームでしょう。注文したいのにできなくて、その原因も不明ですぐに教えてくれないようでは、対処のしようもありませんから!
…まぁとりあえず明日も似たような注文を出しますが、注文内容としては、やはり早いところ約定させておきたいのでもう少し妥協して、通りそうな注文を出そうと思います。ついでに多分一応0.10ドル刻みの注文で」


オ「今日と似たような感じの注文ですと、5000ドル以上余力が残るようですね。やはり残った余力でコール買いに挑戦されるおつもりでしょうか。NVDAは、本日も下がりましたよ」

 


ス「くぅ~、こいつぁチャンス!しかしやはり今日は様子を見るに留めておくことにしました。最強NVDAと言っても、最近は結構下がるシーンも多いですからね。もう少し下がるかもしれない!」


オ「それが良いでしょう。慌てないことが肝心です。もし大きく上がってしまったら、別の銘柄を探せばいいだけですからね」


ス「NUGTやRENも、まあまあやはりなお魅力的な感じではあるんですが、他にも何かいい銘柄はないものか、ちょっと探してみることにしましたよ」

 

 

 

オ「いい加減本日も記事が長すぎるので、その続きはまた次回以降にしましょう」